リガルジョイントの家庭用燃料電池システム(エネファーム)用の高温ガス冷却器(熱交換器)が、「かながわ産業Navi大賞2013」フロンティア部門・優秀賞に選ばれた。
同製品はエネファームに組み込むステンレス製の管。内部を二重構造にし、内側の断面を「クローバー」のような形状にした。この形状で熱の伝達面積を増やした。
製品名は「SCチューブ」。リガルジョイントでは、同製品の量産技術も合わせて確立。家庭用燃料電池に対する需要の高まりから、来年度中には年6万本供給できる生産体制を構築していく。
同社によると、従来の熱交換器は、円筒形のパイプを二重にした構造のため、熱の伝達に課題があった。
断面の形を工夫したことで、伝熱面積を大幅に高めた。稲場純社長は「今後は燃料電池だけでなく、半導体製造装置などにも製品の用途を拡大していきたい」と話した。(2013年9月10日号掲載)