相模原市長選、保革交錯し混沌と


 任期満了に伴う相模原市長選は24日の告示を前に、情勢が複雑に動いている。同市長選を巡り、公明党相模原市議団(8人)は現職の加山俊夫氏(74)を支援する一方、支持母体の創価学会は、事実上の自主投票になったことが関係者の話であきらかになった。

 関係者によると、地域ごとに支援する立候補予定者が分かれているという。自主投票とした上で、緑区の旧津久井地域は前県議の八木大二郎氏(55)、中央区は現職の加山氏、南区は前衆院議員の本村賢太郎氏(48)のように3人に支援が分かれる見通しという。

 加山氏のリーフレットには応援議員団として、公明の参院議員・県議・市議らが掲載されており、公明は加山氏を支援する。一方で、支持母体は事実上の自主投票となり、3人に票がどう流れるかは不透明。また労働組合の連合神奈川は野党系の本村氏ではなく、保守系の加山氏を支援するなど、保革で票が交錯し情勢は複雑化している。

 また、自民党市議団(14人)は加山氏と政策協定を結んだが、同市議団の一部や同党公認の立候補予定者の一部が、同党前県議の八木大二郎氏(55)を支援している。

 さらに、前市議の宮崎雄一郎氏(52)は同市議団に所属していた。「保守分裂」により、保守票が分散する見通し。

(2019年3月20日号掲載)

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。