橋本のアートラボ、整備事業者を募集開始/民間との複合施設で計画


アートラボ 相模原市は、緑区大山町の美術施設「アートラボはしもと」の再整備について民間事業者を募集する。民間事業者が後継施設と民間施設を併設する複合施設として整備する方式を採用し、再整備に係る財政負担の軽減を図る。募集期間は4日から5月27日まで(参加資格審査申請等の締め切りは4月8日まで)。【2022年3月1日号】

事業手法は「官民合築方式」。土地は市が所有したまま民間事業者が提案する20年以上50年未満の間で貸し付ける(事業用定期借地権)。借地料は年額で1平方㍍当たり7337円以上。民間事業者が複合施設を整備した後、市が後継施設部分を買い取るか、賃借する。

後継施設部分は延べ床1200平方メートルを基本とし、地下1階~地上3階のいずれかのうち、一部または全部を施設の1階に配置することが条件となる。スケルトンで市に引渡し、間仕切りや仕上げなどの工事は引き渡後、市が内装設計者を別途公募して施工。現施設の解体工事は市が施工する。

民間事業者は後継施設の方針などを踏まえた複合施設にあわせて、隣接する公園(大山町ゆうひ公園)も後継施設が実施する事業で利用できるよう一体的な整備を提案する。「複合化によって生まれる交流やにぎわい創出のメリットを最大限に発揮すること」や「市内事業者の活用・市民雇用の促進による地域の活性化」などが求められる。

後継施設の方針は、展示機能を中心とした美術館とせず、現行の美術教育・普及に特化した施設特性をそのまま継承し、アートを通じより活発な交流が生まれる施設を目指す。多数ある小規模の部屋を集約して事業の受入可能人数を拡大するほか、交流スペースや作業室、工作コーナーなどを新設し、いつでも気軽に立ち寄れる施設とする。

 

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