ロングインタビュー

  • 小嶋社長 - コピー

    コジマ技研工業、「人間不信」からの出発/逆境をプラスに成長

     焼き鳥、串カツ、おでん、団子…。どんな食材も串刺しにする自動串刺機市場で、国内市場シェア9割以上を独占する企業が相模原市中央区にある。社員数わずか5人のコジマ技研工業だ。同社の自動串挿機は、今や世界中に輸出されている。アジアや南米など、〝串料理〟がある国からの引き合いが絶えない。ただ、ここまでの道

  • 横写真・ひともの渡邊社長 - コピー - コピー

    MEMOテクノス/世に役立つモノづくり

     目の前の小さな命を救った経験が、世の中の役に立ちたいという大きな思いに変わった。業務用放送機器や生産ラインの制御システムなどを手掛けるMEMOテクノス(相模原市緑区西橋本)。モノづくりの原点は、ウサギ用の車いすだ。渡邊将文社長が10年以上勤めた会社から独立を後押ししたのは、命に関わるような大けがを

  • 主力製品を手にする森田社長

    オプトロン/自らの可能性に賭ける

     2002年4月。相模原市内のベンチャー企業が開発した新製品が、大手経済新聞の1面トップを飾った。守備範囲にわずか2センチの変化や異常があった場合、すかさず探知する特殊センサーだ。安全・安心につながるとして注目を集めた。開発したのは、中央区鹿沼台の「オプトロン」。創業者の1人、森田幸三郎社長は、かつ

  • ものづくり山田工業・山田社長 - コピー

    山田工業/100歳まで現役目指す

     山田工業(大和市柳橋)の山田道則社長が、腕一つで板金の世界に飛び込んで半世紀以上。72歳を迎えた今でも、モノづくりの情熱は衰えず、現場にこだわる。そんな山田社長を支えているのは「100歳を過ぎても働きたい」という夢でもある。手を汚し、汗を流す。忘れられつつある、〝製造業の原点〟ともいえる心を、山田

  • 03-6men - コピー

    共立、主婦から経営者に転身

     〝脱下請け〟を模索する市内の中小企業にとって、おそらく、この会社の存在を知らない経営者はいないだろう。環境装置メーカー、共立(相模原市緑区西橋本)だ。一介の町工場だった同社が、自社ブランドの製品を立ち上げて10年余り。今や「ごみ分別機」の中・大型機のシェアは国内トップになるまでに成長した。経営の舵

  • 日本油機

    日本油機、プラスチック一筋に人生賭ける/数々の苦難乗り越えオンリーワンに

       今や日常生活で欠かすことのできない素材、プラスチック。相模原市中央区東淵野辺に、業界から注目される町工場がある。その会社は「日本油機」。創業者である市川十四男会長は現在87歳。プラスチック成形の分野に携わって半世紀以上。成形機の基幹部品の設計、製作などを手掛ける。今でもひたすら図面に向かう。た

  • ものづくり 男澤社長

    スリーハイ/借金900万円からのスタート、数々の苦難乗り越えオンリーワン企業に

       「産業用ヒーター」と言っても、ピンとこないかも知れない。だが、実は身近なものに使われている。電気製品や調理器や工場用設備…。数えたらキリがない。その産業用ヒーターでオンリーワンとされる中小企業が、横浜市都筑区にある。今でこそ成長軌道にあるが、就任直後の2代目社長を襲ったのが、会社存続危機だった

  • フレックス、起死回生の逆転劇/「高級パジャマ」のネット通販だけで月3千万

     デフレと呼ばれるなか、パジャマのネット通販だけで、月3000万円を稼ぐ企業がある。相模原にあるフレックス(熊坂雅之社長)だ。安価な海外製の普及とともに、斜陽産業といわれるパジャマ業界。熊坂社長は妻・泉さんとともに、生き残りをかけ、ビジネスモデルを追い求めた。たどり着いた結論が「顧客目線に立つ」とい