旧津久井地域、建替え求め設立総会開催/建物老朽化の津久井署


津久井警察署の早期整備を求めた会合

津久井警察署の早期整備を求めた会合


 「津久井警察署の機能充実と建て替えを求める会(仮称)」の設立総会が2月10日、津久井商工会で開かれた。老朽化などが心配される津久井警察署について、機能充実と建て替えを関係機関に要望していく。(芹澤 康成/2015年2月20日号掲載)
 同署管内の人口は、開設時と比べて約2倍に増加。圏央道の開通やリニア建設工事などで、さらに人口の流入が進むとともに、産業構造や生活環境に大きな変化があると見込まれている。
 また、県津久井合同庁舎は建物の老朽化に加え、施設の存続自体が問われている。津久井地域は複数のダムや河川、山林があるため、土砂災害や鳥獣被害などの課題がある。県行政の継続的な対策が求められるという。
 津久井警察署(相模原市緑区中野)は1961年に完成し、県内54署中2番目の古さ。3階建て、延べ約3623平方メートル。01年に小規模補強を行ったが、老朽化が心配されている。
 移転先として検討されている県津久井合同庁舎は、敷地面積約7425平方メートル。県央地域県政総合センターなどが入居する本館(地上5階・地下1階建て、延べ約5850平方メートル)は69年に建てられ、96年の耐震診断で「要小規模補強」と判断されたが、耐震工事が行われていない。
 県警本部は「移転建て替えを含めて、関係機関と調整している」という。また、相模原市も県に対して整備を求めているほか、同会にオブザーバーとして参加している。
 会長に就任した関戸昌邦津久井商工会会長は、「会員の力を結集して、警察署建て替えを実現したい。合同庁舎のあり方についても要望していきたい」と述べた。

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