2012年(平成24年)
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日刊 相模経済新聞


最新の相模経済新聞紙面から、厳選した記事をお届け致します。

2月 6日 月曜日

[ 上溝南中学 ]

授業改革で不登校減る

 相模原市の上溝南中学(中央区上溝2322-2、稲葉茂校長)は、授業改革に取り組んだ結果、不登校生徒が減少し、1月18日に市内の中学校教諭35人や外部オブザーバーをまじえた公開授業と研究会を開いた。
 同校は数年前不登校の生徒が数十人にのぼるなどの問題を抱えていた。2年前に着任した稲葉校長は、机に伏し自らの「学ぶ権利」を放棄する生徒たちに確かな学力を身に着けさせることが学校の使命と考え、今年度から東京大学佐藤学教授が提唱する「学びの共同体」方式を取り入れ、同方式で提唱の①授業の改革②教員間の連携③保護者や地域の参加という3つの柱を立てて取り組んだ。

コの字型机等で

 全クラスを生徒同士が顔を合わせやすい「コの字型机配置」とし、4人グループ活動も盛り込む。少人数で話し合うことで全員の参加を促す一方、教員が他学年・他教科の教員や生徒にも積極的に関わるようにした。
 この日公開された2年生の「技術」ではエネルギー変換や環境問題について、グループ活動でも全体でも活発な発言が相次ぎ、見学の他校教諭が熱心にメモを取る姿からも関心の高さが伺えた。
 同校長は、「生徒が明るくなったのが一番大きな変化」と話す。また「本当の成果が出るのは早くて数年後」とし、全校挙げての活動継続とともに、今後は保護者や近隣住民、小学校など地域を含めた学びの環境作りに取り組んでいきたいとしている。

− 2月 1日号掲載記事より−


2月 7日 火曜日

[ ハイスポット ]

中小企業のデータ管理システム代理販売
  安全・簡単が売り

 ソフトウェア開発を基幹業務とする、㈱ハイスポット(相模原市南区相模大野8‐3‐10、杉本祥一社長)はこのほど、中小企業のデータを安全・簡単にバックアップする「コスモテック オンラインシェルター」の代理販売に着手した。
 コスモテック特許情報システム㈱(東京・千代田区)が開発したバックアップシステムで、社内のデータをミラーリング中継器で一時的に集中管理し、指定したフォルダーを光回線で定期的に第一級のデータセンターに送る。さらに同じデータをもう一つのデータセンターに送って管理・保管する。

自動バックアップ機能も

 利用者にとっては定期的に自動バックアップできる、毎日・毎回の操作が一切不要、導入後はハイスポット社の電話サポートが受けられる、などの利点があり、「コストも既存の他社のサービスに比べて2分の1から5分の1」と営業部の赤須亮一氏は優位性を強調する。
 データ管理には世界最高水準の暗号を採用し、関東、関西2カ所のセンターで管理・保管する。このため地震、火災、停電、人的操作ミスが発生してもデータは安全に保存される。また、ファイルを消去した後でも30日間は復元が可能で、取引企業からの信頼性向上が期待できるだけでなく、自社のBCP(事業継続計画)にも万全の備えとなる。
料金はPC用(容量32GB〜128GB)とLAN用(容量50GBと128GB)それぞれに1年契約月払い、5年リース月払いの2タイプを設定している。5年リースの場合PC用は月額6825円から1万5645円、LAN用は1万2705円と2万370円。

年間50件の契約目指す

 主な契約先として社会保険労務士、税理士などの士業、取引企業の重要データを蓄積する製造業などを想定しており、初年度の目標契約数は50件。
 赤須氏は「大震災以来、データのバックアップに対する企業の意識は高まっており、このシステムは期待に応えるものだと思う」と販路開拓に自信と意欲をのぞかせる。
 簡単・便利・自動を掲げるハイスポット社の新業務に対する市内企業の反応が注目される。問い合わせは電話:042-702-2550。

− 2月 1日号掲載記事より−


2月 8日 水曜日

[ 橋本高校 ]

韓国姉妹校の義援金寄付
  交流事業で受託

 県立橋本高校(相模原市緑区橋本8-8-1、鈴木芳行校長)は姉妹校として交流している韓国の蚕室(チャムシル)高校から生徒が来日した12月に、日本円にして約12万4000円の東日本大震災義援金を預かり、1月13日に橋本高校国際交流委員会の生徒たちが日本赤十字社神奈川支部を訪れて寄託した。
蚕室高校はソウル市内にある男子校で、国際理解を目的に8年前から相互に行き来する交流をしており、12月に訪れた同高の生徒たちは到着後まず震災を心配し「被災地のみなさまのために使ってほしい」と生徒とPTAで集めた義援金を託した。
橋本高でも震災への募金活動を行ってきたが、同じ高校生による国際貢献を身近に体感しただけに「力を入れている国際理解教育の上でも意義深い交流ができた」としている。

− 2月 1日号掲載記事より−


2月 9日 木曜日

[ とぴっくとーく ]

相模原看護専門学校校長  荒川 眞知子氏
看護師養成が生きがい

――相模原看護専門学校の現状は。
 「3年課程で定員は各学年40人です。看護への社会的な期待と需要が高まっているのを反映して、高校卒業後すぐに入学する学生だけでなく社会人の入学者が増え、年齢は18歳から40歳代まで広がっています。学費が低額であることも応募しやすい要因だと思います。今年の一般受験の倍率は約6倍でした。学生は例外なく勉強熱心で、国家資格試験の合格率は非常に高い水準を維持しています」
――どんな特色がありますはか。
「少グループでの学習と、実習が非常に充実しているのが最大の特色です。臨床実習無くして優れた看護師の養成は困難ですが、本校の学生は市内の様々な医療施設で実習する機会に恵まれているため、技術的にも人間的にも優れた人材に育っています。卒業生が高い評価を得ている大きな要因は、よく勉強し、病院と学校でしっかりとした実習指導を受けているからだと思います。図書室、PC教室などが整い、教職員が充実しているのも本校の特色です」
――昨春、相模原市健康福祉財団立になったことに伴う変化は。
「地域との交流が深まっています。自治会や市の行事に学生が参加する機会が増えました。地域に役立つ学校でありたいと願い、オープンスクールと学校説明会も積極的に開催しています」
――看護師養成の使命感は。
「看護師を目指す学生は人の命の尊さを学び、看護の対象となる人への倫理に基づいた行動を修得しながら成長します。学生の成長を助け、見守ることが私の生きがいです。これからもスタッフが力を合わせ、豊かな人間性と自律性を備えた看護師を育てていきたいと思います」 (戸)

− 2月 1日号掲載記事より−


2月 10日 金曜日

[ さがみはら産業創造センター ]

ネットで健康度チェック

 ㈱さがみはら産業創造センター(SIC 緑区西橋本5-4-21、中嶋隆社長)のヘルスサイコロジー研究所は桜美林大学と連携し、健康心理学の理論と実証研究に基づいた人材育成プログラムを実施しているが、2月から新たにインターネットを使った「会社と社員の健康度アセスメントサービス」を立ち上げた。

会社と社員を診断

 会社単位で申し込み、各社員がパソコンを使って質問に答える。集約したデータを健康心理学の資格を持つ所員が解析し、精神的健康から職場の風潮、組織のサポート体制などさまざまな項目の「健康状態」を診断、会社全体のレポートにまとめてフィードバックする。パソコンからの回答で処理をスピード化し、匿名性を高めることで社員の人事評価に直結しないよう配慮もしている。
 経営状態は資金の動きで分かるが、「人的財産」の状態は見えにくい。このサービスは人材育成の視点から隠れた問題点を明らかにし、会社の新たな可能性の発掘にもつなげるのが狙いだ。同研究所ではフォローの研修プログラムも充実しており、過去に参加した会社からは「実践的で役にたつ」と好評を得ているという。
 サービス開始にあたって同研究所では2月15日まで「無料アセスメントサービス」を実施している。申し込み後、約40問の質問に回答すると2週間程度で結果を郵送。本サービスよりはコンパクトな内容だが基本はおさえてあるという。
 申し込みは、同研究所アセスメント事業部宛てに「無料Webアセスメント申し込み」のメールを送る。詳しくはSICのホームページから。

− 2月 10日号掲載記事より−


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