ロボット特区、生活支援ロボ開発/オープンイノベーション


 県は「さがみロボット産業特区」で、企業や大学などの技術を組み合わせ、早期の商品化を目指す「神奈川版オープンイノベーション」による共同研究開発に取り組むと発表した。高齢者生活支援ロボットの開発を推し進める。
 同イノベーションでは、高齢者向け外出支援ロボットの研究開発プロジェクトを立ち上げた。自律運転機能を備えた電動シルバーカーの商品化を目指す。
 買い物など高齢者の安全な外出をサポートするロボット。主な機能は、自律運転を行い、簡単な操作で、目的地に自動で移動することができるというもの。
 昨年、特区で実証実験を行った横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区)、明治大学(東京都千代田区)の自律運転技術を活用している。今後は、2014年度中に、試作機をつくり、実証実験へと進んでいくという。
 プロジェクトの参加メンバーは、トーキンオール(川崎市川崎区)、日の出製作所(同)のほか、よこはまティーエルオー(横浜市保土ヶ谷区)、横国大、明大、川崎商工会議所(川崎市川崎区)。
 なお、13年度から進行中のプロジェクトは、▽高齢者向け在宅見守りシステム▽災害対応マルチローター▽社会インフラ点検と災害対応両用ロボットの3つがある。 (船木 正尋/2014年5月10日号掲載)

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。