2009年(平成21年)
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5月11日 月曜日

[相模原市]
太陽光、小水力発電等、
新エネルギー導入促進策

 相模原市は2009年度、新エネルギー導入促進方策を策定する。
 2007年度にまとめた同市地域新エネルギービジョン策定等調査報告書で掲げた「省CO2のまちづくり」を具体化していくための第一歩として、2008年度には比較的短期取り組みが可能で市民・事業所への導入促進が見込まれる「太陽エネルギー」(太陽光発電・太陽熱利用)と、水源地域として普及啓発効果が見込まれる「小水力発電」を重点テーマとして設定、詳細な調査などの報告書を踏まえて策定するもので、市民への太陽エネルギー導入促進方策としては太陽光発電・ソーラーシステムに対する既存助成制度の継続に加え、太陽熱温水器の補助対策追加、屋根材一体型の固定資産税軽減措置。建築基準法の容積率の緩和なども視野に入れる。
 また、小水力発電の導入に向けた取り組みでは、短期的に事業化に向けた検討が可能な地点として津久井町稲生・長竹地区と、地元小中校による小水力ワークショップの形で寺入沢を候補地に挙げており、さらに津久井町南沢地区、道志川・相模川合流点付近、旧沢井小前、鳩川分水路(三投の滝)なども検討する地点として挙げている。

 

[大和市立光丘中]
AEDで生徒救命
教師が連携、感謝状贈呈

 大和市消防本部は4月24日、AEDを使って生徒の救急活動を行った市立光丘中(大和南2—11—1、佐藤光男校長)に感謝状を贈呈した。
 今年2月26日、同中校庭で球技大会に備え準備体操をしていた女子生徒が突然倒れた。このため現場にいた教師が症状を確認したところ呼びかけにも反応がないので他の教師3人と保健室前(屋外)まで搬送、他の教師が119番通報した。一方で学校のAED(自動体外式除細動器)を使って電気ショックによる心肺蘇生を行ったところ、途中で呼吸および心拍が再開したという。
 教師たちが連携したこうした行動が生徒の救命につながったとして感謝状を贈ったもので、市民がAEDを使って救命した事例は市内で初めて。同市は2008年度に市立中9校にAEDを設置、2009年度に市立小19校にも配置する。

 

[ギャルリーとんぼ玉]
生活の彩り提供
オーダーも受け付け

 ギャルリーとんぼ玉相模原店(相模原市横山4—21—3、伊藤幸恵店長)はとんぼ玉のアクセサリーや、衣類、小物等を販売し、生活をコーディネートする空間を演出している。
 とんぼ玉は小さな穴を開けたガラス玉に模様や柄を施しており、昔から紐などを通して装飾品として親しまれてきた。古くは紀元前3000年以上前のものもあり、なが屋門本店(茨城県つくば市)の店長で彫刻家の馬場ゆう子さんが海外で発掘品等を購入し、組み替えたりデザインした作品を相模原店で委託販売するほか、数100種類の写真を参考にオーダーも受けつけている。
 ガラス玉は手作業で作るので、色や形が少しずつ異なり、長い年月で変色、変形をしているものもあり、つくったアクセサリーは全て1点もの。「深みのある色合いの商品は、洋服を選ばず飽きがこない」と話す伊藤店長は、店内の装飾などに工夫を凝らしてインドのサリーや織物も展示、販売しており、「外との関わりが少ない主婦が、家にいる時間をコーディネートしたい。昔の貴族と同じ装いをすると少し華やかな気分になれたり、穏やかな時間を過ごせたり。忙しい一瞬の時間を大切に、癒されて欲しい」と話した。日、月曜日が定休で企画展を行う間は休まず営業する。電話042—769—5389。

5月12日 火曜日

[大和]
湘南ナシの花粉づけ
平年並みの収穫見込む

 大和市内10戸の農家で栽培している「湘南ナシ」の花の花粉づけ作業が4月8日から約1週間にわたって行われた。
 その1軒の保田嘉雄さん(65、代官1—18—3)の約35アールのナシ園には「豊水」など約60本の成木があり、八千代さん(66)夫妻で花が開いた部分から順番に一つひとつの花を見て果柄(かこう・枝から花までの茎部分)が長く、花が大きいものを選びながら凡天(羽根が先端についた耳かきを大きくしたようなもの)を使って、ピンク色の石松子(せきしょうし)をナシの花粉に混ぜて雌しべ全部(通常5本)につけていく作業を行った。
 収穫は平年並みの7月下旬で昨年並みの約4トンを見込んでいるが、保田さんは「大きく形の良い梨を作るには枝づくりが大きなポイント。大和の梨は糖度が高く、大玉なのでぜひ味わって欲しい」と話していた。

 

[三栄ハウス]
福岡県杷木町の五月節句幟を掲揚
畳表の「い草」が縁で

 三栄ハウス(株)(相模原市相模大野3—20—1)は5月5日のこどもの日を前に本社ビル正面に杷木町五月節句幟(はきまちごがつせっくのぼり)を掲げた。
 幟は同社が安全な畳を提供するため直接契約を結んでいる、古くからの「い草」(畳表の原料)生産地として知られる福岡県朝倉市杷木町の米山染色工場が制作し屈けられたもので、伝統的技法を用いて細部にわたり職人の技が光る手染めによる丁寧な作りが評価を得ており、同県の特産工芸品にも指定されている。
 同社は「普段目にする機会が少ない美しい幟なので、近くに足を運んだ際は立ち寄っていただき、子どもたちの成長を願う機会にして欲しい」と話しており、5月31日までの期間中、子どもや孫連れで同社を訪れると、節句の縁起物をプレゼントするという。

 

[JMCエデュケーションズ]
ハードロッキーの機能強化
コピー禁止や暗号化

 (株)JMCエデュケーションズ(相模原市相模原4—8—19、吉岡昌明社長)は学校校務のネットワークやサーバ、パソコンに対して専用USBキーの抜き挿しでセキュリティの対策を行うツールの「Hardlockey」(ハードロッキー)シリーズ2種類のバージョンアップを行い、予約販売を始めた。
 同シリーズには①スクール②職員室③パーソナル④ポータブルの4種類があり、今回バージョンアップしたのはスクールと職員室。機能を強化したのは、機密ドライブから機密ドライブ以外へのファイル・コピーを禁止できる新たな制御機能の搭載と、ファイルを第三者が読めないようにする暗号化方式の強化で、このほかより幅広い環境でハードロッキーが利用できるようにWindows Server2008、Windows Storage Server2003R2を搭載する一部製品への対応を可能にした。電話042—768—1160。

5月13日 水曜日

[旧小倉橋]
土木遺産でモニュメント
県が整備、除幕式

 昨年11月1日に社団法人土木学会から2008年度の選奨土木遺産の認定を受けた相模原市城山町小倉の旧小倉橋について県津久井土木事務所が整備を進めてきた認定記念モニュメントが完成、4月18日午前10時から同橋脚下の河川敷でこの除幕式が行われた。
 1938年(昭和13)に架橋された旧小倉橋は長さが176.6メートル、幅が4.5メートル。モニュメントはこうした同橋の来 歴や土木遺産認定理由などを示すプレートを御影石製の2つの支柱が支える形で整備され、1つの支柱には土木学会寄贈の銘板が埋め込まれた。
 その除幕式には同学会関東支部選奨土木遺産選考委員会の小方武雄委員長、地元の小倉、向原、葉山島各自治会長、津久井土木事務所の福田恵一所長らが臨んだ。
 ちなみに、県が管理する施設で土木遺産に認定されたのは2005年度認定の箱根地区1号施設群(旭橋・千歳橋・函嶺洞門)に次いで小倉橋が2件目になる。

 

[大和市]
南大和介護タクシーを患者等搬送事業者に初認定

 大和市消防本部は4月16日、救急車を呼ぶほどでない患者の通院や入退院時の傷病者の送迎を行う民間の患者等搬送事業者として医療法人新都市医療研究会「君津」会・南大和介護タクシー(下和田1170—1、池田貞雄理事長)を認定した。
 車椅子利用者を専用に搬送している法人で、市の初めての認定になる。
 同自動車には応急手当や搬送法に関わる講習の修了者が乗車、応急手当に必要な資機材を積載、搬送中に万が一の不測な事態が生じても即座の応急措置をとれるのが条件になっている。
 同市では2008年に救急隊が医療機関に運んだ人は8182人にのぼるが、このうち軽症者が50.67%を占めた。このため同本部は「民間事業者の認定で、救急車の要請が減り、重篤な傷病者の救命につながれば」と期待している。

 

[大和市]
ベルギーとルクセンブルグの企業人が来訪
大和田園ロータリークラブが案内

 国際親善の一環として3月28日に来日したベルギーとルクセンブルグの企業家ら一行が4月17日、受け入れを担った大和田園ロータリークラブ(石井一彦会長)のメンバーに連れ添われて、大木哲市長を表献訪問した。
 訪れたのはリーダーのベルギー人、ジョ・ルナールさん(71)ら5人で、ルナールさんは「日本企業の技術など学び、互いの国際親善に役立ちたい」と日本語であいさつ。さらに「ハイテクのまちと聞いているが、どんな企業があるのか。外国人はどのくらいで、市予算で最も多く使われているものはなにか」と様々な質問を繰り広げ、最後に記念品を交換しあった。
 このあと一行は市内のIT関連企業や大和市郷土民家園を見学。26日まで相模原市や伊勢原市なども訪問し、27日に帰国した。

5月14日 木曜日

[大和キリスト教会カルバリーチャペル]
市民に大礼拝堂開放
コンサートなどのイベントに

 宗教法人大和キリスト教会カルバリーチャペル(大和市上草柳6—1—15、大川従道牧師)はこのほど、所有する1000人収容の大礼拝堂を一般の市民が参加するコンサートなどのイベントに利用してもらおうと、主催する団体を広く募っている。
 2000年に建設された同教会は3階建てで、1階表側がガラス張りで開放的な造り。大礼拝堂は1階のステージと700人の客席、2階の300人の客席と音響等の設備室、通訳室などで構成し、2階にはほかにキッズルーム、母子室がある。ステージのバックに200インチのスクリーン2面を配置、照明や録音機も備え、ピアノや電子オルガン、ドラムセットもあり、ジャズやクラシック以外にロックやラップの演奏もできる。
 施設利用費は設定せず、開催目的やチケット代、共催などを考慮したうえで相談して決める。
 同教会の副牧師の倉知契さんは、「イベント開催を機会に、多くの方と交流したい。敷居が高いという印象を一掃して、誰でも入れる気軽な空間にしていきたい」と語る。また、大川牧師は「宗派などが違っても、学びあう点がある。宗教の枠を超えて、人の心や歴史を大切にして多くの人が集い、楽しく幸せな時間が過ごせて、地域の人からも喜ばれる明るい施設にしたい」と強調している。電話046—200—1010。

 

[大野台周辺の住民]
相模原市内で14番目、「九条の会」結成

 相模原市内で14番目になる九条の会が「こもれびの森」周辺の大野台、由野台、大沼地区の住民を母体に「こもれびの森・九条の会」(仮設)として5月24日に発足する。
 「平和を守るため憲法9条を大切にしたい」と作家の大江健三郎氏や小田実氏ら9人の呼びかけで発足した「九条の会」設立運動は、この5年間で全国に7294団体を数えるに至り、市内でも13グループが活動している。
 そうした中で「いのちと平和を大切にしたい。悲劇極まりない戦場に、私たちの誰一人とて放り込みたくない。その思いを大きな声として世に響かせたい」と同会を立ち上げるもので、24日午後2時から大野台第一児童館(大野台4—1—2、御嶽神社内)で発足のつどいを行う。
 その集いでは経過報告の後、アトラクションとして大野台在住のカールときたさんが平和と幸せを願いギターを片手に「歌う植木屋さん」として自作自演で歌を披露。このあとやはり大野台在住の戦争体験者である松本栄好さん(87)が、「戦場というもの、そしてわたしの証言」をテーマに21歳で久留米第12 第2師団に入隊、中国戦線の北支派遣軍固(かため)部隊で山西省孟県付近で戦闘、終戦後に軍閥閻錫山(えんしゃくざん)の山西軍に組み入れられて八路軍と戦闘にあたり、1946年1一月に帰還した痛切な体験を報告し、平和の大切さを訴える。

 

[大和市]
ハウス野菜持寄品評会で優等賞に保田さん

 大和市主催のハウス野菜持寄品評会が4月17日、市役所1階ロビーで開かれ、農家9戸からトマト6品種19点とキュウリ2品種4点の審査が行われた。
 審査にあたったのは県農業技術センター(平塚市)指導員の上原娘香(よしこ)主賓ら2人で、形や色を1品ずつ吟味した。その結果、下福田支部の保田達也さんのトマト(品種・桃太郎はるか)が優等賞に輝いた。
 ほかの入賞者は次のとおりで、秋に行われる市産業人表彰式で表彰される。
 〔1等賞〕渡辺正義(久田支部、トモト・桃太郎はるか)〔2等賞〕荒井隆幸(下和田支部、トマト・ハウス桃太郎)▽小林利明(一之関第1支部、キュウリ・アンコール10)

5月15日 金曜日

[県立神奈川総合産業高校]
スーパーサイエンススクールに指定
先進的な科学技術教育の実践を目指す

 県内で唯一「総合産業科」を設けて2005年に専門高校として開校した県立神奈川総合産業高校(相模原市文京1—11—1)がこのほど、文部科学省の「スーパーサイエンススクール」(SHH)に指定された。
 「科学技術の進展や新たな産業の創出に主体的にかかわる創造的な科学技術系人材を育成できる教育課程の構築」を研究開発課題に2009年から2013年までの5年間で実践するのが目的で、プロジェクトマネジメントによるキャリア教育を通して科学技術教育の学びの体系を構築し、課題研究や先端研究を通して大学および産業界との連携を教育課程に組み込む取り組みを行う。
 大学教授などによる高校授業における講演や生徒の大学授業参加などを行うもので、この実績を踏まえて新たな高大接続もはかり、先進的な科学技術教育の実践を目指す。
 また、同高は2006年6月から近隣の県立相模大野高校、相模女子大学高等部と協定を結び、3校連携の教育活動などを行っているが、この枠を超えた初等・中等部との連携を拡げ、さらに高等教育機関、産業界、研究所を含めた包括的な科学技術教育のコンソーシアム構築も目指す。
 このほか、英語の理数授業による国際性を育てるために必要な語学力の強化や国際的な科学技術、理数系コンテストへの積極的な参加などにも取り組む。
 なお、2009年度のSSH指定高は全国9校で、既存校を含めるとこれまでに106校が指定されている。

 

[イベント情報]

●笠井正博作品展〜香りの世界
 5月19日まで伊勢丹相模原店A館2階プロモーション。水や森を抽象的に表現したシルクスクリーン、ガラス絵約30余点を展示。ワインの色彩や香りを表現した作品も出品。16日と17日午後2時から作家来場。買上客にサインをプレゼント。17日は版画制作体験も行う。℡042—740—1100。

●第2回ルピナスまつり
 5月17日午前10時から津久井湖城山公園水の苑地ステージで結(和太鼓)、二本松友和会(同)、チーム祭組(よさこいソーラン)らが出演。11時からパン焼き体験。℡042—780—2420。

●相模原市視聴覚ライブラリー相模湖ミニ映画館
 相模湖交流センターで5月23日午前9時30分から子どもの部として「手塚治虫の世界〜幻の作品を訪ねて」、午後0時30分からと3時からは大人の部として「小林多喜二〜蟹工船」を上映。手塚作品は「緑の猫」「雨降り小僧」「るんは風の中」「山太郎かえる」を上映。入場無料。各部とも先着30人を受けつける。

●相模原市博物館日曜講演会
 5月24日午後2時から「関東山地の形成〜中央構造線沿いの地質の成り立ち」をテーマに早稲田大学の高木秀雄教授が講演。無料で先着200人。℡042—750—8030。

 

[イーエムシージャパン]
強電磁波耐性測定を強化
航空分野に進出

 電磁波環境試験を手がける(株)イーエムシージャパン(相模原市津久井町根小屋1744—8、村上薫社長)は国内唯一となる民間航空機のレーダーが発する強力な電磁波の耐性を測る部屋を備える施設を建設する。
 電車の優先席付近で携帯電話の電源を切るように促しているのは端末が発する電磁波により心臓ペースメーカーが誤作動する危険性があるからで、ファックスやラジオ、テレビ、パソコンなどあらゆる電化製品が出す電磁波がノイズとなり、コンピュータ制御装置の誤作動など電波障害を引き起こす可能性がある。
 アメリカやヨーロッパではこの妨害波を電波障害が起こらない程度まで抑える法規制があるが、国内では大手電機メーカーが加盟する一般財団法人VCCI協会(旧情報処理装置等電波障害自主規制協議会)が自主規制の認定マークを発行しており、同社の測定場がその認定サイト(測定場)になっている。
 これをEMI(電磁妨害)測定と呼ぶ一方、こうした外来ノイズからの耐性をみるEMS(電磁感受性)試験があり、両者を掛けあわせた言葉が同社名に冠しているEMC(電磁環境両立性)だという。
 同社は1996年に設立、電磁波環境試験の専門機関としては後発企業だが、当初から電化製品を手がけ、今では受注の4割を占める車載設備に加え、防衛や衛星関係の幅広い領域を手がける。現在は測定対象とアンテナの距離が10メートル以上必要となる一般民生機器を中心とした情報処理機器の測定を中心に行う2つの屋外サイトと、防衛関係を行う5つの室内サイトが本社周辺に点在している。「試験と言ってもサイトと設備を揃えてスイッチを押すだけではない。比較的画一的な一般民生機器の測定から、次第に少量や一発物の防衛や宇宙関係にまで広がり、最先端に関わる面白みがある」と村上社長。
 同社は昨年6月、落雷による強力な電磁界が発生した際の航空機の機体の耐性をシミュレーションするサージ(落雷)試験機を日本で初めて導入した。新たに建設する施設は、同社の津久井町長竹にあるテストサイトに隣接する鉄筋コンクリート2階建ての延べ床面積が1267.53平方メートル。三菱重工が昨年に開発を発表した最新鋭小型ジェット機「MRJ」に対応した、レーダーによる強電磁界が発生した際の耐性を測るため強電界を作り出すシールドルームを設置する。
 加えて、電波吸収体を敷き詰めた完全密閉の20メートル×12メートル規模の暗室も備え、これにより屋外サイトを1つ閉鎖する。数年前から津久井地域にも地上波デジタル放送の電波が押し寄せてきているためで、「住民には喜ばしい事態だが、屋外で一般情報機器の測定を行う時にノイズが聞こえづらくなってきた」と同社長は話す。
 こうした中で、同社長は「防衛関係にも波があり、車載製品も3月から落ち込み始めている。今はMRJ関係にも営業をかけており、一般民生機器に投資して受注のバランスをとっていきたい」と話している。
 新施設の投資額が土地代を除いて5億円にのぼるので、市の助成制度を使いたかったが「製造業」と認定されず見送られた。だが、同社長は「ものづくりの中に必ず電磁派測定は含まれる。目に見えない電磁波のルールが日常生活から宇宙空間にまであり、その影にこういう仕事がある」と自負している。

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