2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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5月25日 月曜日

[大和市]
新型インフルエンザで対策本部
国保資格者感染等受診支援

 大和市は4月30日、新型インフルエンザの市内発生に備えた対策や発生時の危機に対応するために対策本部(本部長・大木哲市長)を設置、これを機に同本部会議を継続的に開いているが、5月8日には「国民健康保険被保険者資格証明書」(資格者証)の交付世帯で新型インフルエンザに感染した疑いがあったり、その可能性が懸念される人が出た場合、発熱相談センターに相談し医療機関で診療を受けやすくするため、「国保被保険者証明書」(被保険証明書)を交付する対策を打ち出した。
 国保資格証は、国保税を納税せず、納税相談にも応じずに年度を越した場合に交付しているもので、病院などの窓口負担割合が10割になる。このため、資格証世帯は受診を控えるケースもあるので、市は今年2月1日から資格証交付世帯でも中学生以下の子どもはその対象から外し、通常の保険証を交付している。
 国保証明書の交付は、4月30日現在で資格証発行の563世帯の全世帯に個別通知したうえで、申し出があった人に対し1カ月有効の制限で行う。

 

[相原高校]
スペシャリスト校研究本格化
藤野町のユズやカレー、酒まんじゅうなど
開発商品の商標権等も

 2008年度に文部科学省の「目指せスペシャリスト校」(スーパー専門高)に県下で初めて指定された県立相原高校(相模原市橋本2—1—58、鈴木芳行校長)が今年度、地域特産物ユズの栽培拡大や、相原ブランドレトルトカレー「相原牛」カレーの開発などに向けた取り組みを本格化する。
 農業科と商業科を併設する相原高が同スペシャリスト校に指定されたのは、「農業生産物のライフサイクルマネジメントをとおした地域産業振興に貢献するスペシャリストの育成をはかる」のが目的で、指定期間は2010年までの3年間だが、この指定が2008年8月だったため計画の大幅な見直しを迫られ、2009年度から本格的な取り組みを始めるスケジュールになった。
 その研究開発課題として同高の環境土木科、食品科学科、畜産科学科が取り組むのが「地域特産物ユズの栽培拡大」で、古くからユズ栽培が盛んで、そのユズを利用してすでに地域特産物を連発している藤野町と連携、(有)ふじのや産業技術センターの指導を受けながら、①ユズの特性や栽培技術の研究②ユズパン・ユズクッキーなどの商品開発③ユズの搾りかすの飼料化などの研究に着手した。
 また、「地域食文化の継承・創造」をテーマにした分野では、同高産の牛肉や新鮮な野菜を使った相原ブランドのレトルトカレー「相原牛カレー」の開発に取り組んでおり、これに加えて津久井在来大豆を利用した商品開発とか、地域の伝統食「酒まんじゅう」のなお一層の普及に向けた研究も進め、これらの研究では(株)中村屋や(株)デリカフーズ、地元の橋本小、地元公民館とのタイアップも推進する。
 その一方で、農業科が開発した商品を商業科がいかに販売するかも研究テーマにしており、すでに商業科はJR橋本駅北口のミウィ橋本と連携した販売で実績を積んでいるが、この取り組みをさらに発展させると共に、商標登録を目指した知的財産権に関わる学習も展開していくという。

 

[ヤマザキ材料開発研究所]
リチウム電池部材開発
「接着」コア技術に

 昨年2月に設立したヤマザキ材料開発研究所(山崎哲代表)が3月、都内のインキュベーション施設からさがみはら産業創造センター(西橋本5—4—21)に事務所を移設、「接着」に関する技術を柱に電気自動車向けリチウムイオン電池の部材の開発に注力する。
 山崎代表は接着剤メーカーに20年以上勤め、新たな接着方法の提案や接着剤の開発を手がけてきた。各メーカーが携帯電話向けの薄型のフィルム状リチウム電池の開発を競っていた約10年前、同代表は電池の部材となるプラス端子とマイナス端子の開発に関わった。
 さらに約5年前からは次世代の電気自動車向けリチウムイオン電池の部材開発も進めてきたが、定年退職を機に起業。現在は電池の包材となるアルミニウムにナイロンやポリエチレンなどの異種材料を張り合わせ安全性や強度、電解液への安定性などを強化したラミネートパックに加え、正負極剤や電極のシール材等の開発を進めており、今後は「電気自動車の長期耐久性に見あう材料を接着という観点で開発に関わっていきたい」と話す。
 起業したのは「開発テーマに対して関連企業と連携し、各自が持つ技術内容をより効率よく生かせる体制をとり、開発のスピードを上げたいと思ったから」(同代表)で、「組織で開発に取り組む場合、力を充分発揮出来ない人も多い。エネルギー関係の開発マインドがある人を結びつけ、解決のネットワークを作っていきたい」と話している。

5月26日 火曜日

[桜美林大学プルヌスホール]
今夏も「銀河鉄道の夜」上演
一般公募を開始

 JR淵野辺駅北口の桜美林大学プルヌスホール(同大パフォーミングアーツ・インスティテュート)は今夏の市民参加企画の群楽音楽劇「銀河鉄道の夜」を上演、これに先立ち一般公募のオーディションを6月6日と7日に同ホールで行う。
 同音楽劇は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を同大総合文化学群准教授で音楽劇の脚本、作詞を手がける能祖将夫氏が「大勢の人の声と音で創るドラマ」である群読用のテキストに仕上げて演出も行う作品で、2007年に初公演して以来、今年で3回目になる。
 今夏の公演は8月22日から24日までの3日間で5ステージになり、2007年の2、2008年の4ステージからさらに増やした。これにより観客数は1回目の427人、2回目の801人からさらに増え1000人を超える見込みだ。
 出演者は公募による市民と同大学生と、今年は俳優、演出家、声優として幅広く活躍、同大でも教鞭を執る文学座の坂口芳貞氏が加わり、ダンス・振付の井上大輔氏も出演し、佐山雅之氏が音楽監督、はたけやま裕氏がパーカッションを務める。
 このうち一般公募は稽古を公演の全日程に必ず参加可能を条件に、中学生以上の男女を対象に22人を募集し、参加費は保険料を含め1000円、この応募を5月29日必着で受け付ける。応募用紙はwww.obirin.ac.jp/ori/pai からダウンロードできる
 この応募者もまた年々増えており、2007年は87人、2008年は181人を数え、年齢は13歳から71歳にまで及んだ。
 ちなみに、公演入場料金は前売が1000円、当日が1200円で今夏は付帯企画として「銀河鉄道の夜」イメージ画コンクールも行う。詳細は前HP。

 

[相模原商工会議所景気観測調査]
1〜3月も低調
4〜6月に底打ち感

 相模原商工会議所はこのほど、四半期ごとに会員企業300社を対象に行っている企業景気観測調査(DI値)の20年度第4四半期(1月〜3月)の結果を公表した。
 これによると景況判断は前回(昨年10月〜12月)のマイナス75に比べ同74と1ポイント減っただけの低水準になっており、前回と同様に全業種とも売上高の減少による「収益の低下」を挙げている。そうした中で製造業および建設業は「受注価格・販売価格の低下」、小売・卸売、飲食・サービス業が「販売先の減少」とか「個人消費の低迷」を挙げている。
 一方、次期(4月〜6月)の21年度第2四半期の先行見通しについては、前回調査で最悪だったマイナス78に比べ、同63で15ポイント上昇。景気の底打ち感を示すDI値になった。しかしながら、これを「親会社の余剰在庫が一段落した一時的な上昇」と見る回答が大半で予断を許さない状況になっている。

 

[Sokei短信]

●大和市民まつりが賑わう
 今年で32回目を迎え5月9日と10日、引地台公園と大和駅プロムナードで行われ、引地台公園では野外ステージで市民団体がダンスなどを発表したほか、市内の商業者が出店し花や地場野菜コーナーは人の流れがひきもきらず、市制50周年企画として特別ミニエキスプレスの運行などが行われ、大和駅プロムナード会場西側では県人会らによる物産コーナー、東西それぞれのステージでは市民によるダンスの発表や大和(おわ)らいイベントなどが繰り広げられ、両会場あわせて約8万人の人出を記録した。
 また、10日には恒例のパレードに43団体約2500人が参加、初参加の座間少女マーチングバンド、陸上自衛隊東部方面音楽隊などが午前10時30分頃にJAさがみ大和支店前をスタート、引地台公園まで行進、神輿も昼過ぎに柳橋交差点を出発し、同公園まで練り歩いた。

●大和市生涯学習センターが「やまと生涯学習2009ガイドブック」を発行
 1997年から毎年発行しており、A4判約80頁で市役所や各学習センターの講座情報、市職員による「どこでも講座」、市民が講師を務める「生涯学習ねっとわーく」などを紹介。3500部を発行、同センターや5館の学習センターなどで無料配布している。

5月27日 水曜日

「とぴっくとーく」
(社)シルバー人材センター理事長の大牧敏孝さん
「便利屋」で新業務開拓

——シルバー人材センターの現況は。
 「会員は約3400人で、男性が2600人、女性が800人です。平成20年度は83.5パーセントの会員が就業しました。平均年齢は71.2歳で、草刈りを初めとする屋内、屋外の軽作業、施設管理、福祉サービスなどの事業を受託しています。事故が起きないよう講習などを通じて会員の安全意識の向上に努め、また、高年齢者の就業に関する調査や情報発信、相談事業なども行っています」
——仕事の受注量に変化はありますか。
 「合併で会員が増え、同時に津久井地域での猿の追い払いといった新しい業務も受託したこともあり、一昨年度までは右肩上がりでしたが、昨年後半からの不況で大きな打撃を受けています。民間企業を中心に請負契約の打ち切りが相次いだため、20年度の契約金額は11億7000万円余りとなり、前年度に比べて約4000万円減少しました。前年度比減は設立以来初めてです」
——どんな対策を講じていますか。
 「これまでは受託しなかった、短時間業務の請負を始めました。『シルバーの便利屋』というキャッチフレーズで、蛍光灯の取り換え、買い物や留守番、家具の移動や解体など日常のちょっとした用事を原則として一時間1070円の料金で引き受けています。高齢者や一人住まいが増えている社会の需要にも対応するものと考えています」
——これからの運営方針は。
 「今後は高学歴の人の入会が増えるのは間違いありません。こうした人向けの業務委託を拡大しながら、会員だれもが仲間やお客さんとの情報交換とふれあいを楽しみ、やりがいのある仕事に元気に取り組む拠点にしていきたいですね」

 

[城山教育課]
エコミュージアムガイドを発行
大山道の案内も

 相模原市教委城山教育課はこのほど、城山町の「エコミュージアムツアーガイドブック」と「昔のみち〜大山みちのごあんない」を作成した。
 同町エコミュージアムは「町まるごと博物館」の発想で、同町に残る自然と歴史・文化遺産などをあるがままに保存したり、復元して楽しみながら次世代に継承していくための市民主体の活動として展開。2001年度に基礎調査を行い、2002年度からは基本構想・計画の策定にあたる一方、2003年度から公募で集まったワークショップメンバーがエコミュージアムツアーを実施。2004年にはリーフレットの作成。説明板の設置を行い、2005年度の推進協議会設置と昔の写真収集・展示、2007年度のシンポジウム開催を経て、2008年度事業としてツアーガイドブックなどの企画・編集・発行にあたってきた。
 ガイドブック(小冊子)は、①城山湖②原宿用水③葉山島④都畑・中沢⑤城北の5コースで、各コース500部を発行。「大山みち」は江戸時代から大山参りに使われた大山道を地図で紹介しており、2000部を発行。いずれも無料で問い合わせは城山教育課電話042—783—8183

 

[イベント情報]

●夏期企画展「スキスキ大スキ!カエル展」
 5月30日から8月30日まで相模原市立博物館。カエル写真展やカエルグッズ、カエルにまつわる環境問題を考えるコーナー、女子美大生によるカエルアート展などを行う。電話042—750—8030。

●鈴木国雄展
 6月6日まで相模原市古淵2—3—7のギャルリーベルジェ。14周年記念として「水」をテーマにした作品や「水の線・いろ・かたち」の原画を展示。5月23日午後2時からアーティストの池田一さんの活動をビデオで紹介、ディスカッションを行う。電話042—776—6375。●第18回羽渕完俊絵画展
 6月16日から28日まで大和市西鶴間2—3—20の画廊喫茶オルセー。「福・幸せを求めてⅢ」をテーマに赤富士、フクロウ、月光、陽光、花、静物画など30点を展示。電話090—6934—8676。

●さがみはらフィルハーモニー管弦楽団第20回定期演奏会
 6月20日午後7時からグリーンホール相模大野大ホール。創立10周年を記念し指揮に京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一氏、ソリストに読売日本交響楽団コンサートマスターの小森谷巧氏、ソロ・ヴィオラに同楽団の鈴木康浩氏を招き、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、シューベルトの交響曲第7番「未完成」などを演奏。入場無料だが事前の申し込みが必要。電話090—8347—6067。

5月28日 木曜日

[さがみ縦貫道]
海老名—相模原ICが2010年度開通

 国土交通省関東地方整備局はこのほど、横浜および相武国道事務所が2009年度に行うさがみ縦貫道路の整備計画を発表した。
 横浜国道事務所が担うのは茅ヶ崎西久保—相模原市城山町川尻までの同縦貫道のうち西久保JCT—海老名南JCTまでと海老名IC—相模原ICまでの延長18キロで、このうち海老名IC—相模原ICまでの約10.1キロ区間の用地進捗率は約99パーセントに達し、現在高架橋およびトンネル工事を推進中で、相模原ICの整備を含め2010年度の開通を目指す。このうち東名高速道路とは海老名北JCTで接続する。
 一方、相武国道事務所が手がける同縦貫道は相模原ICから都県境での城山ICを含めた12.6キロで(それ以降の中央自動車連絡道の青梅ICまでの24.6キロも整備)。まず高尾山を抜ける八王子南IC—八王子JCT間2.2キロの2011年度の開通を目指して先行整備し、相模原IC—八王子南IC間14.7キロは2012年の開通を目指し、城山八王子トンネル、川尻トンネルの工事を推進し、葉山島トンネルの工事に着手。相模川橋および串川橋下部工事を推進する一方、城山ICランプ橋下部工事に着手する。
 このうち中央自動車道とは八王子JCTで接続するのに2012年度には圏央道を通して東名高速と中央自動車道が結ばれる。
 相武国道事務所はまた、JR、京王相模原線の橋本駅に近い国道16号線の橋本駅南入口交差点を交通結節点事業として地下歩道を設けるため、この工事にも着手する。

 

[県立津久井湖城山公園「森のコンサート」]
450人が音楽と森林浴を満喫

 新緑の森林を吹きわたるさわやかな風を感じながら音楽を楽しむ「森のコンサート」が5月9日、県立津久井湖城山公園で開かれ、相模原市、八王子市、横浜市などから約450人が来場した。
 津久井在住の松本律子さん(マリンバ)、井清真弓さん(フルート)はそれぞれ独奏した後、2人でのセッションを披露。ゲンセキさん(オカリナ)は会場いっぱいにいやし感あふれる音色を醸し、音羽川才恵さん(シャンソン)の情感こもった歌声も観衆を魅了した。
 最後に登場したガイネさん(藤野町在住)は藤野の自然の中で録音した『音の風景』をバックミュージックに、これとあわせて様々な楽器を演奏。新たな試みが聴衆を喜ばせた。
 終演後、初めて来たという中年女性は「音楽と自然が一体になって素晴らしい時間を過ごせました。感動しています」と笑顔で語った。

 

[平成観光サービス]
貸切バスツアー企画
定額給付視野に

 団体専用のバスツアーをコンサルタントする(有)平成観光サービス(相模原市中央3—7—5、足達元憲社長)はこのほど、定額給付金の利用対象業者の認定を受け、貸し切りバスで観光地を巡るオリジナルツアー「拝啓、旅行幹事様」など、人気ホテルに宿泊して旅行を楽しめるプランを用意し、団体やグループの利用を呼びかけている。
 6人以上の団体やグループがバスを貸し切り希望の観光地を巡るもので、料金は1泊2日で交通費や宿泊費、朝食と昼食、夕食の代金を含んで2万円前後。
 同社はパンフレットでホテルや旅館のベスト3を掲載しており、実際に利用した顧客の声が載っているので、初めての場所でも安心してプランに乗れるのが可能。昨年は157団体が利用しており、自治会や子ども会での利用が多く、企業が親睦旅行で利用するケースもある。足達社長は、「少人数でバスを貸し切れるのが最大の魅力。近所で集まって旅行したり、会社の親睦旅行に利用して人同士の絆を深めてほしい」と話している。
 年に3、4回発行する「ロクベエのホットニュース」は利用者のアンケート結果や、日本の世界遺産の情報を盛り込んでおり、集計して一番好評だった岐阜県の白川郷はオリジナルプランで単独カタログを作成した。
 早期予約の割引などもあり、行き先や出発日は電話相談が可能。電話042—768—0018。

5月29日 金曜日

[相模原市]
東林ふれあいセンター開館

 相模原市が東林間1—22—10の林間公園内で建設を進めてきた東林ふれあいセンターが4月30日にオープンした。
 鉄骨2階建てで延べ床面積が約1245平方メートルの主に高齢者が集う施設で、1階が28人と48人収容のふれあい交流室2部屋と交流ロビー、2階が36人から61人まで利用できる多目的室と工作室や会議室のほか、陶芸窯室、団らん室(和室)、機能回復コーナーもある。
 ふれあい交流室、団らん室の昼間使用が無料で夜間は有料となり、ほかの施設はすべて有料で、センター南側の広場には複合遊具も整備された。

 

[相原高校]
「相原牛乳」が半世紀ぶりに復活
週2回、30本限定販売

 県立相原高校(相模原市橋本2—1—58、鈴木芳行校長)が半世紀ぶりに「相原牛乳」を復活。4月23日から一般市民への販売を始めた。
 同高農業クラブ畜産科学分会大動物班(畜産部)の班員たちが半世紀前の「相原牛乳」の存在を知ったのを機に、「自分たちの手で復活させたい」と受精卵移植で相原牛の生産を手がけた同分会が昨年秋から乳牛1頭の搾乳に挑戦。その当初は手搾りだったが、同高OBによる寄付で搾乳機に切り換えて今回、やはり同高OBの東京みるく工房ピュアの協力を得て「相原牛乳」をブランド化し、販売に踏み切った。
 このブランド牛乳は900ミリリットル瓶詰めで1本500円と市販牛乳より高価だが、65度で30分をかけて低温殺菌するので新鮮な風味が味わえるそうで、毎週火曜と木曜日の午後4時30分から5時まで畜産加工室で限定販売する。
 しかし、1日あたりの販売が30本限定のため、今後はあっという間に売り切れると予想しており、この指導にあたる登健太教諭は「この取り組みを継続していくために年度内に牛を増やしていきたい」と話している。

 

[相模大野駅西側再開発]
既存建物解体に着手

 相模原市の小田急相模大野駅北口の同駅西側地点市街地再開発事業が今年12月の着工に向けて五月から既存建物の解体工事に着手した。
 区域内を①北通り線沿い②臨時駐輪場③中心部④駅寄り存置部分と4つのゾーンに分けて、11月までに順次解体していくもので、存置ゾーンについては後に公開空地にするため再開発完成後に解体する。
 このうち臨時駐輪場ゾーンは現在、区域内に約2000台の駐輪場があり、再開発の工期中もその機能を維持するためにエリアの西側に臨時的に確保するためで、また既存道路も順次閉鎖するため、エリア北側と南側に迂回道路を確保する。
 同再開発事業は、商業施設として敷地面積に6000平方メートルに地下1階地上5階建てで延べ床面積が約6万8460平方メートルの北棟と、住宅兼店舗として敷地面積約9700平方メートルに地下1階地上26階と地下1階地上20階建の延べ床面積が約6万8030平方メートルの南棟を建設する計画で、2012年12月のグランドオープンを目指すが、これに先立ち2012年4月より一部の金融機関がオープンする予定という。

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