三瓶自動車整備工場(相模原市中央区小町通)など、市内の中小企業10社は、航続距離を延ばした電気自動車(EV)を実用化する。EVの駆動用モーターとは別に、車内に小型発電機を搭載。バッテリーの残量が少なくなると、発電機で電力を供給する仕組み。昨年の試験走行でシステムの有効性を確認。今年度中に公道走行による実証実験に踏み切る。その後は、販売も視野に入れる。(千葉 龍太)
10社は三瓶自動車のほか、エイト技工、キャロットシステムズ、ハイスポット、湘南デザイン、城山工業、ユタカ精工、早川銘板製作所、エーエス、MEMOテクノスで構成される。
モーター周辺部品の加工や筐体組み立て、電気回路設計、制御プログラムなど、それぞれの得意技術を持ち寄った。
電気自動車は、1回の充電で走れる航続距離が短く、普及への課題となっている。日産自動車「リーフ」の場合でも200キロ程度とされる。(2013年10月20日号掲載)