ロングインタビュー

  • 03-4men - コピー

    ヘルスケア、医療器具滅菌で成功/「山びこ学校」の教え忘れず

     県北地域の健康・福祉増進の一翼を担う企業が、相模原市中央区横山にある「ヘルスケア」だ。創業者の川合貞義会長(78)は「ある程度、経営が落ち着いてくると、苦労は良い思い出になった」と半生を振り返る。1935年、山形県の雪深い山村・山元村(現・上山市)に六男一女の3男として生まれた。農山村の生活に密着

  • 長永社長

    ななみ書房、絶望の状況乗り越え起業/良質な出版物を世へ

     相模原市南区の閑静な住宅街に本社を構える出版社がある。保育や幼児教育関連の専門書などを出版する、「ななみ書房」(同区御園)だ。社長の長渡晃さん(60)は、書籍の企画から営業までを1人で取り仕切っている。自宅兼オフィスの壁には1枚の写真が飾られている。写っている幼い少女の名前は「ななみ」。会社と同じ

  • 釣場を運営する井上社長

    うらたんざわ渓流釣場、自然と誠実に向き合う/雪崩災害も乗り越えて

     相模原市緑区青根を流れる道志川水系「神(かん)の川」。その最上流部の清流に知る人ぞ知る、フライとルアーフィッシング専門の渓流釣り場がある。それが「うらたんざわ渓流釣場」だ。シーズンには首都圏から多くの愛好者が訪れるこの釣場を運営するのが、2代目の井上克彦社長(55)。自然相手の仕事だけに、災害など

  • 後進育成に力を注ぐ五十嵐社長

    アルファ技研、誠実さで人と仕事を大切に/工業団地の発展目指す

     機械部品の加工や各種機械の製造を行うアルファ技研(相模原市中央区田名塩田)の五十嵐四郎社長(69)は、「人は大事にしなければならない」と話す。1945年4月10日、新潟県魚沼市の農家に生まれた。家が貧しく、手に職を付けようと選んだ道は「集団就職」だった。後継者の育成に追われながら、スポーツ少女の指

  • 03-4men  - コピー

    大栄フーズ、震災乗り越え「第二創業期」/日本食を世界へ広めたい

     2008年に「中華くらげ」や「とびっこ」がモンドセレクションで金賞を受賞した大栄フーズ(相模原市南区相武台)。創業者の岡康人社長(73)は、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と語る。27歳で同社を創業し、時代の流れに敏感な経営を続け、ヒット商品を生み出した。その後は、「日本食を世界に広めたい」

  • 郵趣の仲間づくりに力を注ぐ坂間さん

    サガミチケットサービス、金券ショップと郵趣を両立/経営信条は「薄利多売」

     相模原市内の金券ショップの中でも草分け的な存在であるサガミチケットサービス(中央区中央)の坂間則仁さん(74)。1995年の開業以来、社会状況の移り変わりをにらみながら、消費者のニーズに応える経営を続け、商品券や旅行券、各種チケットなどの割引販売から貴金属の買い取り、衣類や日用品の委託販売、さらに

  • 03 - 6men - コピー

    山久建設不動産、「人は城、人は石垣、人は堀」/“人”重視の会社経営

     土地の分譲から建築・不動産仲介までを一貫して取り扱う山久建設不動産(相模原市中央区中央)。創業者は坂本久社長(65)。不動産仲介業として、団地の一室からスタートした同社は、今では建築や設計部門を自社に持ち、住宅に関することなら「ワンストップ」で顧客ニーズに応える企業に成長した。また、坂本社長は業界

  • 「青パト隊」に力を入れる本間さん

    ホンマ電機、「身近な電気屋」を掲げ/ニーズの変化に対応

     山形県鶴岡市に生まれ、幼い頃から電気に強い興味を持っていた本間俊三さん(69、南区上鶴間)。地元の工業高校卒業後、民間企業に就職して2年間勤めたが、「サラリーマンは自分に合わない」と見切りをつけ、中央大学理工学部に入学して電気の研究に励んだ。学生運動が盛んな頃で、学生寮の友達と政治や社会、そして自

  • 03-4men - コピー

    文盛堂、相模原発信へ多彩な活動/文化とスポーツ支援も

     「今は環境変化のスピードが速く、人の感性と能力が取り残されてしまう時代です。それだからこそ理想は高く、夢は大きく持っていたいと思います」。中央区千代田にある文盛堂代表取締役の尾作晃さん(60)は、言葉に力を込めながらこう語る。相模原で育ち明星大学で学んだあと、父親の忠さんが1957年に創業した事務

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    安彦 考真さん、プロめざしブラジル留学/熱き想いを若き世代へ

     プロサッカー選手になろうと夢を見た―。相模原からある青年がブラジルへ武者修業に出た。かつての青年は、現在もサッカー選手として活躍している。Jリーグを目指すブレッサ相模原で選手兼コーチを務めている安彦考真さん(36)だ。夢の舞台まであと一歩だった。転機になった故障、そして、一度は引退も。それでも辞め