ブックオフグループホールディングス(相模原市南区古淵)の子会社で、リユースショップ「BOOK・OFF」などを運営するブックオフコーポレーションは、文部科学省が4月23日に実施している「子ども読書の日」に合わせて、子供の読書習慣の実態を認識するアンケート調査を行った。中学生までの子供と保護者の合計400人を対象にインターネットで実施した結果、子供の約50%が、週に1日以上の頻度で読書をしており、約7割が15分以上の読書時間を取れていることが分かった。【2024年5月10日号掲載】
□5割が1日以上読書
「お子さまが読書(小説、物語、絵本の児童書)をする頻度を教えてください」という質問に対し、ほぼ毎日が16・5%、1週間に4~5日程度が11・6%、1週間に2~3日程度が14・6%、1週間に1日程度が15・3%という回答結果。週に1日以上の頻度で読書をする子供が、全体の約半数以上に及ぶ。約7割の子供が、15分以上の読書時間を取れていることが明らかになった。
□9割が紙の書籍選択
「お子さまがどのような形式の本(小説、物語、絵本の児童書)を読んでいますか」という質問に対し、約92・8%が「施設で借りているから」「お気に入りの本を所有したり、コレクションしたりしたいから」といった理由で「紙」の書籍を選択。電子書籍が台頭する中で紙の書籍の需要は引き続き高いころが判明した。
半数以上が「本を読むことが好き」と回答。理由としては、49%が「知識が増えるから」と回答し、学習目的で本を楽しんでいることも分かった。「読まなくなったらリユースできるから」と答えた人は3位となり、不要になった本をリユースショップに持っていく傾向もみられた。
□機会は増減両傾向
2023年と比べて、「読書機会が増えた」と答えた子供は5人に1人の割合となり、本を読む機会が増えていることが分かる。一方で、「減った」と回答する子供も12・3%いることも判明。減ったと感じる理由の中で、「本を買える・借りられる場所が少ない」と回答した子供が4%に対し、親は12・2%と、親目線では「場の少なさ」を課題としてみている。
「子どもが本を読む機会が減ったと感じる理由」として、「本を読む時間がない」に次いで、「図書室などの本を借りる施設での本のバリエーションが少ない」と回答があり、施設で扱う本の充実度が読書機会を創る上で重要であると分かった。
□「知識増える」が49%
理由としては、49%が「知識が増えるから」と回答し、学習目的で本を楽しんでいることが判明。「お子さまは本(小説、物語、絵本の児童書)を読むことが好きですか」という質問に対し、全体の60%が「はい」と回答し、本を好きな子供が高い割合を占める。理由として、「知識が増える」と回答した子供が半数近く、学習目的で本を楽しんでいることが分かった。