2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

7月 2日 月曜日

[ 大和市 ゆとりの森 ]

7月1日オープン
仲良しプラザ等3施設

 大和市が整備を進めている市域南部の引地川公園「ゆとりの森」(福田4112)に7月1日、①ゆとりの森仲良しプラザ ②わんぱく広場・ピクニック広場 ③東側駐車場がオープンした。
 約18・7㌶の「ゆとりの森」は、市民のスポーツとレクリエーションの場として2014年度末の全面オープンに向けて整備を進めており、引地川に沿って並ぶ泉の森、ふれあいの森、遊びの森と共に4つの森の1つで、面積は42㌶の泉の森に次ぐ広さで、これまでに芝生グラウンドや修景地など7.5㌶を整備、オープンする3施設の面積が3.2㌶になる。
 このうち「仲良しプラザ」は多目的ルーム、展望テラス。公園全体のインフォメーション、防災備蓄倉庫などから成る鉄筋2階建てで、延べ床面積が1613平方㍍。屋上の展望デッキからは富士山も見れる。また、「わんぱく・ピクニック広場」は約1.5㌶で市内最大規模となる延長約80㍍、高さ約7㍍の大型コンビネーション遊具、同10㍍の小型コンビネーション遊具。魚や鯨などを型どった砂場3基、斜面スライダー2基、休憩施設1基、シェルター2基、パーゴラ1基、野外卓15基などを備えた。

− 7月 1日号掲載記事より−


7月 3日 火曜日

[ 住友スリーエム ]

メンディングテープにディズニーデザイン
ミッキーとミニー

 相模原市中央区南橋本3-8-8 に相模原事業所を持つ住友スリーエム㈱(東京都世田谷区)は7月1日、メンディングテープのディズニーデザイン「ミッキー」と「ミニー」を発売する。
 同テープは皺になりにくく、きれいに貼れるのが特徴で、貼った直後なら貼り直しが効くため学校の工作などに便利で、製品・パッケージデザインにディズニーキャラクターのミッキーとミニーを採用。かわいいキャラクターが工作の時間を楽しく演出、アセート・フィルムを採用した高品質の粘着テープだが、両製品とも18㍉ × 7.6㍍のサイズでテープカッター付き168円と、リーズナブルな価格にしたという。
 同社はこれを機にWEBサイトで8月1日から8月30日まで、「スコッチ毎日作ろう夏休みファミリー工作」を開設。8月31日まで1種類ずつ工作課題を更新し、合計31種類を紹介する。
URLはhttp://scotch-kousaku.com (注:上記期間のみアクセス可)

− 7月 1日号掲載記事より−


7月 4日 水曜日

[ 藤野商工会 ]

ゆず坊サイダー復活
7年ぶりに販売

 藤野商工会(相模原市緑区小渕)が中心になって開発した清涼飲料「藤野ゆず坊」が約7年ぶりに「藤野ゆず坊サイダー」としてリニューアルされ、㈲ふじの(緑区小渕)が6月18日から販売を開始した。
 前身の「藤野ゆず坊」は「ゆずの里藤野〜里山からの贈り物」をキーワードにワイン、シャーベット、ポン酢、ジャム、ゆずこしょう、佃煮などと共に開発、販売されたが、原料不足などの理由で2005年から販売を休止していた。それを改めて復活させたもので、原料が果糖ぶどう糖液と砂糖、ゆず果汁、はちみつ、酸味料と香料それにビタミンCで、330㍉㍑ボトル入りで小売価格が税込み250円。
問い合わせは同商工会 電話:042-687-2138。

− 7月 1日号掲載記事より−


7月 5日 木曜日

[ プロテック ]

応力測定用万能試機開発

 ㈱プロテック(相模原市南区麻溝台6-5-3、天野昇社長)は、素材が持っている「応力」を多機能に測定できる「万能試験装置」の開発に成功した。

業界初 「圧縮、引張り、ねじり」を1台で測定

 ねじやワイヤーなどの素材に対し、外部から力を加えると素材内部に生じる応力(反応力)を数値化する。素材の強度や変形特性を調べる際に用い、「圧縮」「引っ張り」「ねじり」の各種応力測定が1台で可能。こうした装置は業界でも初めてという。医療器具などの開発現場に売り込む。
 6月下旬に東京ビッグサイトで開かれた「医療機器 開発・製造展」に試作品を出展。来場者から注目を集めた。同社によると、3つの応力測定が1台でできる装置は、同業他社も出していないという。
 圧縮や引っ張りなどの応力を測るには、それぞれ別々の測定器が必要だった。機能が集約された同装置を導入することで、顧客は設備投資費用が半分以下で済み、本体の測定部分である「透明クリーンボックス」内にはペルチェ素子を内蔵し、温度調整ができる。具体的には、外部の温度環境など一定の条件を設定しながら応力が測れる。
 装置本体は高さ1200㍉ × 横幅440㍉ × 奥行き350㍉。総重量は35㌔。本体を横に倒すこともでき、垂直・水平姿勢での試験も行える。
 「ユニバーサルテスター」と名づけ7月から本格発売し、価格は1台200万円から。同社の測定器は通常、顧客の要望に沿ったオーダーメード品が主体だが、同製品は標準品として位置づける。
 歯科インプラントなどの医療器具メーカー、精密部品、大学、研究所などへの販路を見込む。販売目標は初年度10台。天野社長は「他業界と比べ需要が安定している医療機器分野で販路を広げる。この分野でより認められる企業になりたい」と話している。
 同社はネジや歯車、モーターなどが回転する際にかかる負荷(トルク)を測る「トルク計」などの製造販売を主力にしている。

− 7月 1日号掲載記事より−


7月 6日 金曜日

[ ブルースターR&D ]

真・超音波洗浄でバリ取り

 金属加工や樹脂加工など多くの製造業が機械的、化学的方法などを使って処理に苦心する「バリ取り」で、超音波洗浄法が有効な方法として注目されているが、相模原市の㈱ブルースターR&D(南区当麻897-6-101、柴野美雪社長)が昨年開発した、新型の超音波振動素子を搭載する超音波洗浄機は、独自技術により従来取れなかったバリが取れるようになるなど、特に精密部品の高品質な仕上がりが評価され、設立3年目の現在、大手から海外メーカーまで、引き合いが相次いでいる。
 同社が「真・超音波洗浄」と命名したこの手法は、振動素子の効果を高めるため、洗浄水の中に溶け込む気体(主に窒素と酸素)を除去し、超音波キャビテーションをさらに強化する。
 同社開発室の実験では顕微鏡でバリを確認した樹脂部品を籠に並べて機械に入れたが、沸騰するように激しく沸き立つ洗浄水の中で、ムラがでないよう自動的に上下させながら数分間洗浄し再び顕微鏡で確認すると、部品のバリは磨いたようにはがれていた。
 超音波技術者で同社技術顧問の柴野佳英氏は、キャビテーションの①発生位置 ②発生密度 ③衝撃力 ④発生形状のコントロールの実現が「高精度なバリ取りを可能にした」と話す。

精密部品で効果

 この方法でバリ取りが可能なのは、ゴム以外の樹脂と金属全般。超音波の出力調整で様々な素材に対応できるが、複雑な形状の部品でも大量かつ短時間の処理が可能で、従来難しかった、小さく精密な部品ほど効果が高い。さらに水で洗うので他の方法で必要な「後洗浄」の工程が省けるという特長もある。

大手、海外から引合い

 同社は有料の試験も受け付けており、試料は自動車や電機、パソコンなど大手メーカーも名を連ねる国内や、韓国を始めとしたアジア各国からも届くなど好評。今年度の引き合いは2カ月で昨年1年分を超え、年間では昨年度の5倍の受注を見込むため、現在、外装を組み立てる協力会社など、生産体制強化を進めている。
 また、このほど超音波出力を従来の2.5倍にした超音波発振器を新たに開発し、今月末にも同器を組み込んだ手動の汎用機「PERION-DB-2400NEW」(セット価格は現在と同じ650万円)を発売する予定。柴野顧問は「バリ取りは多くの製造業が避けて通れない問題。部品製造を足元から支える技術として活用してもらいたい」と話している。
 なお、同社は国内と同時にアジア、特に人件費が急激に上昇している中国市場への販売展開を重視するが、同社がYouTubeで実験映像を公開しているため、中国では同社ホームページが閲覧できないなど、ビジネス上の障害もあり、一方で不正コピーへの警戒感も持つ。このため同社は今後、社内実験装置をスカイプでつなぐリアルタイムの実験公開も検討している。
電話:042-711-9395。

− 7月 1日号掲載記事より−


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