青学大、箱根駅伝で連覇狙う/「山の神」神の復活が鍵


連覇へ意気込むエース4人

連覇へ意気込むエース4人

 今月2、3日に行われる第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で連覇を狙う青山学院大が昨年12月19日、同大相模原キャンパス(相模原市中央区淵野辺)で記者会見を開いた。“3代目・山の神”こと神野大地主将(4年)ら、駅伝チームのメンバー16人が抱負を話した。

 前回大会では、山上り5区を1時間16分15秒と圧倒的な走りを見せた神野が、今季に入って故障に悩まされた。5カ月ぶりの実戦となった、11月の全日本大学駅伝で区間8位に留まった。目標を1時間20分に抑え、確実にたすきを繋ぐ考えだ。

 神野は「“山の神、山で復活大作戦”でいきたい」と復活を明言。「山の上りの区間であれば、どこの選手にも負けるつもりはない」と自信を見せた。

 また、渡邉利典(4年)は「監督に復讐する」と発言し、報道陣らを驚かせた。「出雲も、全日本も外された。箱根で走ることができれば、あの時使っておけば良かったと、悔しがらせたい」とコメントした。

 原晋監督(48)は「追われる身になってはじめて、プレッシャーを感じている」と心境を話す。昨年の「ワクワク大作戦」に続き、「今年はハッピー大作戦を展開する。本来の明るさを取り戻し、明るくさわやかに走ってもらいたい」と、仕上がりにやや安堵感を示した。

 ことしのエントリーメンバーは、11人が前大会の優勝を経験。小椋裕介(4年)や山村隼(同)、久保田和真(同)ら、経験を積んできたエース勢が基礎を固める。

 また、今後の主力を担う、下田裕太・田村和希・中村祐紀の2年トリオの活躍も期待される。

 青学大は選手層も厚く、今年も変わらぬ優勝候補だ。山の神・神野が2週間で、どこまでコンディションを回復できたかが制覇への鍵となる。(2016年1月1日号掲載)

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