神奈川経済専門学校、日本人クラス新設/国際的な即戦力育成へ


 ことし、創立40周年を迎えた神奈川経済専門学校(相模原市緑区東橋本)は、日本人学生向けの「選抜キャリアクラス」を新たに設けた。英語や経営戦略などに特化したカリキュラムを組み、国際的なビジネスシーンで活躍できる「グローバル人材」の育成に乗り出す。

 建設業や製造業、医療・福祉などでは、不足する労働力を補うため外国人を採用するケースが増えている。また、経済成長が著しいベトナムやタイなどに進出する企業もあり、外国人スタッフの上に立って活躍できる幹部候補生を育成しようという試みだ。

 授業では簿記や英語のほか、経済学ビジネススキルなど産業界で求められるカリキュラムを学ぶ。アルバイトや就職活動をする生徒を考慮し、ほぼ午前中で授業が終わる時間割だ。

 最大の特徴は、大手銀行で採用業務などを経験した河野惇さんと矢澤加恵さんの2人をキャリアアドバイザーとして起用したこと。中長期的な職業観と就業観を育むことで、即戦力となる人材を養成する。

 同校は、2001年から外国人留学生の受け入れを開始した。9割以上が外国人で、ベトナムやネパール、中国などアジア圏の生徒が多い。奥田経男理事長は「外国人留学生と交流をしたり、切磋琢磨することで国際的な感覚をつかんでほしい」と話す。

 奥田理事長は「民間レベルで国際交流の手伝いをしたい」と意気込む。
(2016年7月20日号掲載)

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