大和ハウス、半導体跡地に複合SC/圏央道で相模原から集客


大規模な駐車場で広域から集客を狙う新SC

大規模な駐車場で広域から集客を狙う新SC

 大和ハウス工業(大阪市)が建設を進めているショッピングセンター(SC)「Iias(イーアス)高尾」(地上3階建て、延べ床面積8万0757平方メートル)が6月22日、八王子市東浅川町にオープンする。圏央道に近い立地を生かし、隣接する相模原市や町田市からの来客も想定。年間1千万人の集客と220億円の売り上げを目指す。

 SCの開発コンセプトは「ちょうどいいが、心地いい」。「ちょうどいい距離感や空間づくり」により心地よい環境を演出し、子育てファミリーからアクティブシニアまで、地域に密着したショッピングセンターとする。

 核となるテナントは、家電「ノジマ」(本店・相模原市中央区)や食品スーパー「三和」(町田市金森)、家具「ニトリ」など5店舗。ファッションや雑貨、サービス、飲食の専門店115店舗が入る。

 目玉は地産地消にこだわった惣菜店や農家の直売所などの食物販ゾーンや、高尾の名物である自然薯(じねんじょ)を使うそば店など。

 立地は、JR中央線と京王高尾線の高尾駅から徒歩で6分。圏央道高尾山インターチェンジから自動車で5分という立地を生かし、1840台分の駐車場を確保して広域からの集客も狙う。

 同社は2013年12月、半導体製造を手掛けるラピスセミコンダクタ(横浜市港北区)から工場跡地(約9万7千平方メートル)を取得。多くの桜が点在する地域の自然環境から「高尾サクラシティ」と名付け、住・商一体の複合施設全体として開発を行っている。

 隣接地は、16年10月に大型分譲マンション「プレミスト高尾サクラシティ」(416戸)、1月に一戸建て分譲住宅地「セキュレアガーデン高尾サクラシティ」(83区画)が完成。高い交通利便性と豊かな自然環境などが好評で、「マンションは全戸完売、分譲住宅地も好調」という。
(2017年3月20日号掲載)

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