2010年(平成22年)
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3月1日 月曜日

[相模原市民文化財団]
3月に多彩な7公演
県立音楽堂で室内合奏団の特別公演も

 相模原市民文化財団は3月、クラシックの大型演奏会から個性的なピアノコンサートやヴァイオリン・リサイタル、重厚な演劇と喜劇、さらには活弁映画鑑賞会、若手落語家本選会とバラエティーに富んだ公演を相次いで行う。
 4月の政令指定都市移行を記念して相模原室内合奏団が3月7日午後3時から神奈川県立音楽堂で行う特別公演は、今回で2度目という飯森範親が指揮、ショパンのピアノ協奏曲第1番など小山実稚恵がピアノを担い、飯森自ら「僕の18番」という交響組曲「シェヘラザード」を披露する。全席指定で4000円、学生(25歳以下)が2000円。
 また、「上質なコンサート」として、3月5日午後7時からグリーンホール多目的ホールで開くのは西村由紀江ピアノコンサートで、「昔と話してみれば」のタイトルで、心に沁みる曲を奏でる。全席指定で4200円。
 さらに、「ショパンvsヴェィエニャフスキー〜19世紀ロマン超絶技巧への旅」のサブタイトルで3月28日午後2時からグリーンホール大ホールで開くのは、吉田恭子ヴァイオリン・リサイタル。
 「研ぎ澄まされた感性や情感を偽りなく表現できるヴァイオリニスト」と称えられる吉田の「超絶技巧」の演奏とパートナーでピアノの白石光隆による共演で、ショパンの「幻想即興曲」、ヴィエニャフスキの「華麗なるプロポーズ第1番」などを披露する。全席自由で4000円。学生(25歳以下)2000円(当日プラス500円)。
 一方、無名塾を率いる仲代達矢が石川県の能登演劇堂で1月から公演している「ジョン・ガブリエルと呼ばれた男」が、3月2日午後7時からグリーンホール大ホールで披露される。
 仲代とは切っても切れないイプセンの原作で、栄光の座からどん底に転落してもなお激しく夢を追い続けるジョン・ガブリエルを仲代が自己の人生と重ね合わせて演じ、共演する大空眞弓、米倉斉加年、十朱幸代の演技とあわせて話題を集めている。栗山民世が演出。全席指定で一般5800円、学生3800円。
 もう一作の「背筋の凍る喜劇」は劇団二兎社の新作、「かたりの椅子」で、3月19日午後7時、20日午後2時から杜のホールはしもとで公演する。
 竹下景子が主人公りんこを演じ、イベント会社を設立、仕事がようやく舞い込むが、思わぬ深みにはまりこむというストーリーで、演劇賞総なめの永井寛が3年ぶりの作・演出を担う。全席指定で一般4500円、学生3000円。
 このほか第9回さがみはら若手落語家選手権・本選会は3月7日午後1時30分から杜のホールはしもとで開き、予選会を勝ち抜いた5人、ゲストで真打の昔昔亭桃太郎が出演する。全席指定1200円(当日1500円)。
 また、今年で3回目となる活弁映画鑑賞会を3月20日午後2時から相模原南市民ホールで行う。坂本頼光が活弁をつとめ、「月世界旅行」(1902、仏)、「雷電」(1928、日本)、「番場の忠太郎 瞼の母」(1931、日本)を上映する。全席指定で一般1000円、高校生以下500円。

 

[青学ビジネスフォーラム]
人体通信技術のビジネス化模索
最先端研究学ぶ

 最先端の学問的研究を産業界での実用化と新たなビジネスの創出につなげようという青学ビジネスフォーラム(青山学院大学総合研究所主催)が2月6日、同大相模原キャンパスで開催され、研究者、企業人ら約50人が参加した。
 この日は「人体を利用する通信」がテーマ。初めに加藤康男氏(慶大SFC研究所)が人体通信技術開発の背景と原理、現在の到達点などについて解説。個人が体に装着している人工心臓の病院からの制御など医療分野での可能性や、無線ではできないセキュリティ機能などを説明した同氏は、「まだ研究、開発の段階」としながらも、「研究促進のためにはコアの技術とアプリケーションをつなぐ技術開発が必要」と述べ、開発に意欲を持つ企業が参加する余地があることを示唆した。
 次いで近田恭之氏(大日本印刷(株))が人体通信とICカードソリューションについて説明。拡大するICカード市場の現況を説明した後、1枚のカードで入退室管理からPCセキュリティまでを管理する可能性に言及。指からの人体通信で施錠、開錠する実演のおまけも付けた。終了後、講師と名刺交換する参加者の姿が多く見られた。

 

[神奈川県]
「県産業集積方策2010」発表
3年間で最大5億円の共同研究開発助成

 県はこのほど、「インベスト神奈川」に続く新たな企業誘致施策として、2010年から14年度までの5年間にわたって取り組む「県産業集積方策2010」を発表した。
 「インベスト神奈川」の理念を継承し「企業立地直接支援」から「立地後の成長支援」にシフトし、①都道府県レベルで最大級の共同研究開発助成制度の創設(3年間で最大5億円助成)②がんばる中小企業への支援強化(最低投資額要件1億円に緩和。わが国トップクラスの低利融資制度創設)③産業適地創出の新たな取組み(産業系保留区域を対象に市町へ支援を強化、14年度までに分譲開始)④神奈川R&Dネットワーク構想の新たな展開(スマートグリッド研究会などの立ち上げ)⑤企業ニーズに応える取組み⑥現在、未来、そして地域を見据えた集積対象業種等、をポイントにした施策を展開する。
 また、この取り組みによって①研究所立地件数②研究者・技術者数③都道府県による産学公の共同研究開発コーディネート数の3点で日本一を目指す方針も示した。

3月2日 火曜日

[大和市自治会連絡協議会]
28日に市内一斉防犯パトロール
9会場で2000人が参加

 大和市自治会連絡協議会(井川博之会長)は2月28日、市内164自治会や同市安全なまちづくりネットワーク17団体らと連携し、第6回市内一斉防犯パトロールを行う。
 9会場に約2000人が集結、メイン会場の渋谷小では午前10時から井川会長や大木哲市長、大和警察署長、日本ガーディアン:エンジェルスらが参加して行う。
 メイン会場以外の8会場は①諏訪神社広場②つきみ野駅前広場③中央林間駅東急側改札前広場④南林間駅西口広場⑤西鶴間2号公園⑥大和駅東口プロムナード⑦桜ヶ丘駅西口広場⑧相模大塚駅北口で、桜ヶ丘駅の10時20分、つきみ野の10時30分、南林間駅の16時以外はすべて10時開始になる。電話046—260—5130。

 

[相模原市]
市内で政令市市長会議
5月11日に開催

 相模原市は4月1日の政令指定都市移行を踏まえて、5月11日に相模原市内で指定都市市長会議を開く。
 同市長会議は大都市行財政に関する諸問題をはじめ、共同活動の取り組みなどについて議論、意見交換をする場で、毎年5、7、12月に都内で開いているが、各市から提案があった場合、提案市で開催できる。これに沿って相模原市は新たに移行するため同市長会加入の依頼とあわせ、相模原市内の開催を提案、2月9日の同市長会運営会議で決まった。
 ちなみに、政令市に昨春移行した岡山市も5月13日に同会議を開いた。

 

[トップセールスに挑む]
三和紙業(株)代表取締役社長の藤本都子さん
“感謝の心”で新時代の包装用品商社めざす

 「道を歩いていて、うちの取扱商品にぶつからないことがありません」。三和紙業(株)(相模原市上溝3958—12)の社長の道を歩み始めたばかりの藤本都子(みやこ)さんは、小さく笑いながらこう語る。
 無理も無い。何しろビニール製品包装資材、紙製品包装資材などを販売する自社の取扱商品は、ポリ袋、ゴミ袋、手提げ袋、包装紙、紙袋、レジロール、食品容器など、ざっと見積もって4000アイテムに上るのだ。
 会社の前身は1953年、父親が東京・大田区で包装用人造竹皮の製造、販売を業務にして創業した個人企業。1964年南橋本に工場を設立したのが相模原市との縁の糸口になった。「父は『相模原は第2の東京になる』とよく言っていました」と回想する。
 その後包装用品の販売に特化し、1970年に法人化した。販売網を東京都区内、三多摩、横浜、町田、さらに埼玉、栃木など関東一円に広げ、総合商社の名に恥じない発展を遂げるが、競合他社との価格競争は激化せざるを得なかった。そうした状況の中で経営者としてまず頭に浮かんだのは「薄利競争に巻き込まれたままでいいのか」という疑問だった。
 「確かに納入先が多ければ経営者にとって気休めになるかも知れない。でも、ほかの会社と値段を叩き合い、従業員が元日に働いても利益が出ないという商売は決していいとは思えなかった。それではあまりに従業員がかわいそう。やめたいという気持ちがやめなければダメという気持ちに変わるのに時間は掛からなかった」
 24年間取引してきた大手スーパーとの契約解除に踏み切った背景にはこういう現状分析があった。売り上げの25パーセント前後を占める取引をやめるには大きな勇気が必要だったことは言うまでもない。だが、この決断は誤りではなかった。「提案型の営業に切り替える大きなステップになった。その成果も出ている」からだ。
 それとともに、社業が大きな転換期にあることも強く意識している。時代の要請に応え、廃棄物を出さないリデュース、再利用するリユース、再資源化するリサイクルの3Rを企業姿勢に掲げているのはその表れだ。そして、この姿勢は消費者のニーズに目を向けることにもつながる。「消費者が望んでいる商品包装のあり方をメーカーに提案していきたい」と力を込めて語る。
 経営刷新を推し進める女性社長に周囲からは温かい目が注がれている。旧社屋の老朽化に伴い新たな拠点を探していた時期には旧知の人が立地のいい現在地を紹介してくれた。また、新社屋への移転に際しては多くの取引先が協力してくれたため、わずか1日で作業が完了した。仕事の面でもプライベートでも藤本さんの「人への感謝」の心が多くの人に伝わっている証しだろう。名刺に刷り込んだ「全てに感謝の心で…」という気持ちにひとかけらの偽りも無いのだ。

3月3日 水曜日

[星工業]
ボトルラベラー開発
ワインや一升びん用に

 各種自動機械を設計、製作する星工業(株)(相模原市田名塩田1—13—1、田中紘昭社長)はワインボトルや一升びんに自動的にラベルを貼る「卓上型表裏貼り付けボトルラベラー」(商品名)を開発、販売に乗り出した。すべてオーダーメイド注文でワイナリーや酒造メーカーなどに売り込むという。
 直径60ミリから110ミリまでの丸びんに対応できるよう設計し、多品種小ロット生産向けに製造した。ワインボトルと一升びんに制限はしたものの、背の低いずん胴型の焼酎やしょう油びんなどにも対応できる。
 2年ほど前に酒造メーカーからの要望で造った手動型の1号機に改良を重ねてようやく完成に漕ぎ着けた。1時間で約250本の片面、両面貼りができるほか、賞味期限や製造年月日を印字する装置もオプションとして付けた。開口部が上下するため、大小いずれのびんも自由に出し入れ可能にした。
 びんを装置内に入れるとレバーの力が働き、テフロンチューブを巻いたローラーによってびんが回り、すべり込むような形でラベルが貼られる。このため、シワやエアー溜まりができにくい。
 装置サイズは幅600ミリ、高さ600ミリ、奥行き500ミリ、重さ40キログラム。アルミとステンレス製だが、シャフト部分は強度が必要なため、錆びないように表面処理した鉄を使用した。
 今後は四角い形をしたびんなどにも対応できるよう工夫を重ねるほか、貼る速度を早める方法も考案する。

 

[永進テクノ]
浮上油回収装置を開発
工作機切削液等

 永進テクノ(株)(相模原市下九沢1630—2、久保徹夫社長)は工作機械の切削液などに浮上する油の回収装置(エコイットシリーズ)の最新鋭機を開発し、工作機械メーカーを中心に需要を伸ばしている。
 昨年6月に初号機をテストケースとして機械メーカーなどに納入、改良を重ねて今年1月に完成した。エアーポンプが駆動源のため、電源の必要がなく、漏電する心配がない。フィルターも使用していないため、メンテナンスが簡単で、従来機よりもランニングコストを抑えた。
 同装置は吸水部をタンクに挿入して水と浮上油を同時に吸い込み、本体内で水と油に分離して排出する。工作機械の切削タンクは運転にともない汚れた油が混入し、表面に浮いて腐敗しやすくなる。この油を除去しないと切削液は本来の性能を発揮できず、切削時に支障を来たすことになる。
 切削液は液と水を混ぜ合わせたもので、機械で穴を開けたり、削ったりするときの摩擦熱をさます役割を持ち、刃の磨耗も抑える。
 これまでは汚れたら新しい液と交換し、廃油は産業廃棄物として捨て、水は下水に流していた。しかし、国の環境基準が厳しくなり、産廃業者に有料で引き取ってもらっていた。ただ、下層部の液ががきれいな状態で使えれば、新しいものと交換する必要はなく、しかも汚れが少ないため、正常な状態で使用できるようにした。
 装置本体サイズは長さ452ミリ、幅426ミリ、高さ480ミリで重量は19キログラム。嵩上げ台が付いており、汚れた油を回収するポリタンクが設置できるよう設計されている。

 

[大和市と男女共同参画をすすめる会]
フォーラムに市民ら約200人が参加

 大和市と男女共同参画をすすめる会(柴田香代子代表)が主催、県立かながわ女性センターが共催するフォーラム「わたしが変われば、社会も変わる!!」が2月7日、大和市保健福祉センターで開かれ、市民ら約200人が参加した。
 07年度から3年間の「協働事業」として男女共同参画の啓発活動を行ってきた結果、活動の集大成として開いたフォーラムで、第1部の同会活動報告では男女共同参画週間におけるパネル展や、女性に対する暴力をなくす運動におけるDV防止市民セミナーなど3年間の事業を紹介。
 このあと、横浜市副市長の山田雅人さんが「パパの育休を通じて考える男女共同参画」をテーマに講演、育児休暇を巡る周囲の反応や育児の大変さを語り、「男性中心の働きすぎ社会の見直しが必要」「家庭の男女平等が大切」と強調した。
 また、第2部では、「クローン病」という難病を抱えた奥田良子さんが、夫の勝彦さんの支えで活動を再開した夫婦のデュオ「エスペランザ」によるコンサートが行われ、演奏が終わるたびに会場は大きな拍手で包まれた。
 また、曲の合い間に2人は、病気による苦難を乗り越えたエピソードや仲良くする秘訣などを披露、真剣な表情で耳を傾ける場面がある一方で、笑いでほぐされるひと幕もみられた。

3月4日 木曜日

[日本化工機材]
トイレ用セット発売
水を使わず処理

 紙製品メーカーの日本化工機材(株)(相模原市淵野辺1—20—8、大澤浩一郎社長)は、水を使わず排せつ物を処理するトイレ用セットを発売した。トイレの断水時などに排せつ物を処理するシートと消臭固化剤をセットにしたもので、商品名は「すいふよう」。一般家庭やビル管理会社などに売り込んでいる。
 断水や災害時の非常用トイレとして、あらかじめカバーシートを便器に敷いて使用するため、排せつ物袋が水に触れずに済む。排せつする前に固化剤を処理袋(三角形ビニール袋)に入れることで、水を使わず排せつ物を処理できる。排出物は約30秒後に固化するが、「さほど臭いは気にならない」(加藤千明R&Dセンター長)という。1回ごとに処理するため、清潔なトイレが保たれる。
 阪神大震災後に便器と一緒にセットで販売したが、震災の風化とともに売り上げが減少。もう一度ノウハウを生かし再販することにした。
 消臭固化剤は同社オリジナルの商品で、1個で赤ちゃん用の紙オムツ3つ分の固化剤が入っているという。カバーシート、排せつ物袋、消臭固化剤の3つをセットにしており、価格は25回分が2500円、50回分が5000円。

 

[西武信用金庫]
恒例の年金キャンペーン開始
4月16日まで

 西武信用金庫(東京都中野区)は2月1日から、今年新たに年金を受けとる人とその紹介者にプレゼントを行う「西武で年金キャンペーン」を始めた。
 4月1日から国営昭和記念公園みどりの文化ゾーンで開く「東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」チケットのプレゼントを行うもので、同イベントは東京ドーム約2個分の規模による大型フラワー&ガーデンショーで、4月26日まで開催、同金庫は地域貢献活動の一環として告知に協力している。なお、キャンペーンは4月16日まで。

 

[県立相模湖交流センター]
木住野佳子・鈴木重子共演
3月14日、多目的ホールで

 県立相模湖交流センターは「アフタヌーン・コンサートvol13」として、3月14日午後3時から国内外でトップアーティストとして活躍する女性のジャズピアニストとヴォーカリスト2人のコンサート「木住野佳子meets鈴木重子」を多目的ホールで開く(相模原市主催)。
 木住野佳子(きしの・よしこ)さんは1995年、名門レーベルGRPからアルバム「フェアリー・テイル」で日本人初のインターナショナルアーティストとしてデビュー、日本以外にニューヨーク、台湾、韓国、インドネシアなどでも活動、近年はソロ、ジャズトリオ、ボサノバユニット、ストリングスとの共演も行い、映画音楽やテレビCMの作曲、演奏も手がけている。最新作では耽美なジャズを追求した通算14枚目の「FACE」を2008年にリリースした。
 一方、鈴木重子(すずき・しげこ)さんも1995年にメジャーデビューし、ニューヨークの「ブルーノート」で日本人ヴォーカリストとして初めてのライブ公演を行った。これ以降、アジア各地など海外公演も行い、「さまざまなジャンルの曲を独自のスタイルで表現し、ワン・アンド・オンリーの世界を確立した」と評価されている。
 全席指定で前売が大人2000円、高校生以下が1500円、当日が2500円と2000円。電話042—682—6121。

3月5日 金曜日

[相模原市]
スーパーでごみコンシェルジュサービス
“押しかけ講座”で

 相模原市は2月15日、ごみと資源のよろず相談会「ごみコンシェルジュサービス」を食品スーパーの三和麻溝店(下溝598—1)で行った。
 ごみの減量化と資源化を推進する市民への普及・啓発活動として2009年度に始めた「押しかけ講座」として、買い物客の多い時間帯を選んで1時間程度「ごみコンシェルジュサービス」コーナーを設けて相談や要望を受けたもので、同コーナーに資源分別のキャラクター「シゲンジャー銀河」も登場し、関心を集めた。
 「ごみコンシェルジュ」として対応したのは市資源循環推進課、家庭ごみ減量課、麻溝台および橋本台の収集事務所の4課・機関職員で、「折り込みチラシは新聞紙と一緒に出していいのか」「アルミホイルは資源として出せるのか」「紙パックのプラスチック製注ぎ口は切り取らなければいけないのか」といった質問に答えたり分別をPRした。市は、今後もこうした「押しかけ講座」をデパートやスーパーなどで展開していく。

 

[相模原市]
過大な積算ミスまた
工事完了後に判明

 2009年度の上半期に公共工事の積算ミスで入札を取り消したり中止する事例が相次いだ相模原市で、今度は下水道整備の工事完了後に積算で過大な誤りがあった事実が判明、職員の処分に向けて監査請求する事態にまでなり、庁内を揺るがせている。
 積算ミスが発覚したのは藤野町小渕の公共下水道整備工事。2009年8月に入札を行い、設計金額が税込み7402万5000円だったのに対し、同6540万4500円で落札された(落札率88.35パーセント)。
 その工期は2010年1月22日までで、それがほぼ完了する時期になり、施工内容の一部の設計変更の作業に着手したところで特殊マンホールの材料単価で入力ミスが判明、再積算すると863万1000円が過大だったという。
 2個使う組立マンホール(直壁900ミリ)の単価が1個2万6800円だったのに誤って268万円と入力したもので、原因は設計者による入力の誤りと検算者のチェック漏れという。しかも、この工事契約前の時期、全工事の担当課に新チェックリストによる全設計書の確認をするよう防止策を講じていたが、この工事では確認をせず、さらに契約前に行う落札候補者提出の工事費用内訳書の点検もしていなかったという。
 このため、「検算の誤り発見の機会が複数回ありながら見逃しを繰り返すなど、たび重なるミスがあったと認められる」として、関係職員の処分を検討、担当の藤野建設課の事務執行の問題点を明らかにするため監査請求も示した。
 一方、工事代金については契約自体が有効で、工事も既に完成しているため、完成検査を行ったうえで支払い手続きを進めるという。

 

[アジアスケート選手権]
13・14日に相模原大会
銀河アリーナで

 アジアスケート連盟主催の「2010アジアショートトラックスピード選手権・相模原大会」が3月13日と14日、相模原市銀河アリーナ(弥栄3—1—6)で開かれる。
 シニア、ジュニア、ノービス各部門で500メートルから3000メートル個人と各リレーの競技が行われ、7カ国の選手と関係者約150人が参加する予定で、2007年、2008年大会は台北市で開催され、日本では2002年の青森以来7シーズンぶりになる。
 日本から参加する選手は男女24人で、このうち7人が相模原スピードスケートクラブの選手で、同クラブ監督を務める今井三郎氏がアジア大会日本代表コーチになっている。

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