2010年(平成22年)
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3月8日 月曜日

[大和市桜丘小]
お年寄りたちが昔遊び教える
おはじきなど11種

 大和市桜丘小(上和田832、松岡雅美校長)で地域のお年寄りたちが教える毎年恒例の授業「昔遊びを楽しもう」が2月18日、1、2年生約140人を相手に行われた。
 地域から駆けつけたお年寄りは境川クラブ、なごみの会、久友会などクラブの会員約40人で、4〜5人で16グループに分かれた子どもたちは、①羽根つき②紙飛行機③めんこ④まりつき⑤竹馬⑥お手玉⑦だるま落とし⑧けん玉⑨おはじき⑩あや取り⑪こまの11コーナーを順番に回って手ほどを受けた。
 初めて「けん玉」に挑戦し、最初はうまくできずに苦戦していた子どもは、そのこつを何度も教わりながらできるようになり、「竹馬」のコーナーではお年寄りが前方で支え一歩一歩から始め、上手に乗りこなすと何歩進めるか競争する姿も見られた。
 この催しは25日、3、4年生の授業間でも行われた

 

[相模原市09年度予算案]
一般会計2340億円
市債残高も2000億円超す

 相模原市は政令指定都市に移行する2010年度一般会計当初予算案として前年度比2.8パーセント増の2340億円を計上、2月19日に開会した市議会3月定例会に提案した。
 景気の低迷を受けて個人および法人市民税の減収見込みで市税が57億円減(5パーセント減)となり、歳入に占める割合が50パーセントを割って46.0パーセントに低下した。
 これに対し、国・県支出金が前年度比で4.8ポイント増えて20.2パーセント、市債も2.1ポイント増やし11.9パーセントになり、これに伴い市債残高は前年度比で112億円増えて2000億円を超し2049億円になる。
 また、財政調整基金も65億円を取り崩すため残高が100億円を割り、2004年度残高の87億円とほぼ並ぶ82億円になる見込み。
 一方、歳出では政令市移行に伴う国県道整備費や国直割事業負担金の増加で土木費の伸びが突出、400億4950万円で前年度比60.8パーセント増となり、目的別歳出割合でも5.1ポイント増えて17.1パーセントになる。
 主要施策では政令市関係で(仮称)緑区合同庁舎整備に向けた取り組み(12億6291万円)、児童相談所の設置など専門的な相談・要保護児童支援の推進(15億2万円)、精神科救急医療体制の整備(1億480万円)などに取り組み、新規事業では地球温暖化対策に取り組む市民・事業者・団体への支援(1億1931万円)、(仮称)森林ビジョンの策定(871万円)、産業集積促進方策「新STEP50」の推進などにあたる。
 なお、特別会計予算案は1643億1900万円を計上、前年度比33.2パーセント増の2009年度一般会計補正予算も13億2500万円を追加、総額で2185億8800万円にした。
 市議会3月定例会は3月1日と2日に代表質問と個人質疑、19日から24日までの3日間で一般質問を行う。

 

[インフォホビー]
CPUとシーケンサー合体装置開発
FA分野の普及目指す

(有)インフォホビー(大和市西鶴間2—3—2、亀井一明社長)は、同社オリジナルのCPUボードとオムロン社製の産業用機械を制御する組み込み用のシーケンサー(コントローラー)を合体した装置を国内で初めて開発した。
 オムロンと機密保持契約を結び、CPUを使って装置を制御する企業などに売り込んでおり、韓国など東アジア向けが好調という。
 CPUはコンピュータを構成する部品の一つで各装置の制御やデータ計算を行う装置。コピー機の操作盤などに設置した様々な入力機器(センサーやスイッチなど)からの信号を入力回路で取り込み、あらかじめプログラムされた条件で出力回路をON・OFFにすることで出力機器を自由に制御できる。
 しかし、一般に普及しておらず、FA(ファクトリーオートメーション)分野の数値制御装置は、オムロンや三菱電機、日立、東芝など大手電機メーカー製のシーケンサーのみが一般化し、使われている。ただ、コンピュータの指令で加工するマシニングセンターなどに使われるシーケンサーは数百万円もする高価なもの。これに対しCPUは数十万円と安く、自社で作ることも可能だ。
 同社がつくるCPUは技術的に優れた低コストのもので、自社で製造する自動機にも合体した制御装置が使われている。亀井社長は「ユーザーと技術提携し、FA分野に普及させたい」と意気込んでいる。

3月9日 火曜日

[とぴっくとーく]
城山町商工会女性部の米田寿恵子さん
交通安全は活動の一環

——津久井警察署から感謝状を贈られた交通安全活動の経緯をお聞かせ下さい。
 「5年前から女性部として地域に密着した活動をしようという意識が強くなり、交通安全、飲酒運転撲滅の活動を始めました。マスコットを作ったり、町内4小学校の子どもたちに交通安全をテーマにした絵を描いてもらったりしてきました。PRグッズの配布もしています。感謝状をいただき、とても光栄に思っています」
——女性部が活発に活動している表れですね。
 「地域のために自分たちができることをしたいという思いを支えに様々な事業に取り組んでいます。特に、子育て支援に力を入れています。若い母親を対象に育児の悩みを聞いたり、おしゃべりを楽しんだりする集いを開いていますが、ノイローゼにかかりそうだった人の表情に笑顔が増えるのを見ると、うれしくなります。昔はどこにでもいたおせっかいなおばさんの役割をしたい、そんな思いを部員が共有しています。昔ながらのおぶいひもの普及に努めているのも同じ発想からです。枕元に置いておけば災害発生時に子どもや高齢者をすぐに背負うことができます。これほど安心安全に役立つものはありません。日本人の知恵が生きている伝統的なおぶいひもの良さを知ってほしいと呼びかけたいですね」
——部員数はどう推移していますか。
 「今は65人で、毎年7人から10人ほど増えています。活動ぶりが口コミで伝わっているからだと思います。異業種交流という魅力もありますし、何より、部員一人ひとりが活動を楽しんでいることが自慢です。商工会と女性部の存在をPRするためにも、感謝状を励みに一層頑張りたいと思っています」

 

[シコー]
コアレスモータの風水力発電機販売

 シコー(株)(大和市下鶴間3845—1、テクノプラザ大和、白木学社長)は、同社関連会社で開発・製造を行っているコアレスモータをベースとした小型風力発電および水力発電システム用の発電機の販売を本格化する。
 同社の小型発電機用のコアレスモータは、従来の銅線を巻く代わりに高精度に加工した銅シート材によって形成した革新的な製品で①軽量ながら高密度・高出力で剛性が強い②放熱性に優れている③極めて滑らかな回転で、とくに微風から発電を要求される小型風力発電システムに最適などの特徴を持つ。
 出力別のラインアップとしては、家庭用もしくは教材用の50ワットクラスの超小型風力発電機から300ワット、1キロワット、10キロワットまで多様なニーズに対応が可能で、国内の小型風力発電システムメーカーや小型水力発電システムメーカーの製品に搭載されている。 

 

[イベント情報]

●村田英子展—油彩
 3月14日まで相模原市千代田2—2—15のギャラリースペース游。電話042—856—1990。

●ハープコンサート〜至近距離で聴くハープの響き
 3月13日午後2時から県立藤野芸術の家クリエーションホール。福本しのぶがハープでドビュッシーの「月の光」など演奏、第2部で石橋明子の歌と共演。入場料2000円。電話042—689—3030。

●作家が語る現代アート・講義と実践
 3月13日と14日各午前11時から午後3時まで県立藤野芸術の家。スライドレクチャーやワークショップをまじえ、画家兼東京造形大学教授の母袋俊也氏が講義。定員が20人で参加費各1000円。電話042—689—3030。

●相模原市立視聴覚ライブラリー・シネサロン「ここに、幸あり」
 3月10日と14日午後2時から市立図書館2階大集会室。2003年の作品で、デビー作「いつものように」日本映画製作協会最優秀新人監督賞を受賞した、けんもち聡監督による玄界灘の小さな離島姫島を舞台に描いたヒューマンストーリー。入場無料で先着180人を受けつける。

3月10日 水曜日

[トップセールスに挑む]
徳田設計代表の徳田達雄さん
景気回復視野に設計力をスキルアップ

 サラリーマンとして半導体の高速メカマシーンの設計を手がけていた徳田達雄氏が独立したのは1997年7月。初めは自宅で仕事をしていたが4年後の2001年7月、現在地(相模原市相模湖町寸沢嵐161—1)に事務所を開設した。主な業務は半導体設備装置、各種産業機械の設計。
 脱サラしたのは50歳を目前にしたとき。自分のCADを会社に持ち込んで熱心に仕事に取り組んでいたが、先輩から「50歳を過ぎると設計はできないよ」と言われ、「そんなことはないはず。自分の力で新しい道を開こう」という思いをバネにした独立開業だった。
 会社勤めのころ、半導体ウエーハ研磨装置の開発設計で社長賞を受けたほか、今でも市場に出回っているロングセラーのレチクルローダー移換機を設計するなど多くの実績を上げ、実用新案を4件取得している。現場での据え付け作業も経験した。こうした経験が独立を後押ししたのは言うまでもない。 
 開業後は飲料用ボトルの高速コンベア検査測定装置、磁気粉末による自動車部品のキズの探査装置、自動洗浄装置など幅広い産業分野に設計、据え付けを提供している。
 「独立当初は以前の勤め先からの出向として県内外の企業でも働いた。勤めから帰って自分の仕事をこなしたが、毎晩2時ごろまで頑張った」という徳田さん。自分の設計へのこだわりがこの頑張りを支えた。
 その半面、一人で設計事務所を経営する難しさも実感するようになる。「取引先にラフの図面が汚いと言われ、悔しくてプレゼンテーションまでの2日間徹夜で正式な図面を仕上げたこともあった」と回想する。もちろん、仕事の無い辛さも味わった。そのつど支えになったのは、生まれつきの反骨精神と「このままでは終われない」という気持ちだった。
 一昨年秋に端を発した世界同時不況の大波は小さな設計事務所にも襲いかかっている。「この一年はヒマだった」と率直に現況を語る徳田さん。しかし、やる気を失ったわけではない。逆に「景気が回復したときにスキルアップした自分でいたい」と意欲を燃やしている。その意欲は日本機械設計工業会の設計技術者試験への挑戦につながった。受験科目は12を数え、昨年11月に2級を受験し、今は結果待ちだ。
 「平成15年から20年までの問題に全部あたった。自分の設計力を伸ばすためにとてもいい勉強になった。合否は別にして、やった価値は十分にあると思う」
 景気回復に備えてもう一つ心掛けているのは、「ワイドに人と付き合うこと」。かつての取引先へのこまめな営業活動、SOHOの集まりへの参加などを通して人脈の強化に努めている。
 「60歳を過ぎて世の中が相手にしてくれなければおしまいだが、『やってくれ』と言われればあと10年や15年は仕事を続けたい」と語る徳田さん。持ち前の前向きな気持ちに衰えはない。

 

[パパス]
レーザー肉盛り専用機導入
精密部品等を補修

 金属加工のパイオニア、(株)パパス(相模原市田名3312、松本仁志社長)は、精密部品や金型など機械加工品を補修する分野に進出するため、ドイツのトルンプ社製の最新型レーザー肉盛り専用機を国内で初めて導入した。 同社が得意とするYAGレーザー溶接とロボットシステムを組み合わせることで、複雑な形状の肉盛りに対応する。
 これまでは高額なチタン系の精密部品や金型が破損したり、劣化した場合、メーカーはほとんど補修せず廃棄していた。これに着眼した同社はレーザーで特殊な金属粉末を溶かして肉盛り溶接によって補修する工法を確立。この工法だとあらかじめ製品に余熱を加える必要がなく、後工程を簡素化できる。修理費用も安く抑えられるほか、発注者のコスト低減にもつながるとして注目されていた。
 YAGレーザー溶接機を開発したのは貴金属への正確な溶接や肉盛りを行うためで、ドイツが最先進国。ジュエリー関連や歯科技工分野にマーケットを見出したのが始まりといわれ、同社はその延長線上に肉盛りを施し、これまで捨てるしかなかった部品を補修、再生するマーケットを開拓した。 
 導入したトルンプ社製のものに同社製のレーザーを取り付けた肉盛り溶接専用機で、最大で2キロワット出力する。レーザー溶接によって発生する熱の歪みを最小限に抑えた。しかし、レーザーによる肉盛り溶接はさほど普及しておらず、部品を補修する企業は国内でも極わずか。松本社長は「今後期待できる分野であり、それを見越して導入した」と語った。

 

[相模原青年会議所]
3月15日に事業継承講演会

 (社)相模原青年会議所は3月15日午後6時から市立あじさい会館で、「悩むな 後継社長!〜今さら聞けない事業承継の掟」と題する参加無料の公開ビジネスセミナーを開催する。
 市内でも世代交代が進み後継社長が増えていることに着目し開催するもので、事業承継に関する悩み解決の糸口にしてもらうのが目的。講師は二条彪氏((株)国際後継者フォーラム代表)。事業承継の専門家で、自身も2代目経営者の経験を持ち、経験に裏づけされた実践的かつ具体的な講演内容に定評がある人気講師。
 同JCは「事業承継の悩みは特有でなかなか周囲に理解してもらえないもの。大変人気のある講師によるセミナーを無料で開催するので、ぜひ多くの方に参加いただき経営の参考にしてほしい。先代と後継者の親子参加も大歓迎」としている。
 参加申し込みは氏名、会社名、参加人数を明記してFAX042‐754‐6889。

3月11日 木曜日

[翔洋]
特注建築金物が好調
6〜7割まで回復

 (株)翔洋(大和市代官3—16—7、一瀬修一社長)が製作、販売する建築関連金物の受注が相次いでいる。昨年秋頃から幼稚園や小学校の屋上フェンスの製作、取り付けの仕事が舞い込むようになり、「製造が間に合わない状況にある」と嬉しい悲鳴を上げる。
  昨年来の経済不況で5割以下に落ち込んだ仕事量は現在6〜7割まで回復しており、「この状態が続けば」と期待する。ただ、年度末はもともと忙しい時期でもあり、「4月以降に仕事があるかどうか」と不安気の様子。
 同社はマンションや店舗など使われる建築金物を製作するのが本業だが、ステンレス板金加工の特注品も手がけている。量産品を一切受注せず、特注品生産を創業以来続けている。「他社にできないものでも当社ではできる」(同社長)。特化した技術で業績を伸ばしている。

 

[ガスター]
太陽熱のガス温水システム発売
集合住宅向けに

 (株)ガスター(大和市深見台3—4、中西誠一社長)はバルコニーの手すりで太陽熱を集め、給湯や風呂のお湯張りに利用する「太陽熱利用ガス温水システム『SОLAМО(ソラモ)』」を発売した。集合住宅向けに導入した温水システムを商品化するのは国内で初めて。東京ガスなど3社と共同で開発した。
 太陽集熱パネルには不凍液が循環しており、太陽熱で温めると、パネルの両縁に設置した太陽電池(集熱循環ポンプ駆動用)によってお湯が貯湯タンクに送られるシステムで、3人家族の給湯使用量の約16パーセントを太陽熱でまかなうことができる。不凍液は冬場の凍結を防ぐためのもので、10年に1回交換するだけでいいという。
 太陽熱の集熱量は天気によって変動するが、熱が足りないときは、ガス給湯器が加熱するため、いつでもお湯が使える。運転スイッチを「切」にするとガスは供給されず、太陽熱で温めたものをそのまま使用できる。このため、従来の給湯器と比べて年間のガス消費量は少なく、CО2排出量も約30パーセント削減できる。
 同社と東京ガス、三協立山アルミ、リンナイの4社で開発し、同社は給湯システムを担当した。
 新築物件を対象にデべロッパーや公団などに売り込む方針。

 

[里山津久井をまもる会]
横浜市民が味噌づくり
素材は津久井大豆

 津久井町の伝統文化と自然の魅力を都市部の人たちに知ってもらおうと2月20日、津久井湖観光センターで、津久井在来大豆を素材にした味噌づくりの体験会が行われ、横浜市の住民37人が参加した。
 津久井地域を都市部住民に発信する活動を続けているNPO法人、里山津久井をまもる会(安川源通理事長)が開催したもので、会員の手で栽培、収穫した地元産大豆を地域活性化のための資源として活用する狙いもこめられている。
 会場には前日に煮込んだ大豆10キロが用意され、到着した参加者は手洗い、消毒してから5つのグループに分かれて味噌づくりに挑戦。中高年女性が多い中、中年男性1人と子ども8人の姿も見られ、地元の大塚優子さんの指導で大豆と米こうじ、それに塩の混ぜ合わせと練りこみに奮闘した。
 ある高齢女性は「子どものころに家の手伝いでやったことがあるので50年ぶり。この大豆は大粒で香りがいい」と話し、子どもといっしょに参加した若い母親は「子どもたちにとっていい思い出になると思う。私自身も初めての経験」と笑顔をのぞかせた。
 また、目の前に広がる津久井湖の景観を見ながら「日頃のストレスが吹き飛ぶ感じ」とリラックスした表情で笑う中年女性もいて、会場は和気あいあい。1時間ほどすると参加者一人ひとりのポリ容器に味噌が詰められて作業終了。どのグループからも「でき上がる秋が楽しみ」という声が聞かれた。
 この後参加者は地元の食材を盛り込んだ津久井弁当で昼食をとり、竹細工や陶芸などの体験も楽しんで帰途についた。
 安川氏は「これからも津久井の地域活性化につながる事業をしていきたい」と手応え十分といった表情で話していた。

3月12日 金曜日

[テクノシステム]
ソーラー簡易テスター発売
発電パネルに接続

 計測・制御の総合プランナー、テクノシステム(株)(相模原市古淵1—13—49、橋本昇社長)は、太陽光発電パネルに接続して電力や電流、電圧を測定するシステム「ソーラーパネル簡易テスターТS—6650」(商品名)を発売した。価格はテスターとUSB受信器、パソコン用のソフトウエアの3点セットで35万円。
 太陽光電池パネルの出力端子に接続し、回路が誤動作したり、設計値を超える大電流が流れたりする短絡電流や電流が流れていない状態の開放電圧などを測定するもので、最大測定電力は1キロワット、同電流は20アンペア、同電圧は50ボルト。パネルの大きさによっても変わるが、パネル1枚当たり約30秒以内でデータを測定できる。
 軽量で持ち運びができる装置には国内初の無線機能を搭載した。周囲に障害がない場合、約100メートルの範囲内でパソコンにデータ転送ができる。このため、屋根などの作業現場からリアルタイムでデータ転送ができ、しかも複数のテスターを同時に使用できるので、手分けして作業が行える。
 同社の加藤明彦開発部長は「太陽光発電パネルの測定用として需要が見込めるので、設置業者に売り込みたい」とアピールした。

 

[大野台公民館イリーナ公演]
10周年でショパン特集
4月10日昼夜2回

 日本に在住するロシア人ピアニストのイリーナ・メジューエワさんが毎年、相模原市立大野台公民館で行っているコンサートが今年で10周年を迎え、4月10日午後2時と6時の2回、ショパン生誕200年を記念した特別バージョンで行う。
 イリーナさんにとって同公民館のコンサートは、故郷のニジニノブゴロドの凱旋コンサートの雰囲気とよく似ているため毎年、故郷に帰ったような思いで続けてきたそうで、昼の部では「ピアノ名曲とショパン」としてモーツァルトやベートーヴェンの曲もまじえて演奏、夜は文字通り「ショパンの夕べ」として、「ノクターン」や「華麗なる大円舞曲」などを披露する。
 定員が昼夜とも各150人で、大人が前売が600円、当日700円、小中学生は300円。電話042—755—6000。
 また、翌11日の午前11時から正午までは小学4年生から中学3年生までの先着50人を対象にしたイリーナさんによる青少年音楽教室「ピアノと遊ぼう」を行う。参加費は記念写真代を含めて200円。

 

[相模螺子]
ペットボトルのフタ開け
東京工芸大と共同開発

  相模螺子(株)(相模原市橋本台2—3—6、久保田隼夫社長)は、ペットボトルのフタを簡単に開けられる「ボトルオープナー」の商品化に向け開発を進めている。東京工芸大学(厚木市)との共同研究で3月中の完成を予定している。
 同社の久保田社長は市議会議員でもあり、市福祉協議会とのつながりのなかで、お年寄りの多くは握力がなく、ペットボトルのフタさえ開けられない人が多いと聞き、同社は老人施設のお年寄りや介護従事者、さらに同大の学生らを交えて意見交換会を開き、同大の学生がデザイン等を担当し、同社が製品化する。
 同オープナーは、ピンクリボン風の形に仕立てられており、テコの原理を応用したもので、市販される28ミリ径のペットボトルに対応した。4月以降の販売で市内の老人施設などに提供する方針。価格は1個数百円。
 同社はまたネイルなど付け爪をする若い女性を対象に缶コーヒーなどのプルタブ(開け口)を容易に開けられるオープナーの開発も同大学と共同研究を進めており、携帯電話のストラップ用としても使用できるため、どこでも簡単に使用できる。数百円程度で販売する予定。  同社はステンレス材を主に鉄やアルミ、銅などの切削加工を中心に車や工作機械部品の加工、ケーブルカッターなどの作業工具、特注品の試作品などを手がけている。

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