2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

6月18日 月曜日

[ 津久井商工会 ]

日帰り観光・体験ツアー
地粉うどん作る

 相模原市緑区の旧津久井町域の名所見物と地粉うどん作り、それに土産品の購入を楽しんでもらおうという「津久井日帰り観光・体験ツアー」が6月2日に行われ、中高年女性を中心とする市内外からの参加者35人とスタッフ5人が参加した。
 津久井の魅力を市内全域に発信するため津久井商工会と津久井観光協会が主催した初めてのツアーで、参加費は一人4200円、広報や情報誌で参加者を募集したところキャンセル待ちが出る程の盛況となった。
 参加者は大型バスで午前9時40分に津久井湖畔の観光センターに到着。地域の名産品を一堂に集めて開かれていた「つくい逸店昼市」とアトラクションの太鼓演奏の出迎えを受けた。会場では品定めに興じる参加者に混じって緑区のイメージキャラクター「ミウル」の着ぐるみも登場。同区の高部区長がミウルの名刺を手にPRに汗を流す姿も見られた。
 次いで一行は津久井湖ゴルフ倶楽部へ移動して「寝姿観音」の眺めを観賞。丹沢山系から石老山までの全長2キロにわたる峰々の姿が、仰臥している観音像のように見えることからこの名で呼ばれているもので、説明を聞いた人たちの間から感嘆の声が上がった。
 この後、「尾崎咢堂記念館」を訪問。憲政の神様と称えられた咢堂の生涯をたどるビデオを観賞し、偉人の足跡をしのばせる遺品や写真、年表などを見学した後、城山南麓の津久井湖城山公園パークセンターで昼食。
 目にも鮮やかな緑したたる情景を満喫しながら地元産の野菜や鮎など素材を生かした「津久井城弁当」を楽しみ、満腹になったところで中世の山城、津久井城についての説明を聴講。「城山全体が城でした。城の遺構が今でも数多く残っています」などの解説に耳を傾け、城主だった内藤景定の墓所がある功雲寺(根小屋)にも足を運んだ。
 最後は観光センターにもどってうどん作りを体験。荒井久幸さん(㈱せき製麺社長)の指導で作業に挑戦した参加者は30分あまり奮闘し、最後は全員がお土産のうどんを作り上げ、「今晩はこれね」と笑顔で話す人たちの声が聞かれた。
 午後3時30分過ぎ帰途についたバスの中で、南区から参加したという70歳代の男性は「津久井は初めてではないが、長い歴史と多くの見どころがあることを改めて知り、親しみが深まった」と話した。
 このツアーは7月、9月〜12月の第一土曜日に行われる。コースは同じで、食品づくり体験は9月が酒まんじゅう、10月が和菓子。

− 6月 10日号掲載記事より−


6月19日 火曜日

[ 三菱重工業ダイナボアーズ ]

ファン交流フェスタでタグラグビー
福島県の子ども40人招待

 三菱重工業㈱相模原製作所は5月27日、同社ラグビー部の「ダイナボアーズフェスタ2012」を開いた。
 選手とファンの交流やラグビーを通じての地域貢献を行うもので、選手が焼く焼きそばやカレーなどの模擬店のほか、クイズ大会、かくし芸なども好評。フェスタ前には小学生38チームによる「ダイナボアーズ杯春のタグラグビー大会」も開かれたが、今年は同社が招待した福島県伊達市の「伊達市タグラグビー教室」の子どもたち40人も参加し、初夏のグラウンドを元気に駆け回った。
 ラグビーを通じての交流の一環で、招待された子どもと保護者など57人は前日早朝にバス2台で福島を出発。重工グラウンドに到着後はダイナボアーズの試合見学や、タグラグビーの練習を行い、市営の宿泊研修施設「相模川ビレッジわかあゆ」で相模原の子どもと宿泊交流して大会の日を迎えた。
 両市の距離はおよそ400㌔で移動も6時間に上ったが、伊達の子どもたちは疲れも見せず、子ども同士すぐに仲良くなり、夜は消灯時間を過ぎても楽しそうな声が廊下に聞えていたという。
 子どもが参加した伊達市の佐々木和子さんは「除染が進んでも屋外での活動は3時間程度。子どもたちが時間制限なしに、外の風を受けて走れるのが何よりも嬉しい」と話し、渡辺晴美さんは「普段の練習は体育館なので、芝生のグラウンドに大喜びです」と笑顔を見せた。
 部門別の大会が終わり、フェスタ冒頭に行われた表彰式で相模原市ラグビーフットボール協会の永山一雄副会長は、「どの子も一所懸命でよく頑張っていた。福島出身者として、故郷の子の元気な姿を見られて嬉しい」と挨拶。同社に感謝し、来場者にダイナボアーズ応援を呼び掛けた。
 ダイナボアーズはこの4月、新人9人を増強し50人でトップリーグ入りを目指す。「今年こそトップリーグ入りを果たすため応援を」という高岩映善監督の挨拶に、来場者は大きな声援と拍手を送った。

− 6月 10日号掲載記事より−


6月20日 水曜日

[ サガミベーカリー ]

田名に「ブンブン小麦の郷」出店
開店日 5千個完売

 厚木市の㈱サガミベーカリー(地主将人社長)は8日、相模原市中央区田名4437に同社3店目の、サガミパン工房ブンブン小麦の郷を開店した。
 大型駐車場を備える郊外型のベーカリーで、製造担当の社員が9人とアルバイト20人。
 他店で好評なのはカレーパン(158円)やミルクバトン(147円)など。メロンパン、あんぱんなどベーシックなパンとともにタコス風や韓国で流行っているコーヒー風味のパンなども並ぶ。

相模原店用に自選サンドも開発

 また相模原店用に開発した新商品では、自分で組み合わせを選べるサンドイッチが目玉。シリアルロール、マフィンなどサンド専用の4種類からパンを選び、続いて冷蔵ケース内のポテトサラダ、ごぼうサラダなど6種類から好みの具をオーダーすると、店員が目の前でサンドイッチに作る。サラダはどれも標準量100円だが、倍量にしたり他のものと組み合わせたりもできる。
 購入商品は店の脇に設けたテラスで食べることもでき、店入り口には低価格に設定した飲み物販売機も設けている。
 オープン時には近隣にポスティングを行ったが、朝7時の開店と同時に多くの客が入店し、初日に焼いたパンは5000個にのぼった。同店の営業は午前7時から午後7時で、火曜が店休日。電話:042-703-9750。

− 6月 20日号掲載記事より−


6月21日 木曜日

[ さがみはら産業創造センター ]

中小製造業等支援で成果
マッチングで取引先拡張

 ㈱さがみはら産業創造センター(SIC、緑区西橋本5-4-21)が2010年度から始めた市内中小企業新分野進出支援事業が、新規事業の展開やマッチングによる取引先拡張などで成果を挙げ、注目を浴びている。
 同事業は新規性や独創性を持つ市内の製造業、情報通信業を対象にSICのメンター(経営経験者)とアドバイザー(中小企業診断士や経営コンサルタント)が支援する仕組みで、STEP1の「簡易アドバイス」では最大で3回程度、アドバイザーが企業を訪問、STEP2の「伴走支援」で5回程度を目安に訪問し、アドバイスする。
 このメンターの中にはトヨタ自動車出身の元セントラル自動車社長で現在㈱カイゼン・マイスターの社長を務める小森治氏も名を連ねている。

10年度 10社、11年度 9社

 一方、支援の認定企業は2010年度が10社で、11年度は1社減って9社になった。
 その1社でSICに入居する㈱F-Design(藤本恵介社長)は2006年に創業、自動車、医療、アミューズメント等の機械装置を主力に設計工程だけでなく、前後工程を含めた一貫請け負いを強みにしている。
 同社が支援企業に名乗りをあげたのは、「2年後の新商品開発を目指して、既存企業のリピーター施策・新規取引先の拡大、人材調達・育成の基本的な考え方の必要性を感じた」からで、今回の支援を受けて藤本社長は「経営者として、さらに一歩俯瞰してみる目を持つ重要性を再認識した」とコメントしている。
 また、マーケティングリサーチや企業間マッチングで支援を受けたオゾン環境機器の開発、製造を手がける㈱リガルジョイント(相模原市南区大野台1-9-49)の稲場純取締役副社長は「外部の目で事業の棚卸しや業界の分析などをまとめてもらい、これまで気づかなかった様々な課題を改めて認識できた。また、紹介を受けたパートナー見込み企業へ一緒に訪問してもらい、単独での対応と比べ相手の本音が聞けたり、提案自体がスムーズに出来た」とその成果を挙げている。

− 6月 20日号掲載記事より−


6月22日 金曜日

[ 東秀紙器 ]

Webサイトで段ボール直販
即日デザイン、印刷

 東秀紙器(相模原市中央区小山2ー10-4)は、子会社の秀朋(同所)が運営する直販サイト「はこつくーる」をリニューアルした。サイト上で段ボールの寸法だけでなく、文字印刷までを自由にデザインできる。午前中の注文なら即日出荷し、1個から注文できる。
 こうしたビジネスモデルは業界でも初めてとしており、将来的には経営の柱となる事業に育成する。
「はこつくーる」は2009年10月に開設。少量でも好きなサイズの段ボールをオーダーメードで注文できる。少量多品種の製品を手掛ける製造業をはじめ、オークション販売で「丁寧に包装したい」という個人客などが利用している。
 東秀紙器の薗広幸社長は「飛び込みの客に1個からオーダーメードの段ボールをつくってくれる同業者は少ない」とし、現在では全国から月150件以上のペースで注文が寄せられるという。
 今回のリニューアルでは、利用者が段ボールの印刷までもデザインできる機能を持たせた。具体的にはアカウントを取得後、サイト上でワープロ感覚で段ボールの印刷原稿を作成できるという。文字やバーコード、QRコードなども自由における。それをデータボックスに保存して、次回注文時に呼び出すことも可能。印刷は黒一色だが、価格は文字数に関係なく10ケースで1万円程度。
 従来の印刷付き段ボールは、まず「樹脂板」と言われる印判を制作し、大きな回転式印刷機を使って手掛ける。このため、納期までコストや日数を要していた。同社ではサイト上で印刷原稿が作成できる独自ソフトの開発やインクジェットプリンターを導入したことで、「即日出荷」を実現したという。
 薗社長は「こうした取り組みは同業者でも初めて。これから新しい市場をつくっていきたい」と意気込んでいる。
問い合わせは、秀朋 電話:042ー771ー4230 まで。同サイトは、http://www.hako2cool.com/

− 6月 20日号掲載記事より−


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