相模原市統計、自殺死亡率全国比で減/40代・60代が4割占め


 相模原市はこのほど2015年の自殺統計を公表した。自殺者数は前年から1人減の122人で、40代と60代が26人ずつで全体の42・6%と最も多かった。自殺者の26・2%に自殺未遂歴があった。

 自殺死亡率の推移は0・1ポイント減少しており、全国と比較すると緩やかであるが減少傾向を示した。年代別自殺者数は、40代が28人で全体の21・9%と最も多かった。男女別自殺者数は、6対4の割合で男性が多い。男性は60代が15人と最も多く、女性は60代が12人と最も多かった。年代別男女別では、20代と30代で男性が70%以上を占めた。

 職業別状況は、無職者が75人で全体の61・5%。年代別職業の割合は無職者を除くと、30代から40代で、被雇用者・勤め人の割合が高くなった。

 なお、無職者には学生、主婦、失業者、利子・配当・家賃等生活者、年金・雇用保険等生活者などが含まれる。

 原因・動機別の割合は、不詳を除くと健康問題(28・7%)、経済・生活問題(14・0%)、勤務問題(8・9%)となった。原因・動機の判断材料は、遺書が33・9%。39・4%が判断材料を残していない。

 年代別では、健康問題がすべての年代で1位の割合となっている。自営業者と無職者で健康問題、被雇用者・勤め人で勤務問題が第1位の割合を占めている。
(2016年7月10日号掲載)

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