西武信金、タイ倉庫業と業務提携/ASEANを視野に


タイコン社と覚書を結んだ落合理事長(左)

タイコン社と覚書を結んだ落合理事長(左)

 西武信用金庫(東京都中野区)はこのほど、タイの賃貸倉庫・倉庫開発大手「タイコン・インダストリアル・コネクション」と業務提携に関する覚書を締結した。タイ進出を計画している取引先企業に、同社の事業を紹介していく。

 今回の提携は、12月に発足する予定の「ASEAN(東南アジア諸国連合)経済共同体」を視野に入れたもの。東南アジア全体をビジネスパートナーと位置づけ、海外進出に向けた事業展開を行うという。

 タイコン社は、バンコク近郊の工業団地15カ所に、約400棟のレンタル工場を所有。うち6割が日系企業向けに貸し出されているという。

 スタンダードファクトリー(標準仕様)は、550~1万平方㍍まで幅広い規模を設定した。入居企業の希望に応じて、設備をカスタマイズすることもできる。

 東京都内で開かれた調印式では、同信金の落合寛司理事長が「経済の主役が新興国に代わったことで、日本の産業に空洞化を生んだ」と指摘。「生産から販売に移り変わるはず。販売拠点を意識した進出を考えている」と話した。
(芹澤 康成/2015年11月20日号掲載)

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