プロジェクトが発足、ロボットで街おこし/厚木の中小企業が連携


パワーアシストハンドを紹介する井社長

パワーアシストハンドを紹介する井社長


 ロボットで街おこしをしようと、厚木市内の中小企業の経営者が集まり、プロジェクトを始めている。その名も「チームアトム」(井浩二代表)。ロボット開発の第一人者である神奈川工科大学の山本圭治郎特命教授の指南を受けながら、手指の麻痺を改善するリハビリテーション補助器具「パワーアシストハンド(以下、ハンド)」の開発、販売に乗り出した。(船木 正尋/2014年5月1日号)
 集まったのは、印刷業や酒販、建築業などの経営者たち。ロボットで街おこしをできないかと思い、神奈川工科大学の山本特命教授の研究室のドアを叩いた。そこでハンドを紹介してもらったという。
 その後、開発に本格的に乗り出そうと、有限責任事業組合「LLPアトムプロジェクト」(同市中町)を立ち上げた。ハンドは、脳卒中や外傷などで麻痺した手や指に、グローブを装着させる。
 そこに空気を注入し、曲げ伸ばしを補助する器具。現在は改良を重ね、両手でも使用できるようにと、フットスイッチでも動けるようにしたほか、空気を送りこむ装置を10キログラムから6キログラムへと軽量化も図った。
 チームアトムの井浩二代表は「ロボットには携わったことはないが、色々なネットワークを通じて事業に発展していけたらと思った」とチーム設立当時を振り返る。

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