2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

4月16日 月曜日

[ 河本総合防災 ]

気仙沼名産のフカヒレスープ等開発
現地企業とコラボ

 相模原市の㈱河本総合防災(中央区鹿沼台2—1—3、河本俊二社長)は宮城県気仙沼市を本拠地に水産や観光事業を展開する㈱阿部長商店(阿部泰浩社長)と提携し、気仙沼名産のフカヒレを使ったスープなど4品の非常用保存食を開発し、4月から出荷を始めた。

非常用の保存食で4品

 従来乾パンと水などが主体だった防災食だが、消費期限を迎えた際の用途が限られるため、現在は市販の菓子やレトルト食品などを長期保存化した「常災兼備」の食品が注目を集めている。期限が来た場合もおいしく消費でき、非常時利用では慣れ親しんだ食品を食べることで心の安定につながる効果もあるという。
 今回の4品も大震災の経験を踏まえて「おいしい」「暖かい」を重視して昨年秋から開発に取り組んだもので、阿部長商店の技術とノウハウを生かして気仙沼の工場で製造、5年保存のレトルト食品として製品化した。2月2日から3日にかけ横浜で開催された第16回震災対策技術展でも4000人分の試食を提供し好評を得て、事前注文も順調。

鯖みそ煮やさんまの生姜煮

 今後は同社の提携企業を中心に拡販を行うが、被災地企業の製品という背景もあり、ホームセンター防災グッズコーナー向けの引き合いや、ネット販売でも関心が高いという。常務の河本伊久雄氏は「防災とともに被災地の雇用にも役に立てれば」と話している。4品は次のとおり。①「ふかひれ広東風スープ」200㌘20袋入り1万4700円、800㌘10袋入り2万1000円②「広東風中華スープ」200㌘20袋入り1万2600円、800㌘10袋入り1万9950円③鯖みそ煮」130㌘20袋入り1万1150円④「さんまの生姜煮」120㌘20袋入り1万1150円。なお、同社は同製品売上金の一部を被災地に寄附する。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月17日 火曜日

[ 三菱重工業 ]

CSRで理科教室
5年生30人が工場見学も

 三菱重工業㈱相模原製作所(中央区田名3000)はCSR(企業の社会的責任・社会貢献)活動の一環として3月28日、市内の小学5年生を対象に「おもしろ実験教室」を開き、応募した30人が参加した。
 子どもたちに理科への興味・関心を深めてもらうため、同社フォークリフトに使われている理科の原理を実験しながら学ぶ教室で、今回で2回目。
 子どもたちがテーブルに着くとまず総務部課長の浮ケ谷崇氏から、発電機や漁船用エンジン、フォークリフトなど同製作所で作っているものの紹介がされ、配られたパンフレットを見ながら話を聴いていた子どもたちだが、中には「戦車」という言葉に驚き、顔を見合わせる男の子たちも。
 講師は子ども向けに科学の楽しさを普及するNPO「子ども・宇宙・未来の会」(KU‐MA、中央区由野台3—1—1JAXA内、的川泰宣代表)理事で、元理科教諭の遠藤純夫氏がつとめた。子どもたちが作ったペーパークラフトのフォークリフトの前後に消しゴムの重りを載せてテコの原理を試したり、滑車や油圧の原理なども実験しながら解説。5年生では習っていないテーマもあったが、多くの子どもが進んで作業や実験に取り組み、この後はフォークリフトの製造ラインの見学なども行って春休みの1日を楽しんだ。
 同社は今回の教室のほかにも、ダイナボアーズ選手による小学生向け「タグラグビー出張教室」なども開いており、今後もCSR活動に積極的に取り組むとしている。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月18日 水曜日

[ ダイエー津久井店 ]

新店舗でオープン

 相模原市の津久井地域では最大級の売り場面積を持つ商業施設、ダイエー津久井店(緑区中野997‐1、丸田保則店長)が4月5日オープンした。
 昨年5月に旧店舗での営業を終え建て替え工事を進めてきたもので、新店舗は地上一階建て、売り場面積は2155平方㍍。このうち直営スペースが2132平方㍍、ショッピングセンターが23平方㍍。屋上と平面合わせて157台の駐車場、70台の駐輪場を備える。
 取扱商品は食料品、日用雑貨、医療・化粧品、文具、実用衣料、服飾雑貨、ペットフードなど。旧店舗と比べて売り場面積は約1・6倍、品揃えは約1・5倍に拡大した。半径3㌔の商圏に約8500世帯が居住する。

バーベーQ用品、地場の名産品を豊富に揃え

 自然豊かで周囲に20のキャンプ場が立地するため、近隣住民だけでなくキャンプ場などへのレジャー客が多い地域特性を踏まえ、週末や行楽シーズンにはキャンプ・バーベキューの需要に応えることに力を入れるのが特徴の一つ。  コンロ、木炭、アウトドアチェアなどのバーベキュー関連用品を100点以上揃える。同規模のダイエー店の中では最大級の品揃えという。このほかバーベキュー専用の大容量食材も用意し、コンロや網、鉄板の無料レンタル、購入商品のキャンプ場への有料配達サービスも行う。
 もう一つのキーワードは地域密着。丹沢アンパンなどが人気の「オギノパン」の商品を本社工場から毎日直送するほか、津久井せんべい本舗のせんべい、清水酒造の清酒など津久井の名産品を販売。津久井在来大豆を横浜市の企業が加工した豆腐も提供する。
 また、安心・安全を重視。約20品目の有機野菜を始めとする野菜の売り場を1・8倍に広げ、惣菜、国内加工の作りたて弁当は合わせて300品目用意する。日用品などは買い回りの便宜を図り食品売り場に隣接させた。
 同店は「ワンストップで快適な買い物を提供する地域一番の生活必需店を目指す」としている。 営業時間は午前9時から午後10時30分。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月19日 木曜日

[ 相模川沿岸地域観光推進協議会 ]

お米づくり体験の参加者を募る
葉山島の水田で

 相模川沿岸の相模原市緑区葉山島で初の公募による「お米づくり体験」が行われる。主催は大島・向原・小倉・葉山島地域観光振興推進協議会。相模原市・市観光協会が後援する。 葉山島の水田は明治時代に開拓され、幾多の苦難を重ねつつ地元住民による耕作が続けられ、今日に至っている。体験水田は高田橋上流の県道沿いにあり、車で容易にアクセスできる。 プログラムは6月3日の田植えを皮切りに、7月の2度の草取り、9月または10月の稲刈りと続き、10月14日に自分達で育てたもち米でもちつきを行う。 募集定員は30家族・グループ。一組1人〜5人が基準。代表者が20歳以上で、参加者同士の交流に協力できる人であることなどが条件。 体験料は一組1万2000円。収穫量に応じて一組玄米10㌔以上15㌔まで、もち米3㌔が贈られる。ただし、天災などによる著しい収穫量不足の場合は主催者が別途、対応する。 参加申し込みは往復はがきに代表者氏名、性別、年齢、住所、電話番号、それに参加者の氏名、性別、年齢を明記して、〒252‐0105 相模原市緑区久保沢2‐5‐1 城山商工会へ。募集期間は4月30日(消印有効)まで。応募者多数の場合は抽選。結果は5月15日までに応募者全員に知らせる。
問い合わせは同商工会 電話:042‐782‐3338

− 4月 10日号掲載記事より−


4月20日 金曜日

[ 旭商会 ]

市内初の「熱回収施設設置者」に
産廃燃焼の排熱回収で認定

 産業廃棄物の中間処理やリサイクルを主な業務とする相模原市の㈱旭商会(中央区宮下本町3—28—14、根本敏子社長)は3月末、廃棄物燃焼時に発生する排熱の効率良い回収・再利用を評価する「熱回収施設設置者」に認定された。県内3社目で市内では初めて。
循環型社会と低炭素型社会形成に向けて廃棄物の熱回収を促進するため2011年4月に創設された制度で、同社の回収効率は14・6%と、認定基準値の10%を大幅に上回る。有効期限は5年間で、認定にともない同社は市の定期検査を免除され、また産廃保管期限が14日間から21日間に延長される。
 排熱を発電に利用する企業は多いが、同社では焼却炉の煙道を隣接するロータリーキルン式乾燥機とその先の熱交換器に繋ぐ循環システムを作り、非鉄金属や路盤材などの原料として出荷する汚泥の乾燥に使うのが特徴。
 乾燥機は汚泥の変質を避けるためガスが直接触れない二重構造で、乾燥は「間接直接方式」による。具体的には、焼却後煙道を経た約700度のガスを汚泥が入る回転部(キルン)の外側に送って「間接的に」加熱した後に熱交換器を通して取り入れた外気を温め、ここで約300度から400度に加熱した空気をキルン内部に入れて「直接」乾燥させる。その後さらに焼却炉に送って再びキルン外側に循環させるが、プラント内で熱いガスや空気のサイクルが完成しているため燃焼や乾燥の効率が良く、投入する燃料の使用を削減し、ダイオキシン発生も抑制する。

循環システム評価

 このプラントは2006年に現在の乾燥機を導入した際に、既存の焼却炉との接続方法や排熱循環システムの改良工事を加えたもので「長年にわたるサーマルリサイクルへの取り組みが早期の認定に繋がった」と同社常務の市川公豪氏は語っている。
 また同社は相模原市以外にも11県から「優良産廃処理業者」の認定、東京都から「産廃エキスパート」の認定を受けており、技術レベルと環境負荷軽減の取り組みについても高く評価されている。

− 4月 20日号掲載記事より−


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