アートラボはしもとの後継施設整備、「イトーヨーカ堂」に交渉権移行/相模原市緑区


相模原市は、官民合築による複合施設の整備を目指している美術施設「アートラボはしもと」再整備事業について、優先交渉権を次点交渉権者の「イトーヨーカ堂」と検討と基本協定の締結に向けた協議を開始した。借地権は30年。【2023年11月1日号掲載】

アートラボ
イトーヨーカ堂は、同施設に隣接する大型商業施設「アリオ橋本」を運営。事業対象地とアリオ橋本の平面駐車場敷地の一部を活用して増床棟を新たに整備し、店舗内にアートラボはしもと後継施設を設置する。

基本方針は「人々の暮らしに彩りをもたらす、新たな文化発信拠点」。同社は「アートラボはしもととともに、ここだけにしかない固有な文化を生み出し、発信し続け人々の暮らしに彩りをもたらす」とする。

基本コンセプトとしては、街中の建物の壁を巨大なキャンバスにして壁画が描かれ、散策をしながらアートを楽しむことができる「Art District(アート・ディストリクト)の醸成」を掲げる。産官学民の様々な知見・ノウハウを集約させて、共感する学生やアーティスト、地域住民を支える仕組みを作り「やってみる」「できる」というチャレンジ精神を育て広げていく。

また、取り組みに参画するプレイヤーが増え育つことで新たな価値観が生み出され、地域固有の文化へとアップグレードされることでシビックプライドの醸成を目指すという。

イベント・ワークショップは①アーティストによるワークショップやアーティスト選定の審査を店舗内で実施②若手アーティストの発掘を目的に学生や新鋭アーティストを採用しPR③店舗内でライブアートを実施し写真を撮りたくなる仕組みを作り ウェブ上で拡散④1年に1度アワードを開催しアートプログラムの相乗効果により広く集客―を計画する。

店舗入口・隣接公園へモニュメントアートの設置のほか、エレベーター、客用階段、風除室入口、レストスペース・トイレなどの壁面をアート化する。

事業の推進に当たり、2022年度に民間事業者の公募型プロポーザルを実施し、選考した優先交渉権者と協議を重ねてきたが、ことし6月に当該優先交渉権者から優先交渉権の辞退に係る申し出があった。これを受けて基本協定を解除したことから、次点交渉権者に本事業の参画に係る検討と基本協定の締結に向けた協議を申し入れた。

イトーヨーカ堂からは事業への参画及び交渉権を受諾する旨の回答があり、優先交渉権を同社へ移行した。

今後は優先交渉権者との基本協定及び基本契約の締結に向けた協議を開始し、早期締結に向けて取り組んでいく。優先交渉権者や関係機関との調整を図り、後継施設のリニューアルオープンに向けて、提案内容の実現に向けた詳細検討を進めている。

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