2023年お盆の高速道路渋滞、相模湖ICや小仏TNで渋滞/11~13日に45㌔の予測も


東日本高速道路(NEXCO東日本)関東支社、中日本高速道路(NEXCO中日本)東京支社と同八王子支社では、 お盆期間(8月9~16日)に首都圏(関東甲信越、静岡県内)の高速道路(関越道、東北道、中央道、圏央道、東名高速など)で10㌔以上の渋滞が212回発生すると予測している。特に、30㌔の渋滞が下り線では10回、上り線では11回発生するとみられている。期間中は「渋滞の激化を避けるため」とし、祝日や土日でも休日割引を適用しない。【2023年8月3日号】

綾瀬SIC付近

綾瀬SIC付近



中央自動車道(中央道)上り線(東京方面)小仏トンネル(TN、相模原市緑区小原)付近では、週末で期間の折り返しとなる同13日午後3時ごろに渋滞のピークを迎えると予測。正午~翌日午前1時ごろに30㌔の渋滞が発生するとみられる。

同下り線(山梨方面)の相模湖インターチェンジ(IC、同区吉野)付近では、多くの官庁や企業が休みとなる11日(山の日)の午前6時ごろにピークを迎えると予測している。午前4時~午後4時ごろ45㌔に達する見通し。東名高速道路(東名高速)下り線(名古屋方面)の秦野中井ICでも同日午前6時ごろをピークに、前日午後8時~当日午後4時に45㌔の渋滞が発生すると予測している。

高速道路3社は「高井戸ICから相模湖IC区間を走行する場合、渋滞のピークは午前6~10時で、渋滞がない場合に比べ約4倍(約2時間15分)の所要時間を見込んでいる」とする。高井戸ICを午前4時よりも前、または午後4時以降に通過する場合の所要時間は約35分と予測しており、これらの時間帯の利用を勧めている。
東名高速道路の上り線(東京方面)、綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)付近(綾瀬市小園)でも13日午後5時ごろをピークに45㌔の渋滞を予測。14日午後3時ごろに30㌔の渋滞が発生するとみている。

足柄SICから横浜町田IC区間を走行する場合、渋滞のピークは午後5から9時までで、渋滞がない場合に比べ約3倍(約2時間)の所要時間を見込んでいる。同SICを正午よりも前、または翌日2時以降に通過する場合の所要時間は約45分と予測しており、同時間帯の利用を勧める。

22年度は、10㌔以上の渋滞は事故によるものを含めて上下線計133回。うち30㌔以上に達する渋滞は8回発生した。ことしは30㌔以上の渋滞は21回発生すると試算している。

高速道路各社は、休憩施設で駐車場整理員の配置、臨時トイレの設置、大型車駐車マスの確保の混雑対策を実施予定。上り坂での速度低下や、車間距離の詰め過ぎ、不要な車線変更など挙げ、「利用者の心掛けが渋滞の緩和に繋がる」と協力を求めている。

同予測は、過去のお盆期間の渋滞と最近の交通状況を踏まえて割り出したものだが、 事故の発生や天候の影響などで実際の渋滞状況が予測と異なる可能性もあるため、 出発前に最新の交通情報を確認することを勧めている。

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