市内企業7社連携、「感震あらまー」開発へ/住宅密集地へ販売目指す


「あらまー」を持つ駒沢化成の河野社長

「あらまー」を持つ駒沢化成の河野社長

 相模原市内の製造業7社は、節電機器「A(あ)らま~」に停電・感震ブレーカー機能を追加した新製品の開発を進めている。2016年5月の発売を目指す。
 新製品「あらま~2」は、震度5強以上の揺れや停電を感知すると、3分後に電気を切断する感振ブレーカー機能を付加した。電流の切断を遅らせることで、退避までの照明を維持するという。木造住宅が密集する首都圏の都市部をターゲットとして想定。火災などによる2次災害の発生を防止する。販売方法は、既存の取り引き先へ提案するほか、インターネットの通販サイトへの出品も検討する。価格は1万円を予定。初年度の販売数は、500個を見込んでいる。
 同機には、P波(縦ゆれ)用と、S波(横ゆれ)用のセンサーを内蔵。震度5に相当する震動を感知すると、マイコンが電流を遮断する仕組み。
 取り付け方法は、購入者自身で分電盤やブレーカーに接着固定する。単三電池2本で駆動し、主婦でも取り付けられる簡単な仕組みとする。
 開発メンバーは▽駒沢化成(緑区橋本台)▽アルファ技研(中央区田名塩田)▽松浦製作所(同区相生)▽ユニテック(同)▽平山加工所(同区田名)▽菅原モデル(同)▽ツーデン(緑区東橋本)の7社。
 いずれの企業も城南信用金庫淵野辺支店(中央区鹿沼台)と取引する企業で組織する「淵野辺白梅会」に参加している。プラスチック加工品や精密電子部品、デザインなど、得意な分野の技術を導入した。
 将来、シリーズ化を目指す「あらま~」は、在宅医療用の機種も展開する。医師に指導を仰ぎ、国の補助対象製品を開発しているという。(2015年8月1日号掲載)

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