「てるて米」で相模原PR、食感「甘みと粘り強い」/地場野菜販売・ライスベース


「地場野菜の良さを普及したい」と話す遠藤店長

「地場野菜の良さを普及したい」と話す遠藤店長


 地場野菜などを販売する「ライスベース」(相模原市中央区千代田)では、相模原市南区当麻で栽培するオリジナル米「てるて米」を販売。市内や県内外の飲食店からも注文を受けている。 
 品種はコシヒカリの一種「ヒカリ新世紀」。味や食感は「甘味と粘りが強い」という。コシヒカリの品質と同等で、背丈が低く倒れにくいのが特徴。玄米収穫量はやや少ないという(農水省調べ)。
 ブランド名は、相模原市内に伝わる照手姫(てるてひめ)伝説にちなんでいる。地産米を市内外へ販売することで、同市をPRする。価格は1キログラムあたり495円。
 14年産の作付面積は13年産より2倍とし、収穫量も3㌧と倍増した。水田では伝統的な「レンゲ農法」を採用し、農薬を極力使わない減農薬で栽培している。
 同店は、飲食店向けに使いやすい量を、1キログラムから小分けで届けるサービスを行う。求める味や食感に応じて、複数の品種を混ぜ合わせるブレンド米にも対応する。
 市内は、有名寿司店をはじめ、和・洋・中問わず飲食店から注文がある。埼玉県のバーベキュー店や東京都内のラーメン店へも出荷している。
 「てるて米」は地産食材ということもあり、保育園の給食でも使用されている。園児たちに田植え(6月)と稲刈り(10月)を体験させることで、食べ物の大切さや農業を知ってもらうのが狙い。(芹澤 康成/2015年2月1日号掲載)

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