7月の県内企業倒産、負債総額 今年最大に/東京商工リサーチ横浜支店


 東京商工リサーチ横浜支店が発表した7月の神奈川県内企業の倒産件数は54件、合計の負債総額92億5700万円となった。件数は5カ月連続して減少した。
 一方、負債総額は今年最大となった。プラスチック成形加工の工立化成(横浜市港北区)と関連会社のコーリツ・モールド(同)が7月、中国工場で暴動があったことで資金繰りが悪化し、倒産。2社合計の負債総額が50億円以上となり、県内企業全体の負債総額を押し上げる結果となった。
 ただ、2社の倒産を除けば、前年を大きく下回る水準にあるという。
 倒産企業を業種別でみると、6月に大幅に減少した建設業が一転して増加。計17件あった。一部の企業では受注回復の動きがあるものの、資金繰りが維持できず、倒産した事案も出ているという。
 また、小売業も2極化が進み、小規模企業向け食品や建材の卸売業者の倒産も増えている。製造業も受注が本格回復しな
い企業もあり、計9件と前年より悪化した。(2013年8月20日号掲載)

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