相模原市、交通空白地を解消へ/津久井地区で実証運行


 相模原市は10月1日から、津久井地域の吉野・与瀬の両地区で乗合タクシーの実証運行を開始する。鉄道駅やバス停から離れた交通空白地区において、高齢者ら移動手段を持たない住民の交通を確保することが目的。継続条件を満たせば、本格運行に移行する。
 継続条件は「稼働した便の1便あたりの輸送人員が1・5人以上」かつ「全運行本数に対する実運行本数の稼働率が50%以上」。
 運行形態は事前予約制で、経路を固定せずに利用者の需要に応じた区域運行を行う(停留所は41カ所)。各停留所では到着時刻が決まっており、平日午前9時台~午後4時台に4往復する。
 運賃は、中学生以上の大人が300円。小学生は100円、未就学児は無料。障害者割引や往復割引なども設ける。
 乗り合いタクシーは、乗客定員8人のワゴン車。山口自動車(緑区下九沢)が市の委託を受けて運行する。
 同地区はJR中央線の藤野駅~相模湖駅間に位置し、狭あいな道路が多い。唯一運行している路線バスも1日4往復程度。バス停までの距離が遠く高低差も100㍍以上と、高齢者には利用しづらいなど課題があるという。(2014年9月1日号掲載)

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