2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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11月16日 月曜日

[権田金属工業]
マグネシウム合金板成形
加工技術開発へ

 権田金属工業(株)(相模原市宮下1—1—16、権田源太郎社長)は10月8日、マグネシウム合金板の成形加工技術で、経済産業省が中小企業に交付する2009年度のものづくり中小企業製品開発等支援補助金の正式決定を受けたと発表した。
 同補助金は全国中小企業団体に交付される国庫補助金で、国の大型補助予算の一部で特定ものづくり基盤技術を活用して試作開発に取り組む企業に交付される。
 交付の対象になったのは、同社が従来から行ってきたマグネシウム合金板AZ61のプレス成形加工技術の確立。
 マグネシウム合金板は組織の特殊性からプレス成型加工が難しいと言われてきたが、同社はこの技術改良のため(株)アマダ製のサーボプレス機を購入して研究開発を行い、同合金板AZ61がプレスにも適した素材である点を実証し、品質向上につなげる。
 また、これによってユーザーの期待が高い軽量で強度のあるA4判のパソコンの筐体や携帯電話などの筐体のプレス試作開発も行い、従来以上の量産と付加価値の向上をはかり、マグネシウム合金板の市場拡大を目指す。
 補助金は事業計画額4260万円の3分の2にあたる2700万円で、2010年3月末までにその目途をつける。

 

[チェリーエンジニアリング]
2新事業部を立ち上げ
塗装と開発設計で

 立体自動倉庫のメンテナンスを主業務とする(株)チェリーエンジニアリング(相模原市田名3986—28、平山クリフォードモーリス社長)は10月、塗装や防水工事を行う新事業部「チェリーペイント」と装置の開発設計部を立ち上げた。将来的には売り上げベースで約3割ずつ占める3事業部体制を目指す。
 同社は製造業の部品在庫管理などに導入されている立体自動倉庫システムの部品交換などハード面から電気調整、ソフトウェア修正まで総合的なメンテナンスを手がけ、千葉に営業所と名古屋に事業所を持ち、担当する工場数は関東・東海地方で約500に上る。
 その約8割を占める定期点検だけでなく、突発的なトラブルにも対応するため、同社は誰がどの車に乗っても同じように搭載する工具などの装備を標準化している。また、社内のサーバで従業員の予定を管理、携帯端末からアクセス出来るので従業員同士の連携により柔軟に対応出来る。こうして取引先の信頼を得て急伸、前期(9月決算)の売上高は約3億円で、ここ5年で約3倍に上った。
 一般的に「不況知らず」と言われるメンテナンス事業だが、平山社長は「前期は約7パーセント減で済んだが、人口減による製造業需要低下が見込まれ、物流メンテは伸びない。安定的に受注出来ているうちに次の手を打つ」として2つの新事業を立ち上げた。
 ペイント事業は塗装や電気、防水工事に加え、協力業者との連携でリフォームや内装工事も手がける。同社近くに研修センターを設置し、すでに2件の住宅塗り替えを受注している。同社長は「工場メンテは予算が組まれているので受注の変動が無いが、一般客はそれぞれに需要のタイミングがある」とし、仕上がりの綺麗な吹き付け塗装や、従来より1割から2割抑えた価格で差別化を図る。
 一方、開発設計部は設計会社に勤めていた同社長を中心に工場に設置するアイテム管理装置の開発に臨む。「色々な工場を見てきたので、現場に必要とされるシステムを中小企業でも購入出来る価格で提供したい」とし、来年をメドに展示会に出展するという。
 同社はまた、自主的社員の育成に注力しており、同社長は昨年から現場を離れた。今では社内に7つある委員会も若手社員主導で動いており、同社長は「従業員がもっと夢を持って仕事に携われる社内システムが出来れば。雇用の面で地域に貢献していきたい」と話している。チェリーペイントはhttp://www.cherry-paint.jp

 

[Sokei短信]

●伊勢丹相模原店お歳暮ギフトセンターがオープン
 11月11日に本館5階に開設、また同日から25日まで本館2階のギャラリースクエアにクリスマスステーションも開設し、「ナチュラル・ワンダー・クリスマス」をテーマにツリーを飾る色とりどりのオーナメントやリース、お部屋を彩るインテリア雑貨を多彩に紹介する。一方、本館地階では11日から17日までわさび漬けや静岡茶などを提供する静岡味めぐり、11日から16日までリンゴとリンゴの各商品を紹介する青森県板柳町りんごまつりを行う。

●相模原市パン菓子工業組合、市観光協会主催の2009さがみはら菓子まつりに44店舗が73品を出品
 10月24日と25日にジャスコ相模原店1階のパブリックスペースで行われ、職人が1・2カ月かけて作った本物そっくりの花や盆栽などの工芸菓子を展示する一方、ねりきりの実演販売、観光大使とじゃんけん大会による菓子の無料配布、25日午後5時からの和・洋・パン菓子の定価販売などを実施、2日間で昨年より700人少ない1万8900人が訪れた。なお、市観光協会はホームページからプリントアウトして、参加店に持参すると、10%割引きになるキャンペーンを11月30日まで行っている。

●八王子観光協会が「高尾山もみじまつり」
 高尾山が1年で1番賑わう11月1日から30日まで行っており、土、日、祝日は同山玄関口のケーブルカー清滝駅前の舞台では大道芸や日本の太鼓、高尾山薬王院の僧侶と浪曲師とのジョイントライブを開催。ケーブル高尾山駅前ではマス酒の販売や東京こけしの実演販売、土曜日には地元商店会が先着300人にエコバックをプレゼントしている。また、15日と21日、22日、23日の4日間は京王高尾山口駅の空き地に都自然保護員(都レンジャー)らによる臨時観光案内所を開設する。

11月17日 火曜日

[オレンジリボン・キャンペーン]
和泉短大生がリボン作り
電設、印刷協同組合とのコラボレーション

 相模原市は11月の「児童虐待防止月間」に合わせたオレンジリボン・キャンペーンで4日、市電設協同組合(中央3丁目、大野則夫理事長)、市印刷広告協同組合(同、長田功代表理事)、和泉短期大学(青葉2丁目)とのコラボレーションで市総合保険医療センターをオレンジ色にライトアップし、オレンジリボンにメッセージカードを沿えて配布するキャンペーンを行った。
 「オレンジ」は子どもを虐待から守るシンボルカラーで、昨年から始めたライトアップは電設協組が13日まで行い、4日の点灯式では和泉短大生が作成したオレンジリボンに印刷協組が作成した「オレンジリボンをあなたの胸に」としるすメッセージカードを添えて配布。リボン作成にあたった和泉短大の平田美智子准教授は、「相模原市の児童虐待防止啓発活動に保育・児童福祉を志す本学の学生が参加する機会に恵まれ感謝しています。児童虐待は深刻な社会問題で、福祉の枠を超えた業界との連携活動は意義深い取り組み」と語った。
 また、市子ども家庭支援センターは、「両組合には昨年度もライトアップなどの協力をいただき、今年度は地元の学生も参加していただき、啓発活動の輪が広げられ大変感謝している。ひょっとして虐待?と思ったら、ためらわずに私たちのセンターに相談して欲しい」として、電話(042—769—9244)の相談も呼びかけている。
 なお、同センターが把握する今年度の児童虐待は8月末現在で昨年度より27人多い164人にのぼっているという。

 

[大和商工会議所]
「街中お気に入りお店大賞」の投票受付開始

 大和商工会議所は11月1日から「街中お気に入りお店大賞2009」の投票受けつけを始めた。
 市内で小売、飲食、サービス業を営む①個性的で魅力のある店②陳列や接客などに優れた店を市民に選んでもらう投票で、FAX、会議所HP、郵送、イベント時の投票箱、携帯電話で受けつける。1人で複数店舗を投票できるが、1店舗1回限りにする。
 投票は2010年1月31日までで、2月下旬に予定している選考委員会で大賞と各賞を決める。また、投票者の中から①大和市推奨品セレクトセット②SONYウォークマン③JCB商品券と、この当選にもれた人に市内有料ごみ袋が合計で45人に当たる抽選会も行われる。FAX046—264—0391、www.yamatocci.or.jp。

 

[パシフィックゴルフマネージメント]
ゴルフスクールと提携しレッスン
24カ所のゴルフ場で本格展開

 東名厚木カントリー倶楽部(愛川町三増2607)を運営するパシフィックゴルフマネージメント(株)(PGM、東京都港区)は10月19日、首都圏の21のゴルフスクール・61人のティーチングプロと提携し、同倶楽部など24カ所のゴルフ場で「PGMスクール提携プログラム」を本格展開すると発表した。
 PGMレッスン推奨コースごとに平日と土日祝日の①スクールパック(練習場・昼食付9Hプレー)②9Hティーチングプロ③18Hティーチングプロ④9Hビジターのレッスンメニューを含めた詳細料金表を設け、提携先のゴルフスクールやティーチングプロに芝の上で実践練習できる場を提供、ゴルフの上達を求めるゴルファーのニーズに応える試みで、このプログラムでは提供したティーチングプロに配布するIDカードの「PGMプロフェッショナル証」を発行する。
 ちなみに、神奈川県下で提携したゴルフスクールは共立産業(株)(厚木市)のAGGゴルフスクールなど3カ所。PGMはこれを機に提携先のゴルフスクールを順次増やし、首都圏だけでなく全国規模の展開を検討する。問い合わせは電話03—6414—5880。 

11月18日 水曜日

[相原高校]
2人が2級造園技能士に合格

 県立相原高校(相模原市橋本2—1—58)の環境土木科3年生の男女2人がこのほど、プロの造園職人が受験する2級造園技能士に合格した。
 2008年度に3級造園技能士を取得した生徒9人のうち7人が2級に挑戦した結果、実技と学科試験に合格したもので、ほかの5人も学科試験では合格した。
 高校生にとって2級挑戦の試験は辛くて厳しいものと言われており、課題庭園の製作は3級のときと違い、敷地も広く高度な技術を求められ、練習当初は図面通りの仕様に作れず、制限時間内にも出来ない状態だったという。
 そうした中で受験生たちは試験前日まで問題集に取り組んだそうで、同科OBの相原造園研究会が前年度同様に放課後や土日を使って特別授業を行う一方、課題庭園でも技術指導を行い、こうしたあと押しが「2人の2級合格につながった」と同高は話している。

 

[西武信用金庫]
新宿でビジネスフェア
大手企業とのマッチングも

 西武信用金庫(東京都中野区)は11月4日と5日、今年で10回目を数える「ビジネスフェアfrom TAMA」を新宿で開催した。4日にオープニングセレモニーとして京王プラザホテルで10年を振り返る記念シンポジウム、5日に新宿NSビルで企業展示会を行ったもので、来場者が延べで5000人を越した。
 セレモニーでは10年間のフェアの歴史を映像で振り返る一方、産・学・宜・金の代表者がパネルディスカッションで中小企業支援のあり方をテーマに議論した。
 また、企業展示会には製造、情報、住宅、流通サービス、環境など189の企業・団体をはじめ東京大学や東京家政学院大学など20校、経済産業省関東経済産業局や独立行政法人中小企業基盤整備機構など13機関のあわせて過去最多の222社・団体が出展した。さらに、2006年から参加している新潟県三条・燕地域や今年から新たに加わった山梨県の企業も出展、地域の八王子ものづくりコーナーや相模原地域コーナーも設けられた。
 そうした中で今回は電機、建設、通信など大手企業8社が参加、そのニーズに合わせて事前申し込みで参加した中小企業約50社の技術と製品をマッチングする「ビジネスコラボレートコーナー」も設けられ、同金庫が仲介役を務め中小企業の販路拡大支援にあたった。

 

[大和商工会議所]
景況感調査は前・今期とも改善

 大和商工会議所はこのほど、会員を対象に行っている2009年度第2四半期(7〜9月)の実績と第3四半期(10〜12月)の見通しを示すDI値による景況感の調査結果をまとめた。
 これによると、7〜9月期における全業種の実績では▲(マイナス)45.3で前期比1.6ポイント改善、10〜12月期は▲37.2でさらに8.1ポイント改善すると予測している。
 業種別では7〜9月期で製造業、建設業、卸・小売業が改善したが、飲食業が大幅に悪化、サービス業も悪化した。一方、10〜12月期の見通しでは製造業が悪化すると予測しているが、ほかは改善すると見ている。
 こうした中で7〜9月期の売上高は全業種で▲49.0と前期比1.6ポイント悪化しており、製造業が▲20.5で27.2ポイントと大幅に改善したが、ほかは全て悪化した。また、資産繰りも▲40.9で3.4ポイント悪化、製造業を除くすべてで悪化した。
 さらに、当面の経営課題として全業種がトップに挙げたのが「需要の停滞」で、不況は依然として続く様相を呈している。

11月19日 木曜日

[藤野シュナイター高等学園]
授業体験講座
12月6日にはライアーコンサートも

 NPO法人藤野シュナイター高等学園(相模原市藤野町名倉、青山英徳理事長)は11月21日、大人を対象にシュナイター学校の授業を体験し、そのメソッドを学んでもらう講座を午前10時15分からシュナイター学園で行う。
 小中学生を含め「知・情・意」のバランスのとれた全人教育を行っている同学園が算数と音楽そしてオイリュトミーの授業を体験する講座で受講料が3講座で5000円(学割4500円、1講座2000円、2講座4000円で当日支払い)。昼食は弁当を持参しない人に飲み物、スイーツつきの野菜カレー(1000円)を用意する。
 同学園はまた、12月6日の午後1時、4時15分からの2回、オイリュトミーホールでクリスマスを前にした「アドヴェントのおはなしとライアーコンサート」を行う。「ライアー」は古代ギリシャで使われ始めた竪琴で、学園児の母親らがメンバーの「ライアリスタ・ノラ」がG.F.ヘンデルの「調子のよいかじや」、R.A.シューマンの「トロイメライ」などを演奏する。入場料は高校生以上の大人が1000円(1家族2人目からは800円)、中学生以下の子どもが500円(兄弟2人目からは300円)。
 両方の問い合わせ、申し込みはeメールskumikohisa@hi-ho.ne.jp。

 

[メドウニクス]
作業用「空調服」を販売
小型モーターで汗を気化

 (株)メドウニクス(大和市大和東1—5—6、今川悟社長)が販売する「空調服」の認知度が上がっている。背中に装着された二つのファンを小型モーターで回転させて服の内側に風を送り、汗を気化させることで身体を冷やすという作業服だ。
 今夏、製造業や建設現場などで多く採用された。冷房の効きづらい工場や倉庫での作業、屋外での使用を想定して設計されており、熱中症対策にもなって需要を増やしている。使用するエネルギーもエアコンなどに比べて格段に少なく、省エネや環境にも配慮した。
 開発したのは埼玉県戸田市にある(株)空調服(市ヶ谷弘司社長)。7年がかりで完成させた。2004年春、旧知の仲だったメドウニクスの今川社長と販売代理店契約を結び、全国に向け本格販売に乗り出すと、トヨタ自動車グループの企業や他の自動車メーカーなどから受注が相次いだ。
 2基の小型ファンは、リチウムポリマーバッテリー(重さ約200グラム、充電式)が使われ、1回充電すると24時間は持つという。ただ、夏場、高炉など使用する工場内の温度は80〜90℃、そういう高温の場所では着用できない。外気の熱風がそのまま服内に取り込まれるからだ。温度が33℃、湿度50パーセントを基準にしており、それ以上の温度になると着用しないのが無難だという。
 同社が扱う空調服は13種類。作業服は長袖、半袖。男性、女性用に分かれている。価格は商品によって異なるが、おおむね1〜2万円。デザイン性を重視したカジュアルなブルソンタイプ(女性用)のものや、溶接の際に出るアーク光を浴びても色あせしにくい長袖作業着も需要がある。ワイシャツ(長袖・半袖)や半袖のブラウスタイプも好評だ。
 ヘルメットの中に風を通して冷やす「ヘルクール」は夏場の熱中症対策用として開発された。中の蒸れを換気する仕組みで、1個の小型ファン内蔵のヘルクールをヘルメットのつばに装着し、風を送り不快感を減少させる。涼しさを求めるよりは蒸れを抑えることが目的で開発された。

 

[大和市]
「そうれっしゃがやってきた」
130人が大合唱

 太平洋戦争末期に名古屋の東山動物園で殺されそうになり、園長の努力で生き延びたぞうを見るため戦後、全国各地から子どもたちを乗せた「ぞう列車」が走ったという実話をもとに作られた合唱曲「ぞうれっしゃがやってきた」の上演会が10月25日、大和市と同市平和都市推進事業実行委員会(永野圭子会長)の主催により、市生涯学習センターで行われ、約500人の市民らで盛り上がった。
 1995年度以来2回目の事業として行われたもので、第1部の「祝市制50周年・平和の中で・同市音楽家協会コンサート」でピアノやバイオリンの演奏、歌があったあとの第2部で披露され、やまとぞうれっしゃ合唱団員や聖セシリア女子中学校・高校吹奏楽部の有志、演劇やまと塾の団員ら約130人が語りや演技などをまじえて全11曲を唄い上げると、会場は感動の拍手で包まれた。

11月20日 金曜日

[神奈川総合産業高校]
中国の高校生に研究成果を英語で披露
「廃油キャンドル」「世界の食料事情」などをテーマに

 県立神奈川総合産業高校(相模原市文京1—11—1、渡辺英司校長)は11月2日の午後、21世紀東アジア青少年交流大計画の一環として来校した中国の高校生22人に総合的学習で研究した成果を英語で披露した。
 同高は県立高で唯一の専門学科「総合産業科」を擁する専門高で、同科は科学技術の視点や国際的な視点の育成を重視して普通科目のほか、総合産業学習、グローバルコミュニケーション基礎、科学技術基礎などの共通専門科目を学んだ上で工学、情報、科学、環境、国際、バイオの6系によるオリジナルの専門科目を自由に選んで学ぶカリキュラムを組んでいる。
 この日の研究発表ではその6系の生徒たちが自由にテーマを設定して2年次の後期から3年次の前期にわたって取り組んできた結果を示したもので、情報系は「動画作成」、環境系は「廃油を使ったキャンドル」、国際系は「世界の食糧事情」をテーマにそれぞれが披露、この後はレクリエーションで交流した。

 

[大和高校]]
日本IBM大和事業所を知的探訪]
生徒たちに若手社員が対応

 県立大和高校(つきみ野3—4)の1学年全員がグローバル企業の日本アイ・ビー・エム(株)大和事業所(下鶴間1623—14)を知的探訪し、連携してキャリア教育の実践を行う試みが10月27日から始まり、11月11日まで6回にわたって行われる。
 世界的な企業の職場環境を実体験し、自己実現、社会貢献、国際協力、豊かさなどを培うために同高が昨年来から同事業所探訪を希望した結果、実現したもので、1日あたり午前9時30分から3時間、1学年の1クラス40人を10人の4グループに分け、27日のあとは28日、11月5日、6日、10日、11日の六日間にわたるスケジュールで探訪している。
 1日のプログラムは同事業所の事業内容や最新技術の紹介を受ける一方、IBMが求める社員像を見聞、若手研究員との話し合いと質疑それに施設見学という内容で、この探訪のために同高生はIBMの歴史や同事業所の事業内容を調べる一方、20世紀のものづくりと21世紀のものづくり、オンデマンド、仮装店舗、PCによる社会の仕組みなどを学習し、IBMも地域貢献による単なる訪問受け入れではなく、人材育成の一環としてとらえ、若手社員がコーディネートする姿勢で臨む姿勢を打ち出した。
 この延長で大和高は事後指導でこの感想文を書き、高校生としてできることは何かを視野にその冊子を作成、各クラスで回覧する一方、IBMにも贈呈する。その一方で同高およびIBM担当者が生徒や引率員、IBMサイドの感想や意見を集約したうえで今後の改善点を検証、その検証を経てこのプログラムの記録を冊子として残す考えだ。

 

[大和市]
電気自動車導入で式典

 県下では県および川崎市に次いで3番目となる大和市の電気自動車導入による引渡式が「市環境フェア2009」にあわせて10月31日午前10時から市役所で行われた。
 大和市は次世代型電気自動車の普及に向けて県下で初めて軽自動車税の減免措置を打ち出し、急速充電器の整備に取り組んでいる。
 公用車として1台導入したのはそうした啓発活動の一環で、急速充電設備もあわせて配置した。電気自動車は定員4人乗りの三菱自動車製で、満充電で160キロ走行、急速充電設備が(株)高岳製作所製で、30分で充電率80パーセントを満たす。

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