相模原市、三ケ木から橋本路線運行/利用や収支比率向上


 住民が生活を維持するために必要なバス路線「生活交通維持確保路線」として、「三ケ木~三井・上中沢~橋本駅線」が1日から本格的に運行を開始した。2路線に分かれていたものを接続し、1路線として運行している。

 当初は、神奈川中央交通(平塚市八重咲町)が「三ケ木~三井~上中沢~橋本」を結ぶ1本の路線として運行していた。2003年に事業者から運行を存続できないとの通知を受け、旧津久井町が「三ケ木~又野~三井」、旧城山町が「上中沢~橋本」を分断して管理することになった。

 沿線自治会などは検討委員会を組織し、路線を維持するため経営の見直しに取り組んだ。

 その結果、2路線を接続し、又野を加えた新路線「三ケ木~又野~上中沢~橋本」として、2014年10月から実証実験を行った。

 この結果、年間利用者数が約12・5万人から約30万人に増加。収支比率も約22%から、約40%に改善するなどの効果が認められた。

 今年7月に市地域公共交通会議で本格運行の承認を受け、引き続き、神奈川中央交通が事業者として営業を続ける。

 市交通政策課は「今後、秋の行楽シーズンを迎えるにあたり、さらに多くの観光客に利用されるよう、津久井湖周辺の魅力の発信と合わせて周知する」とコメントした。
(2015年10月10日号掲載)

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