2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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7月20日 月曜日・祝日

 

 

 

7月21日 火曜日

[SOHOサロン]
ネットショップで設けるには?
谷川氏が事例発表

 相模原市内の小規模事業者に出会いの場を提供し、ビジネスチャンス獲得につなげてもらおうという、SOHOサロン((財)市産業振興財団主催)が6月26日、相模原商工会館で開かれ、WEB制作からハウスクリーニングまで幅広い業種の35人が参加した。
 この日は「儲けの手法」をテーマに、ベリーダンス用品のネットショップ「SARASA」を運営する谷川小百合氏((有)マスト社長)が事例発表。えび原恵子氏(キャリアカウンセラー)との対談の形で話を進めた谷川氏は、映像を交えながらこれまでの経緯を具体的に説明。
 「開店から半年間は売り上げがほとんどゼロ。足りないものは何かを考え、品揃えを豊富にした。また、魅力的な商品写真を撮るため背景紙や照明を購入し、カメラの露出をさまざまに変えて撮影するなどの工夫も重ね、一番多いときで月間150万円を売り上げるまでになった」などと語った。
 このほか、出店までの準備や決済方法、キーワードの作り方といった話題も織り込み、「五感を刺激する独自性のあるホームページを作ることが大切」と強調。最後は参加者一人ひとりにあらかじめ用意したプレゼントを進呈する心配りを見せ、会場から拍手が送られた。
 この後、前田雅代氏(中小企業診断士)が「儲け体質づくり」と題して講演し、コンセプトの明確化、SWOT分析、計画・実施・調整サイクルのねばりづよい実行などの重要性を強調。
 最後は近い業種の5、6人ずつによるグループワークと全体交流会も行い、活発に情報交換し合う声が会場にあふれた。

 

[キャタピラージャパン]
新アスファルトフィニッシャ発売

 キャタピラージャパン(株)(東京都世田谷区)は7月1日、最大舗装幅を従来機の4.3メートルから4.5メートルに拡幅した道路舗装工事用のMF45WEアスファルトフィニッシャを新発売した。
 2003年3月に発売したMF43WDのモデルチェンジ機で、舗装幅と共に従来機で出力8パーセントアップの新型エンジンを搭載し高粘度型アスファルト施工への対応能力を高め作業の向上をはかった。
 また、オフロード法の排出ガス基準と国交省の低騒音基準をクリア、アスファルトフィニッシャとして業界初の車両遠隔管理システムを標準装備したほか、低床のホッパ(ダンストラックからアスファルト合材の供給を受ける荷台部分)を採用、スムーズな合材供給が行えるようにした。
 工場裸渡しの標準販売価格は2900万円で、年間30台の販売を目指す。

 

「とぴっくとーく」
相模原交通安全協会会長 井上政市さん
事故の無い相模原願う

——協会の現況と活動は。
 「会員数は約8万人で、毎年、当協会で免許更新の手続きをする人の約70パーセントが入会しています。組織としては理事、20の支部、22人の交通指導員、それに事務局で構成しています。言うまでもなく活動の柱は年間を通した交通安全運動で、警察を初めとする関係機関と密接に連携して取り組んでいます」
——具体的な事業には何がありますか。
「高齢者や子どもなど交通弱者を事故から守るための事業に力を入れています。季節ごとの交通安全運動、子ども対象の自転車教室、高齢者への事故防止グッズの配布などですね。今年度は子どもと高齢者の交通事故防止活動を推進する一方、二輪車と自転車の事故防止、飲酒運転の根絶、違法駐車と放置自転車・バイクの追放などを重点事業に位置付け、キャンペーンなどを展開する予定です。交通指導員による新入学児童・園児の通学路での街頭指導や、さまざまなイベントに際しての交通警備と指導も大事な活動だと考えています」
——入会率アップへの対策は。
「協会を知ってもらうため職員が気持ちを込めた窓口対応に努めていますが、やはり会員に自分たちの会費が有益な形で使われていると実感してもらうことが大切でしょう。地域に密着した積極的な活動を通じて協会の役割をより深く知ってもらえるよう努めます」
——抱負は。
「協会の先輩、同僚役員は皆、事故のない相模原を願いボランティアで活動を続けています。私も30年以上役員を務めていますので協会への愛着は深いものがあります。人の命につながるという緊張感と、たがいに助け合う仲間意識を持って活動していきたいと思います」

7月22日 水曜日

「トップセールスに挑む」
(株)ARISSA(アリサ)
森久保佳男さん・木崎榮一さん
南国素材のバンブーハウスを製造・販売

 南国フィリピンでバハイ クボ(いやしの家)と呼ばれるバンブーハウス。その製造・販売を手がける(株)ARISSA(相模原市藤野町日連579—2)は、今年4月に創業したばかりの「やる気企業」だ。
 「半導体プレスのセールスエンジニアとして3年ほどフィリピンに出張したときバンブーハウスで仲間と酌み交わした酒の味とくつろぎ感が、忘れられないほど強く印象に残った。日本に帰ってから、国内で売っている会社はないかと調べてみたが、無かった。それなら自分でと思い、会社を辞めてこれにかけようと考えた」と森久保社長。旧知の木崎さんに声を掛け、営業を分担してもらうことにした。
 土台、柱、腰板、底板を竹で構成し、屋根をココナッツの葉で葺くのがバンブーハウスの構造。
 フィリピンでは休憩施設や店舗として広く使われており、20年以上の耐久性があるという。
 現地に工場と5人の製造技術者を確保し、藤野工場にも現地での研修を済ませた主任を含む2人の作業者を雇用している。
 現地工場でフィリピン産の竹とココナッツの葉を指定寸法どおりに調製し、藤野工場で組み立てるのが製造工程。
 サイズは3種類あるが、主力は大小2タイプ。シングルタイプの床の広さは4畳ほどで、バンブーテーブルを囲んで8人前後が座れる長いすを備える。屋根のサイズは横290センチ、縦260センチ。ダブルタイプはテーブル2つ、床の広さは約6畳で13人前後が利用できる。屋根は400センチ×260センチ。もう1つのチルドレンタイプの床面積は畳一枚分だ。
 価格はシングルが79万円、ダブルが139万円、チルドレンが19万円。設置に要する輸送費は別途。
 「個人の住宅や別荘に置いてもらうだけでなく、企業やコンビニエンスストア、ゴルフ場などの休憩所にも使ってもらえるのではないか。高速道路のサービスエリア、道の駅などからの需要も期待している。商業施設の話題づくりにも役立つはず」と広範囲での用途を見込む木崎さん。HPやDMでPRに着手し、ぼつぼつ引き合いも来ているだけに、「面白いビジネスになると思う」と力をこめる。
 藤野工場は、相模湖に近い森久保社長の実家の敷地内に立地している。
 だから、「湖とバンブーハウスと釣りを一体にしてまちおこしの手伝いもできれば」という同社長の言葉はリップサービスの類ではない。相模湖上に架かる新勝瀬橋直下のボートハウス「反田前」(同町吉野96)に現物を3棟置いて釣り客へのPRに努め、7月26日にはお披露目を兼ねたパーティーを開催する。
 「竹製南国風東屋」をコンセプトにしたバンブーハウスがブームを巻き起こせるか…。その可能性はすでに納入した数点の製品への評価と、ネットを通じた販路開拓がどこまで功を奏すかにかかっていることは間違いない。

 

[ジャングルキッズ]
相模原初のキッズカフェ
母親たちの人気呼ぶ

 相模原市内で初のキッズカフェ「ジャングルキッズ」(相模原市中央1—8—23、荻野大地代表)の評判が口コミで広がり、幼い子を持つ母親たちから人気を集めている。
 同店は同所でギョーザ屋「ぜっとん」を営んでいた荻野代表(37)が、同店チーフを務める荻野有記夫人(37)の「都内にあるようなキッズカフェが相模原にもあったらいい」という提案から昨年末に新装開店した。
 店内の約3分の1を占めるキッズスペースは子どもに大人気のボールプールや滑り台、トランポリンを配し、喫茶スペースは全30席でテーブル席に加え、カウンター席をキッズスペースに向き合う形にした。店内は全てバリアフリーで入店時に靴を脱ぐため、キッズスペース前で脱がせたり履かせる手間もかからない。
 また、トイレの洗面台を低くし、授乳・オムツ換え室も設けた。柱の角や壁にはクッションを貼り、入り口の引き戸も手が挟まれないよう工夫、開閉時は音が出る仕掛けを取り付けるなど安全面を徹底した。
 料金は1歳から6歳まで最初の1時間が300円で以後は30分ごとに100円が加算される。メニューは通常のパスタ、ドリア、ハンバーグに加え、お子様プレートも用意。
 オープン時から特別な宣伝活動はしていないが、1人で来てカウンター席に座りながらゆっくりと雑誌を眺める母親や、店で出会った母親同士が情報交換をする時もあるという。
 一方で母親仲間でランチにくるケースも多く、最低2時間はゆっくりしていくという。荻野代表は「極力子どもたちを見るようにし、お母さん達にゆっくりしてもらうのが店のコンセプト」という。また、「団体で来るケースは特に、結構子どもをほうっておいて母親同士でお喋りをしている。家やファミレスだと自分のご飯もままならない時があるが、ここはほとんどが子連れなので騒ぐ子どもに注意しなくてもいい場所」と語る。
 今後はおやつ会やゲーム会、教室向けにスペースの貸し出しなども検討するという。電話042—776—8866。

 

[ジェー・ アール・シー]
創立25周年兼ね、新社屋の開設を披露

 不動産業の(株) ジェー・ アール・シー(JRC、大和市大和東3—9—3、栗城健社長)は6月26日、創立25周年の祝いと新社屋の開所式を行った。
 会場に充てられた新社屋3階には甘利明行革・公務員制度改革担当相や土屋候保大正大学招聘教授(大和前市長)のほか、関係者約100人が出席し、この日の慶賀を祝った。
 同社は宅地建物取引業免許を取得した1985年に業務を開始、今年6月25日で25周年を迎えたのを機に新社屋に移転、ダブルの慶賀となった。
 あいさつに立った栗城社長は、冒頭、 現会長の父親から社長業を引き継いだことに触れ「親子で同じ環境で同じ仕事ができるのは、そう多くないことだと思う。父親が会長、私が社長に就任して5年経ったが、社長業としてはまだまだと思っている。父親の意志を受け継ぐことが私の一番の目標であり、使命でもある。これからも地域に役に立つ不動産屋でありたいと思っている」と飛躍を誓った。
 次いであいさつに立った栗城博会長は、感きわまり、涙する一幕も。「大和市民として、仕事も大和から変わることなくやっていきたい」と語ると、会場から拍手が沸いた。
 甘利行革担当相は「私も2世議員であり、目標は父親。越えてそれ以上の人物にならないと評価されない。そういう意味では(健社長は)頑張りがいがあると思う」。今の景況についても触れ「景気を回復させるには民間が元気でないといけない。大和が全国の先頭に立って経済を引っ張って行ってほしい」と檄を飛ばした。
 土屋大正大学招聘教授は「こんな不況のなかでも新社屋に移転し、事業が拡大しているのは、誠意を持って仕事に取り組んでいるからだと思う。これからも発展を祈る」と励ました。
 この後、出席者全員で「乾杯!」。会場は終始、和やかな雰囲気に包まれた。

7月23日 木曜日

[相模原市議会臨時会]
子育て応援などで補正予算

 相模原市議会7月臨時会が15日に開会、22日までを会期に国による補正予算に関わる補助金や地域活性化のための経済危機対策と公共投資の臨時交付金のあわせて39億8230万円、県による緊急雇用創出事業臨時特例交付金1億円、それに中小企業景気対策特別融資預託金元金収入10億円、市債15億3770万円を加え、66億2000万円の補正予算が提出された。
 国の補正予算に伴う予算では支給対象を第一子からに拡大する子育て応援特別手当や女性特有のがん検診無料化、特定不妊治療に対する助成額の拡大などがあり、中小企業景気対策では市内企業の資金需要に対応した低利の資金提供を行う。
 開会日の15日には本会議のあと総務、文教両委員会、16日には民生、環境経済、建設各委員会が開かれた。

 

[大和阿波おどり]
本番前に「ぞめき」を披露
8連が“魅せる踊り”

 今年で33回目を迎える神奈川大和阿波おどりの本番を前に「ぞめき大和2009」が7月12日、市生涯学習センターで披露され、会場を埋めた約600人から盛んな拍手を受けた。
 「ぞめき」は「騒がしい、浮かれ騒ぐ」といった意味で、阿波おどり振興協会(小田切修会長)が主催し、今年で13回目を迎えた。
 出演したのは①新橋連②そんじょ連③ガスター連④ぎんざ枠狂連⑤みずき連⑥けんせつ連⑦耕心連⑧あずま連の8連約400人で、それぞれがステージで趣向を凝らした演出や照明と「ヤットサー」のおおきな掛け声で“魅せる踊り”を披露した。
 7月24日に前夜祭を行ったあと、本番は25日と26日に同駅周辺商店街で行う。

 

[新磯小学校]
津久井在来大豆で総合学習
相原高生と苗移植

 相模原市立新磯小学校(相模原市磯部1028—5、鹿俣克美校長)は7月10日、5年生約120人が学ぶ総合授業に相原高校の生徒を招き、津久井在来大豆の苗の移植を行った。
 同小は毎年、近隣農家から田んぼを借りて田植え体験を行ってきたが、「地域独特の食材を通して関係者と一緒に活動しよう」(野村勉教諭)という観点から大豆を育てている地元農家と同大豆の商品開発に取り組む豊国屋の岡本政広店主、相原高校農業クラブ食品科学分会食品化学班と連携して取り組んだもので、この日は初めに同小体育館で高校生6人がプロジェクターを使って映像を写しながら同高の同大豆を使った食育活動を紹介した後、同大豆に関する○×ゲームで盛り上がった。
 その後、学校周辺の約100平方メートルの畑に移動、地元農家の説明を受けながら1人4本ずつ苗を移植し、大事に観察して育てるよう一人ひとりネームプレートを立てた。移植後、同高2年の長井一成さんは「○×クイズでは小学生が予想以上に津久井在来大豆について知っていた。事前に理解した上で育てるのが大切」と話していた。
 今後は草むしりや観察を続け、11月に収穫、2月に相模野夢工房ふっくらの安藤弘子が講師となり味噌づくりを体験する予定という。

7月24日 金曜日

[ヴェック]
桑原社長急逝で会社廃業へ

 (株)ヴェック(大和市つきみ野1—1—42)の桑原國春社長が6月3日に死去したことに伴い、廃業した。同社は電気製品の省エネ化に30年以上にわたって取り組み、ソーラーシステムなどのエコ製品や各種電子機器の設計、開発、製造を行い、国内はもちろん外国からも評価されていた。
 この春にはミニ太陽光発電システムを独自に開発し、市場に本格投入するなど活発な動きをみせていた。街路灯に代わるソーラー式照明灯も共同開発中で近く完成する予定だった。
 関係者によると、桑原社長は仕事中、急に体の不調を訴え自宅に戻り、救急車を呼んだが、すでに心肺停止の状態だったという。葬儀(告別式)は6月7日、大和総合ホール(大和市西鶴間6—1—5)で執り行われた。

 

[北丹沢12時間山岳耐久レース]
37都道府県から1746人が参加

 藤野山岳協会らの実行委による今年で11回目の北丹沢12時間山岳耐久レース(杉本憲昭大会会長)が7月5日、青根緑の休暇村から神ノ川ヒュッテ、広河原、神ノ川園地を経て同休暇村に戻る44.24キロのコースで行われ、全国37都道府県から2007人の応募があった中で1746人が参加して行われ、年齢別に男子が3種目、女子が2種目で健脚を競った。
 午前6時30分に緑の休暇村を前回大会完走者やフルマラソン記録上位者、7時に第2陣がそれぞれスタートしたレースは速いピッチで進み、この日の天候が曇りで気温も上がらなかったためか、完走率が80パーセントに達し、昨年の10回大会が50パーセントを割ったのに比べ大幅に伸ばした。  また、男子33歳以下では1位と2位の差が1分以下というデッドヒートを展開、女子44歳以下では毎年トップでゴールしている東京の選手が連続優勝の記録をさらに伸ばした。種目別3位までの入賞者は次のとおり。
 〔男子39歳以下〕①相馬剛(静岡)4時間21分43秒②半田佑之助(茨城)③伊東務(神奈川)
 〔同40歳代〕①森岡光夫(神奈川県平塚市)4時間30分24秒②小林伸吉(神奈川)③清水勝一(千葉)
 〔同50歳以上〕①井出和範(東京)4時間58分17秒②三浦裕司(北海道)③宮下弘文(山梨)
 〔女子44歳以下〕①間瀬ちがや(東京)5時間20分49秒②吉川美奈子(千葉)③鈴木潤子(東京)
 〔同45歳以上〕①松浦真由美(埼玉)5時間22分57秒②佐藤光子(大阪)③河合淳子(東京)

 

[大和市ゆとりの森]
修景地ゾーンオープン
市長らがソメイヨシノを記念植樹

 大和市が2005年度から厚木基地南側で整備を進めている「ゆとりの森」のうち修景地ゾーンが7月1日にオープン、これを記念したオープニングセレモニーが11日に同ゾーン「風の橋」南側広場で行われた。
 修景地ゾーンの面積は東京ドームとほぼ同じ4万3000平方メートルで、緩やかな斜面の芝生広場と中心部に位置する周りを自然石で囲んだせせらぎから成り、芝生斜面にはソメイヨシノやシダレザクラなど、せせらぎの周辺にはシバザクラやアジサイなどをそれぞれ植栽した。
 このほか、同ゾーンのほぼ中央に木製の歩行者専用橋「風の橋」をシンボル的な存在として設け、同ゾーン北側園路上には花畑が見渡せる「四季の橋」も設けた。また、公園内の一番高いところで天気がいいと富士山が見える「展望デッキ」、幼児が楽しめる山型のトランポリン「ふわふわドーム」も配置した。
 「ゆとりの森」の総面積は18.5ヘクタールで、2004年度に全整備を終える予定だが、隣接する17.5ヘクタールでは綾瀬市が運動公園の整備を進めている。
 この日のオープニングセレモニーには大木哲市長も臨み、来賓と共にソメイヨシノの苗木8本の記念植樹を行った。

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