2023-24年末年始渋滞予測(相模原・県央版)


東日本高速道路(NEXCO東日本)と中日本高速道路(NEXCO中日本)では、 年末年始(28日~2024年1月4日)に首都圏(関東甲信越、静岡県)の高速道路で10㌔以上の渋滞が97回(下り30回、上り67回)発生すると予測している。上下線ともに1月2日に渋滞が集中し、30㌔以上の渋滞が5回になる見通し。「渋滞の激化を避けるため」とし、対象期間である30日~1月3日の休日割引を適用しない方針だ。【2023年12月13日号掲載】

渋滞発生が見込まれる綾瀬スマートIC

渋滞発生が見込まれる綾瀬スマートIC付近



東名高速の綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)付近の上り方面では、2日午前9時から翌日午前3時までの時間帯で渋滞が発生し、特に2日の正午頃に最大30㌔に達すると予測する。上下線に関わらず、28日~24年1月4日などにも15~20㌔程度の渋滞が頻発するとみられている。

大井松田IC(インターチェンジ)付近から横浜町田インターチェンジ(IC)付近までの所要時間は、渋滞がない場合に比べ約3倍(約1時間20分)が見込まれる。同ICを午前9時よりも前、または翌日午前3時以降に通過する場合の所要時間は約30分と予測し、これらの時間帯の利用を勧めている。

ネクスコ中日本は「綾瀬SICからの加速・付加車線の合流部において、車線数の減少に伴う速度低下により渋滞が発生している」と説明した上で「合流部付近では、互いにゆずり合ってスムーズな合流をしてほしい」と呼び掛けている。

下り線の秦野中井IC付近では、29日午前6時~午後6時に40㌔、30日同時間帯に35㌔の渋滞を予測。東名川崎ICから秦野中井IC区間を午前8時~午後2時に走る場合、従来の3倍(約1時間40分)の所要時間を見込む。

IC付近は、下り坂から上り坂に変わる「サグ部」と長い上り坂が続くため無意識のうちに速度が低下する。LED表示板で速度低下ポイントを知らせているので、周りの車に気をつけ速度低下に注意するよう呼び掛けている。

中央道上り線小仏トンネル付近を先頭とする渋滞では、12月29日午後2~9時、1月2日午前10時~午後10時、3日午前9時~午後10時に最大20㌔の渋滞が発生する見込み。同地点付近では12月29日と1月4日の午後3~8時、下り線の相模湖IC付近では12月29日午前9時~午後2時と同30日午前7時~午後3時にそれぞれ10㌔を予測している。

圏央道では上下線で八王子ジャンクション(JCT)や海老名JCTなどの付近で最大10㌔程度の渋滞も予測されている。

22年度(22年12月28日~23年1月4日)の10㌔以上の渋滞は、事故によるものを含め78回。30㌔以上に達する渋滞は1回発生した。

同予測は過去の年末年始の渋滞と最近の交通状況を踏まえて割り出したものだが、 事故の発生や天候の影響などで実際の渋滞状況が予測と異なる可能性もある。高速道路各社は、出発前に最新の交通情報を確認することを勧めている。

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