▽町田市議会保守の会、都県境超えて支援の手/マスク1万枚を障害者施設に


都県境を超えて届く支援の手―。町田市議会 の会派「保守の会」は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、相模原市に衛生マスク1万枚を寄贈した。議員が独自に感染対策でできることを考え、「早期に、現実に、確実に行えること」として寄贈に至った。同会の意向に従い、相模原市 は市内の障害者作業施設など約170カ所に配布して活用してもらう。

本村市長にマスクを手渡す会派のメンバー

本村市長にマスクを手渡す会派のメンバー



同会の 白川哲也 幹事長、深沢宏文 市議、小関重太郎 市議、吉田勉 市議、大西宣也 市議の5人は、市役所の本村賢太郎市長と石川将誠市議会議長を訪問。本村市長にマスクと目録を手渡した。

 マスクは深沢市議が中国から直接輸入したもので、購入費は各市議が個人で負担。複数のプランを同時に検討し、もっとも実現性の高い企画を実行に移した。調整段階でも町田市行政を介さずに、会派の市議自身で相模原市と直接交渉したという。

白川幹事長は、他市へ寄贈した理由について「公職選挙法で選挙区内での寄付が禁止されている」とし、「これが地方自治体議会の協同行動の先行事例となり、拡散することを期待している。相模原市議とさらなる交流を深めることにつながれば」と話した。

本村市長は報道関係者に対し、各施設への運搬に市内のタクシー事業者を活用する旨を示した。「コロナの感染拡大を抑制し、一日も早く市民の笑顔を取り戻したい」と述べた。

町田市 と相模原市は、文化、経済、交通などで相互に行き来する生活圏が形成。両市議会は、2001年から視察研修などの議員交流を行ってきた。16年2月の包括連携協定締結を機にさらに交流を継続・発展させ、政策形成の調査研究や事務職員を含めた人材育成などを促進している。

【相模経済新聞5月20日号掲載】

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