サンマルコ、フィルム計測器開発/シートの長さをカウント


SIC内3社で開発の「M・スマート」

SIC内3社で開発の「M・スマート」

 ガラスフィルムを施工・販売するサンマルコ(相模原市緑区西橋本)は、同じく“さがみはら産業創造センター”内のFデザイン、こざ企画と共同で、フィルムやシートの長さ計測用カウンター「M・スマート」を開発。今月下旬から小売店などで販売を開始する。
 特徴は幅8センチメートル、奥行き10センチメートルと、建設作業員が身に付ける腰袋に収まるコンパクトなサイズ。重量も170グラムで、スマートフォンとほぼ同じ重さを実現した。
 計測方法は、備え付けのクリップで梱包箱に固定し、ローラーの回転数をカウントする。表示される数値は1センチ単位で、1センチメートル~99・99メートルまで計測が可能。マグネットと“ちょうつがい”で接続されているため、ロール経に応じて位置を調節できる。
 本体カバーの素材は、自動車などにも使われ、耐久性・耐熱性などに優れたABS樹脂を採用。黄と黒の2色から選択できる。
 設計・製造を担当するFデザインは、樹脂の整形に3Dプリンターを使用。開発にかかる初期投 資を最小限に抑えるとともに、一体成型では製造が困難な構造と意匠を凝らした。
 こざ企画は、商品名「M・Smart(スマート)」のロゴをデザイン。
 全国の内装店や壁装材の卸売業などで販売する。参考価格は約3万円。年間3000個の売り上げを目指す。
 サンマルコの丸子勝基社長は「中国や台湾、東南アジアにも販路を拡大したい。壁紙やフィルムを扱う業界にとって、スンタンダードな製品になれば」と話した。  (2015年3月1日号掲載)

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