日本板硝子、高断熱ガラス開発へ


 相模原市内に製造拠点を持つ日本板硝子はこのほど、断熱性能の基準値である熱貫流率がゼロという建築用の超高断熱ガラス「熱貫流率ゼロガラス」の開発に着手したと発表した。
 高断熱性能を持つ同社の複層真空ガラスに透明導電膜を成膜し、この膜に給電することでガラス表面温度を上昇させ、断熱性能をさらに高める仕組み。
 給電は電界結合方式によるワイヤレス給電システムを採用することで、引き違い窓などの可動窓でも使用できるようにする。
 このガラスを採用すると暖房時の暖房効果を最大限高められるほか、窓ガラスの結露発生を極限まで抑えることが可能になるという。
 熱貫流率は一般的に値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が優れているとされる。日本板硝子は現在、「熱貫流率ゼロガラス」の特許出願中。(2014年3月20日号掲載)

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