ロングインタビュー

  • 目標を持ち続ける浦上社長

    菊屋浦上商事、商売は地域とともに/忘れない恩返しの心

     文具販売を主力とする創業60年以上の老舗企業が、ここ相模原にある。JR相模原駅からも近い、西門商店街に店舗を構える「菊屋浦上商事」だ。店内には、左利きの人でも不自由なく文具が使えるように、左手用品の専用コーナーがある。日本唯一の専門店として近年注目された。そんな同社を率いるのは浦上裕史社長。商連か

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    恭誉建設、汚染土壌と戦い続ける/社運を賭けた新製品

     恭誉建設(相模原市中央区陽光台)の山下操社長の経歴は異色だ。菓子問屋、重機のメンテナンス技術者、そして建設会社…。大手ゼネコンの下で仕事をしていたときは、中東やアフリカでの仕事も経験した。湾岸戦争直前までイラクにいた。帰国後も経営者として、会社の栄枯盛衰も嫌というほど経験した。そんな山下社長が辿り

  • 今なお開発現場に立つ吉田社長

    アムコテクノロジー、87歳のベンチャー経営者/今も開発の最前線に

     相模原市緑区にある環境ベンチャー企業、アムコテクノロジーの吉田多加志社長は、75歳のときに同社を創業した。前職は不動産会社の経営者。会社を安定させた後、長男に譲った。裕福な老後を過ごすだけの蓄えは十分にあった。同世代の多くが老後の生活を満喫しているなかで、あえて困起業の道を再び選択した。吉田社長は

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    向洋技研、本田宗一郎から学んだ/自らの道を切り拓く

     モノづくりには欠かせない存在である溶接機。金属などの素材と素材をつなげる役割がある。相模原市中央区田名に、世界20ヶ国以上に溶接機を輸出している小さなメーカーがある。向洋技研の「テーブルスポット溶接機」は1988年の発売以降、ロングセラーとなり、今や世界中のモノづくりを支えている。創業者は甲斐美利

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    クライムNCD、小なりとも王道をゆく/〝超優良企業〟生んだ信念

     小なりとも王道をゆく。そんな企業が相模原市南区下溝にある。金型のCAD/CAMデータ製作のクライムエヌシーデーだ。自己資本比率9割以上。創業以来、黒字決算を続ける〝超優良企業〟と言っても過言ではない。創業者は高橋百利会長(73)。まさに「波乱万丈」の人生を歩んできた。結核、就職失敗、転職先でのレッ

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    相模福祉村、新風起こす若きリーダー/「わが街の文化に」が夢

     福祉業界に新風を巻き起こしている若きリーダーがいる。特別養護老人ホームや知的障害者更生施設。社会福祉法人・相模福祉村(相模原市中央区田名)の赤間源太郎理事長は、47歳にして運営の最前線で活躍する。県内の業界ではいち早く、品質・サービスの国際規格「ISO9001」を取得。グループの事業所数も60を超

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    ア・ドマニー、走り続ける業界の鉄人/自ら外回り営業こなす

     70歳を過ぎても、外回り営業をこなし、経営の最前線にいる。そんな〝鉄人〟に会ってみたいと、相模原市中央区相模原の「ア・ドマニー」のビルを訪ねた。相模原に馴染みがある人なら、一度は食べたことがあるに違いない。冠婚葬祭の仕出し料理、祝賀会などの出張パーティー…。アドマニーの料理は、幅広い場所で愛されて

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    旭フォークリフト、フォーク界の「4番」に/新たな夢、追い続ける

     甲子園のスーパースターにあこがれた、かつての野球少年は、今年6月、経営者になった。相模原市中央区田名、旭フォークリフトの横江利夫社長(39)。あと一歩で逃した夢の舞台。転機になった故障、新天地での大きな壁…。多くの困難を乗り越えることができた背景には、結果を求める熱い気持ちと、自分を冷静に分析し、

  • 「人のつながりは財産」いう竹下社長

    薩駿建設工業、苦境乗り切る信念とは/建設業界の「便利屋」

    〝営繕工事の110番〟と呼ばれる会社が大和市下鶴間にある。薩駿建設工業は、顧客からの電話一本ですぐに駆けつける。目指したのは、建設業界のコンビニエンス。鉄骨工事や重機のリース、塗装、家庭のふすま張替え…。社員数9人ながら、大手顔負けの幅広いニーズに対応する。創業者である竹下連幸社長(73)は今でも現

  • 無電力のドアを発明した石井社長

    アイスリー、開発したのは「夢の扉」/〝わくわくする〟製品を

     ■転職繰り返す  地下鉄・東京メトロ銀座線。電車の車輌間をつなぐ引き戸は、乗客が開けると、自動的に閉まる。  一方、病院や介護施設、学校…。ここでも石井社長の「引き戸開閉アシスト装置」が活躍する。  開閉時、わずかに動かすだけで、なぜ開くのか。  その答えは、装置に組み込まれた小さな「ぜんまい」に