横浜銀行と東日本銀行、経営統合で懸念も/TSR横浜支店調べ


 経営統合することで基本合意した横浜銀行と東日本銀行をメーンバンクとする県内企業は計1万4696社あることが明らかになった。東日本銀は取引先数の多くが相模原市内の企業という。県内経営者のなかには「メガ地銀」誕生を歓迎する声も聞かれるが、一方で支店の統廃合を心配する声も出ている(編集委員・千葉龍太/2014年11月20日号掲載)
 単独行として地銀最大手の横浜銀は県内に179店舗を構え、県内企業と密接な関係を構築している。
 東日本銀行は県内9店舗を有する。取引先には相模原の企業が多く、県内企業のうち3分の1を占めるとされる。
 両行は14日に経営統合を検討することで基本合意したと正式発表した。 今後は統合に向けた準備委員会を設置し、2016年4月をめどに持ち株会社の設立を目指すという。持ち株会社の名称は現時点で決まっていない。
 東京商工リサーチ横浜支店の調べでは、横浜銀をメーンバンクとする企業数は県内外で1万5496社。このうちの9割以上が県内企業としている。業種別では建設業(4986社)、卸売・小売業(2925社)、製造業(1521社)が多い。

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