2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

4月 9日 月曜日

[ とぴっくとーく ]

相模原市青年工業経営研究会会長 吉田 英訓氏

着眼大局で時代をつかむ

−−−今年度の活動テーマは。
 「着眼大局、です。時代の流れをつかみとれ、というサブテーマを付けています。厳しい逆風の中で、自分の足元を見ることだけにとらわれず、視野を広げることで新たなビジネスチャンスを獲得し、経営者としての自分の道を切り開こうという思いを込めました。攻める姿勢を忘れず、様々な経験を積み重ねてメンバー34人一人ひとりが自社の経営に役立つものを身に着けていきたいと考えています」
−−−そのための具体的な事業は。
「海外研修と国内研修を実施します。中長期的な経営戦略を構築するには世界の動向を肌で感じ、世界に誇れる日本の中小企業の技術を知ることが必要だと思います。国内外での研修を通して5年後、10年後を見越した経営のあり方を考え、実りのあるディスカッションをしていきます」
−−−ほかの重点事業は何でしょうか。
「企業経営で最も大切になのは、言うまでもなく会社を存続させることです。その条件としてまず、経営者が健康でなければなりません。従来は年に一回だった体力の維持、増進のための体力例会を今年度は通年で実施します。体力がテーマの活動の中から経営につながる学びを得ることも少なくありません」
−−−青工研の今後の展望は。
「発足以来34年を数え、OB企業は100社を超えました。『地道に自ら学ばん』という理念に基づき本音で語り合った会員のネットワークは非常に貴重なものです。現在のメンバー構成は創業者より事業承継者が圧倒的に多くなっていますが、真剣に学びたいという思いは全員が共有しています。伝統を受け継ぎ、理念を実践していきます」   (戸)

− 4月 1日号掲載記事より−


4月10日 火曜日

[ 県産業技術センター ]

スーパーコンピュータ「京」を紹介
4月16日 一般公開の講演で

 県産業技術センター(海老名市下今泉)は科学技術週間行事の一環として4月16日午前10時から試験・研究機器の公開デモンストレーションや技術支援事業の紹介と見学ツアーなどをメインにした2012年度の一般公開を行い、スーパーコンピュータ「京」(けい)の講演会と同「地球シュミレータ」のパネルも展示する。
 「京」は独立行政法人理化学研究所と富士通㈱が共同で開発を進めているスーパーコンピュータシステムで、年に6月と11月に発表されている世界の高速コンピューターシステム上位500位までのランク付け「TOP500リスト」で2011年度に2期連続で世界最速を記録した。

「地球シュミレータ」も

 また、「地球シュミレータ」は独立行政法人海洋研究開発機構横浜研究所( 金沢区 )に設置されているスーパーコンピューターシステムで2004年6月の「TOP500リスト」で世界最速になった。
 講演は理化学研究所計算科学研究機構長の平尾公彦氏が「『京』コンピューターがひらく新しい世界」をテーマに同センター講堂で行い、定員250人まで受けつける。一般公開の技術分野別の見学ツアーコースは次のとおり。

  • 第1部(10時30分〜11時30分 )
    ①製品開発・評価②機器分析③薄膜および電子部品実装技術
    ④バイオ
  • 第2部(15時〜16時)
    ⑤材料技術・評価⑥EMC・高周波技術・電気安全および電子回路応用⑦蓄電池・燃料電池。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月11日 水曜日

[ 相模原市 ]

神奈川労働局と協定
雇用政策等連携

 相模原市と神奈川労働局は3月27日、雇用、福祉、産業などの政策を一体に行うための協定を締結した。
 地方自治体が地域行政をより一層、自主的、総合的に推進できるよう出先機関改革を進める国のアクション・プラン実現に向けた取り組みとして締結したもので、職業紹介、就労支援事業については、市就職支援センター(緑区)にハローワークの就職支援ナビゲーターが常駐して職業紹介などを行う。
 また、生活困窮者福祉・就労支援事業では神奈川労働局のハローワーク相模原(中央区)、かながわキャリアアップハローワーク(南区)の窓口で市の相談員が巡回相談にあたり、雇用と福祉の窓口が一体となってワンストップ支援を行い、若年者就労支援と地域人材確保事業では市とハローワークが連携して合同就職面接会、企業説明会などを行う仕組みにした。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月12日 木曜日

[ 相模原市城山 ]

もみじホール開館

 相模原市は城山文化ホール(愛称もみじホール城山)を緑区久保沢2―26―2の城山保健福祉センター横に開設し、4月1日オープニングセレモニーを開いた。
 良く晴れたこの日、加山俊夫市長や中村昌治市議会議長、城山文化協会の新藤喜養会長、城山地区まちづくり会議の藤井保代表、城山地区自治会連合会の水戸隆会長がテープカットを行い、民主党衆議院議員の後藤祐一氏と本村賢太郎氏や県会議員、市議などがお祝いに駆け付けた。

市内初の独製ピアノも

 ホールは最大298席。多目的利用のため椅子はすべて可動式で、後部階段席だけの設置や全席を収納しての平面利用も可能。内装壁面には津久井産の間伐材を使用し、木の香が真新しい。楽屋や防音のリハーサル室も備え、世界三大ピアノの一つに数えられるドイツのベヒシュタイン製グランドピアノは、市内初という。
 設立は合併前からの計画を引き継いだもので工期は2年。関係者や地域の人など約180人が参加した式典の中で新藤会長が「30年の念願が叶った」と語ったように、地元にとっては待望のオープンで、式典後には城山文化協会の銭太鼓などの出し物や、ともに市内在住のピアニスト高林奈々子さんとバイオリニストの熊谷真紀さんによるミニコンサートなども催され、ホールに初めて大きな拍手が響いた。
 なお運営は指定管理者の城山SS共同企業体が行う。広告企画とともに施設管理も手掛ける㈱相鉄エージェンシー(横浜市)と、ビル管理や清掃メンテナンスの㈱精光舎(横浜市)がもみじホールに向けて設立したもので、木村秀夫館長は「半年は円滑な運営に努めながら地域の人への浸透をはかり、下期からは徐々に独自企画にも取り組んでいきたい」と話している。

− 4月 10日号掲載記事より−


4月13日 金曜日

[ スリーボンド ]

環境配慮の研究所竣工
  分散機能を集約

 ㈱スリーボンド(八王子市、落合信二社長)が建て替えを進めてきた相模原市緑区大山町1―1の㈱スリーボンド研究所( 所長・遠藤政廣専務 )が完成、4月5日にこの竣工式が行われた。
 新研究所は敷地面積3646平方㍍に建設された鉄筋コンクリート3階建てで、延べ床面積が8749平方㍍。 この稼働は6月を予定、これまで八王子、岡山、埼玉に分散していた研究開発機能を集約、より迅速な顧客ニーズへの対応をめざすとしており、研究開発と事務の両スタッフとして約110人が勤務する予定。
 研究所の機能として研究実験スペースと事務スペースを完全に分離、それぞれのスタッフが集中力の向上をはかれる環境にし、その両エリアの中間にコミュニケーションスペースを設けて発想を広げたり視野の向上にもつながる配慮を行う一方、研究開発員の創造性や独創性、遊び心を考え庭園も配置したほか、内装や家具などにも自由な空間づくりを心がけ、2層吹き抜けによる自然換気と自然採光で環境の負荷にも配慮、建築物の環境機能を評価するCASBEE( 上からS、A、B+、B−、C )の5段階評価もAランクを受け、県の「CASBEEかながわ」の重点項目「地域温暖化への配慮」でもスコア0〜5・0の5段階評価で4・0に該当するという。 総工費が43億円で、鹿島建設が設計、 施行した。

− 4月 10日号掲載記事より−


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