相模原駅周辺、小田急は地下で延伸/小委員会が整備検討素案


 相模原市広域交流拠点整備計画検討委員会の相模原駅周辺地区小委員会は1月18日、8回目の会合を開いた。在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)のゾーニングや小田急多摩線の延伸などを盛り込み、素案としてまとめた。

 素案では、相模原駅を「JR横浜線と小田急多摩線の2線利用が可能な駅」と位置づけた。JR横浜線を地下化、または高架化する「連続立体交差」が検討されている。

 小田急多摩線の新駅は北口ロータリーの東側、南北道路の地下を想定している。地上出入り口は、横浜線への乗り換えや南側市街地へのアクセスなどを考慮し、南・北駅前広場と北口地区の3カ所を検討している。

 JR横浜線の連続立体交差事業は、矢部駅から橋本駅までの約3・7キロメートル区間が対象。6カ所の踏み切りを除去することで、渋滞の解消を図るという。

 駅北口地区(補給廠一部返還地)のゾーニングは、文化創造機能を兼ねた行政業務ゾーンを中心に、コンベンション施設や広域商業施設の誘致を検討している。街区ごとにエネルギーセンターを設け、時間帯や季節に応じて電気やガスをバランスよく利用する。

 リニア中央新幹線の橋本駅が開業する予定の2027年をめどに、小田急多摩線を延伸し新駅を設置する計画。駅北口地区のまち開きに備え、南北道路と東西道路の整備を本格化させる考え。

 連続立体交差事業はリニア大阪駅が開業する予定の45年の完了を目指す。補給廠の全面返還と合わせ、広域交流拠点整備の総仕上げとする。
(2016年2月1日号掲載)
  

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