相模鉄道、北口新設で利便性向上/海老名駅建て替えに着手


工事が始まった相模海老名駅=12月中旬撮影

工事が始まった相模海老名駅=12月中旬撮影

 相模鉄道(横浜市西区)は12月、海老名駅(海老名市上郷)が老朽化や混雑緩和に対応するため、47年ぶりの建て替え事業に着手した。北口を新設するなど、駅舎の全面的な改良を行う。2017年3月から本体工事に入り、20年3月の新駅舎完成を目指す。

 同社によると、新駅舎は地上3階建て、延べ床面積5千平方メートル。1階のホームに転落防止ドアを設けるほか、2階に保育施設と連絡通路などの設置が計画されている。

 新設される北口は、横浜寄りに改札を開設し、混雑の解消や利用者の利便性に配慮する。県や市などが「県鉄道輸送力増強会議」を通して要望を続けてきた。市が完成までに広場や歩道を整備する計画もあり、用地選定・取得を進めている。

 現在の駅舎は、1973年12月の移設時に建設され、老朽化が懸念されている。規模は地上2階建てで延べ床面積780平方メートル。

 総事業費は約50億円。生活支援機能の集積・集約化を行う駅総合改善事業として、国と市、相鉄がそれぞれ3分の1を負担する。

 同駅は、利用者が1日平均約11万8千人。22年度までにJRや東京急行電鉄との相互直通運転を順次始める予定。
(2017年1月10日号掲載)

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