2009年(平成21年)
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4月6日 月曜日

[相模原市総合学習センター]
小中学生の携帯利用実態まとめ
中3で77.5パーセントに

 相模原市総合学習センターはこのほど、市内の小中学生の携帯電話の利用実態をまとめた「さがみはら教育146号」を発行した。
 昨秋11月に市内小学校10校の4年、6年生と、中学校5校の1年、3年生、それに保護者および教員の約2800人から得たアンケート結果をまとめたもので、携帯所有率は小6が44.7パーセントで文科省の同時期調査による24.7パーセントに比べ20パーセントも高い実態が判明。このほか小4が24.7パーセント、中一が62.7パーセント、中3が77.5パーセントだった。
 そうした中で「夜、布団の中で携帯にさわっている」の69.5%が、携帯を持たない子どもより就寝時間が遅くなっている(11時頃)状況や、携帯の所有により家での学習中も気になり、学校の勉強が「よくわかる、だいたいわかる」という答えで、持っていない子どもより32.5パーセントも低い点が判明した。
 また、ネットの利用で「よく使っている、使ったことがある」と答えた子どもはプロフが小4で10.2パーセント、中3で55.3パーセント、ブログが小4で14.3パーセント、中3で42.9パーセント、学校裏サイトが小4で6.4パーセント、中3で50.6パーセントと急増している事実も明らかになり、トラブルに関わる学校への相談も増えているという。
 こうした結果から、この報告では「子どもたちがネット社会で生活できるように学校、保護者、行政が連携し、子どもたちを守り続けなければならない」としているが、その指針をどう詰めるかが今後の課題になりそうだ。

 

[小田急電鉄]箱根のミネラル水販売
伏流水を商品化

 小田急電鉄(株)(東京都新宿区)は4月4日からナチュラルミネラルウォーター「箱根の森から」を発売。
 小田急箱根ハイランドホテル(箱根町仙石原)の敷地内で採れる富士箱根伊豆国立公園指定の金時山の伏流水を商品化したもので、箱根は湧き水が豊富で、緑豊かな山々にしみこんだ雨水が濾過され、いたる所で湧き出ており、同ホテルでも料理や飲みものに使用し、湧き水コーナーも設けて利用客に提供している。その伏流水は日本では珍しい中硬水で、軟水よりもミネラルが多く、硬水よりも飲み易い特性を持ち、昨今話題の炭酸水素イオン、バナジウム、サルフェートなどの成分も含まれている。
 商品化したのは500ミリリットルペットボトル1本が税込み110円で、売り上げ1本につき1円を箱根町に寄付し、箱根地区の環境美化や湿原の保全に協力する。
 販売するのは同ホテルや箱根地区の小田急グループ店舗のほか、小田急線各駅売店と自動販売機、スーパーのOdakyuOX、コンビニのOdakyu MaARTなど。

 

[チャレンジショップ]英語教室開業の的野さん
起業家基金に寄付

 相模原市の2003年度チャレンジショップ支援事業で入選、2004年に親子向け英語教室を開業した的野彰子さんが2号店を開設する運びになり、これを契機に後進の育成に役立てて欲しいと3月16日、売り上げの一部5万円を市青年起業家育成基金に寄付した。
 南橋本3丁目に在住する的野さんは、横浜市大卒業後に青年海外協力隊員として2年間にわたりマレーシアで活動。帰国後は幼少児国際教育交流協会で幼児教育に関わった。その後、2人の子どもを育てる中で日本の母親が孤立しがちな環境にいると実感、同世代の母親たちとの交流の場を目指し、自宅で乳幼児と母親を対象にした英語教室を開設した。
 そうした中で2003年の市産業振興財団による女性向け起業セミナーに参加して啓発されたのを機にチャレンジショップ支援事業に挑戦し採択され、2004年4月に「えいごのあそびばHAPPYROOM」を橋本2−5−9に開設した。
 ゼロ歳児から2歳児までの乳幼児を対象に親子で手遊びや歌などをまじえ、楽しく自然に英語を学ぶ教室で、その後幼児、小学生コースも加え、現在の児童数等は170人を超える。
 これを弾みに今年4月6日には橋本6−7−7に2号店を開設するに至ったもので、講師・アシスタントとして働くスタッフ10人は全員、子育て中で、「女性に働く環境を提供し、プロの講師に養成していくのもハッピールームのもうひとつの使命」としている。

4月7日 火曜日

[県産業技術センター]
4月17日に一般公開

 県産業技術センター(海老名市下今泉)は4月17日午前9時から午後5時まで一般公開する。①設備・機器公開②同センターの事業・研究成果等の紹介③技術・経営相談および見学会④電気自動車(EV)の展示・試乗会⑤県のEV普及の取り組みや新現役のチャレンジ支援事業・事例の紹介などを行うほか、午後1時30分から財国際超電導産業技術研究センター超電導工学研究所の塩原融所長による「超電導と環境・エネルギー〜現状と期待される活用」をテーマにした講演会も行う。電話046−236−1500。

 

[りんぶん村の芝居小屋]8劇団が競演
記念映画出演者たちも

 大和市周辺のアマチュア劇団が競演する第19回りんぶん村の芝居小屋(同市教委と同小屋実行委主催)が3月15日に林間学習センターで開かれ、劇団の熱演に来場した約260人が拍手で称えた。
 上演したのは①Art—Dだいこん②演劇やまと塾③京子の小部屋④よしじ式⑤でんでん座⑥ぷてらノ団×ゆるゆる⑦和高彩放送⑧Yamato50で、でんでん座はオオカミとヤギが助け合って難局を乗り越えていく「あらしのよるに」、ぷてらノ団は高校の同窓会で再会した男女のやりとりと不倫発覚による衝突をリアルに表現した「ショートストーリーズ」を披露。また、県立大和高校演劇部を卒業した4人の彩放送は強盗と店員のやりとりを楽しくコント風にまとめた「ハンバーガショッブの野望」を演じ、会場を笑わせた。
 そしてトリを務めたのが大和市制50周年記念映画「わが街・やまと」の出演者が結成したYamato50による「バスを待ちながら」で、映画を手がけた太田実さん(47、上草柳)が脚本、演出を担った。
 ストーリーは使わなくなった「夕日岬海岸前」というバス停小屋を舞台に、偶然出会った人が事情を抱えながらも心を通わせていく姿を描いたもので、その熱演に会場からひときわ大きな拍手がおくられた。

 

[イベント情報]

●第3回4合唱団ジョイント・コンサート
 4月11日午後2時から杜のホールはしもと。相模湖女声合唱団、エコー城山、混声合唱団ふきのとう、女声コーラス鳩笛が出演。入場無料。

●草刈民代、最後のステージ
 「ESPRIT〜エスプリ〜ローラン・プティの世界」のタイトルで4月21日午後7時からグリーンホール相模大野。S12000円、A9000円、B6000円。Move電話042−742−9999。

●坂本龍一ピアノ・ツアー2009
 4月23日午後7時からグリーンホール相模大野。全席指定8400円、学生5000円。Move電話042−742−9999。

4月8日 水曜日

[大和市]
暮らしのガイドを全戸配布

 大和市は今年8月に発行を予定している「やまと暮らしのガイド2009—2010」を民間事業者との連携で制作し、全戸配布する。この協定の締結を2月下旬に行った。
 民間事業者は(株)サイネックス(大阪市中央区、村田吉優社長)で、同社が同ガイドに掲載する広告収入で制作、市が行政情報を提供する。
 市は近年、同ガイドを毎年改訂してきたが、その配布は転入者や希望者に市民課窓口が渡す仕組みにとどまっていた。しかし、2009年4月に大規模な組織改正を行うため全市民への配布を検討、これに伴い民間事業者の制作も検討、サイネックス社への委託で全戸配布が可能になったという。
 ガイドの体裁はA4判カラーの152頁で、11万部の発行を予定し、ポスティングで配布する一方、市民課窓口でも転入者や希望者に配布する。

 

「とぴっくとーく」
相模原市青年工業経営研究会会長の松永晃一さん
イノベーションで活路

——創立30周年の今年度のスローガンは。
 「100年に一度の厳しい経済状況だからこそ経営者として自社の生き残りのために将来を見据え、新しい道を見つけようという思いを込めて『イノベーション』としました。ピンチをチャンスに変え、逆境を乗り越えることで経営者として、企業として成長したいですね。そのためにはもう一度自分の会社の強みを発掘して、これからの事業に生かすことが必要だと思います。その考えを『強みを生かせ』というサブスローガンに託しています」
——会の運営方針は。
 「『地道に自ら学ばん』という会の基本理念に即して活動することに変わりはありません。最近3年間、自社の存在意義を考え、共に切磋琢磨する会員同士のつながりを構築し、マクロな視点で各社の3年後の姿を明確に描くといった活動を積み上げてきました。今年度はこの中で学んだことを自分たちの会社に落とし込み、実践・行動に移します。会員の社業に直結した会活動を展開するということですね。それが市工業の発展にもつながる道だと思います」
——今後の市内中小企業はどうあるべきだと考えますか。
「市内には最先端の研究開発拠点が多く立地しています。中小企業もこの方向へ変わっていくべきでしょう。その中で独自の技術に特化することが生き残りを可能にすると思います。会内部でも会員の持つ強みを生かし、たがいに協力して新しい価値の創造に挑みたいと考えています」
——抱負は。
 「先輩たちが築いた良き伝統と文化を継承し、42人の会員が切磋琢磨するということに尽きます。ただ、今後3年間で約半数が卒業しますので、会員獲得という課題にも取り組みます」

 

[イベント情報]

●鈴木英人絵画展
 4月22日から27日まで伊勢丹相模原店本館6階のアートギャラリー。日本のイラストレーション界を代表する作家の光と陰影を精緻な線で型どり、その中を透明感のある色彩で埋めていく作風が魅力の「我が心のマイアミ」など展示、画集グッズも販売。26日午後1時から3時まで作家が来場し、作品買上げ客にサインする電話042−740−1100。

●職人や芸術家が自分のために作った「非売品」展
 4月22日から26日まで相模原市千代田2−2−15のギャラリースペース游。立体、平面、道具、家具、玩具、雑貨、飾り物、贈り物などなんでもありの作品50点を展示、26日午後1時から川畑よしのすけライブを行う。電話042−856−1990。

4月9日 木曜日

「トップセールスに挑む」
介護タクシー「キートス」代表の宮川芳晴さん
介護タクシーを通じて地域貢献へ

 旧津久井郡内で初めて「介護タクシー」の看板を揚げたのが2003年9月。介護仕様の軽自動車1台での出発だった。
 それまでは電気メーカーの社員。郵便物の仕分け機械の製造に携わっていた。海外出張でフィンランドへ行った際に覚えた「キートス」(相模原市津久井町中野1916—8)を屋号にした。フィンランド語で『ありがとう』の意味。
 「サラリーマンとは違うことをしたかったのが独立した動機。周りを見ていると定年後に何もすることが無いと言う人も多く、自分が次にやることを定年前に決めておきたかったのも大きな理由だった」と語る宮川さん。後半生の人生設計を基にした決断だった。
 とはいえ当時はまだ50代前半。収入を確保する必要があったことは言うまでもない。だが、創業から4カ月間の売り上げはわずか5万円程度。それでも需要は広がると信じて営業を続けた。
 5年あまり経ったいま、いちばん多い注文は病院への通院や退院時の高齢者の搬送。町内の日赤病院や橋本の協同病院などへの送り迎えがほとんどだが、茨城県や埼玉県の病院へという要望に応えることもある。
 買い物の付き添いも少なくない。ベッドから出て車いすに乗るのを助け、スーパーなどへ出かける。買い物に出かけることが唯一の社会参加になる独り暮らしの高齢者も多いのだ。遠くの孫の結婚式や知人の葬儀に利用する人もいる。
 注文が重なったときは宮川さんの後に続いて開業した津久井地域の3社や愛川町の同業者と連絡を取り合って対応している。2年前には1500㏄の車を新たに購入した。ワンボックスカーより車高が低いため車いす利用者から『揺れが少ない』と好評だ。
 実用以外の客を乗せることもある。「病院から1時間だけ外出許可をとったから桜を見たいという希望を伝えて来た人がいた。車いすの上から懐かし気に津久井湖の桜を見ていたそのお年寄りの満足そうな顔は忘れられない」。たがいにいたわり合う気持ちが伝わってくるような老老介護の夫婦愛に心を動かされた経験もある。
 仕事とはいえ、高齢者や障害者に必要とされるこうした業務を積み重ねる中で、宮川さんは地域での役割を重視するようになった。「頼りにしてくれる人がいるからやりがいを感じる。自分がしていることを地域の住民にもっと広く知ってもらい、利用してほしいと考えるようになった。それが介護タクシーを通じた自分なりの地域貢献になると思う」と心情を明かす。 
 需要は伸び続けているが、収入はサラリーマン時代の半分にも満たない。それでも「ずっとここで続けていきたい」と意欲を燃やす宮川さん。実は2年前、妻の陽子さんも資格を取得し、勤めが休みの日には夫を手伝っている。これからも夫婦が手を携え、生きがいと地域貢献の誇りを持って弱い立場の人を支えていく考えだ。

 

[小田急ホテルセンチュリー相模大野]
こどもの日に侍戦隊ショー

 小田急ホテルセンチュリー相模大野(小田急線相模大野駅北口)は5月5日、子どもたちに大人気の「侍戦隊シンケンジャーショー」と和洋中の精選料理をセットにした「こどもの日 ファミリーブッフェ」を開催する。
 シンケンジャーショーは天下御免の侍レンジャー5人が活躍する、テレビでおなじみの痛快アクション。ブッフェはこの日のためにシェフたちが腕によりをかけて作った逸品料理ぞろい。同ホテルのオリジナル商品など豪華賞品が当たるビンゴ大会も楽しめる。
 第1部は午後0時、第2部は午後5時30分開宴。料金は中学生以上が6000円、3歳以上小学6年生以下が3000円(サービス料、消費税を含む)。アルコール類は別途料金。問い合わせ、予約は電話042‐767‐1112。

 

常泉寺のミツマタが見頃に

 「かながわ花の名所100選」に選ばれている常泉寺(大和市福田2一7、青蔭文雄住職)のミツマタが3月20日頃から見頃になり、数多くの見物客で賑わった。
 枝が三又状に出るためその名がついたというミツマタはジンチョウゲ科の木で紙幣をつくる原料として知られており、書の和紙原料でもあるためお寺に似合う花として青蔭住職がおよそ25年前から植栽、寺への参道約70メートルは「花浄土への道」と呼ばれ、約250本が群生、黄色や白色のほか大変珍しい赤い花が咲くという。

4月10日 金曜日

[4月10日はインテリアを考える日]
キャンペーンでロゴマーク募集

 社日本インテリアファブリック協会(東京都港区)が4月10日から5月10日(当日消印有効)まで標題(カギカッコ内)の文字を使用した作品を募集する。サイズ、色彩は自由(但し2×2センチ縮小で白黒印刷でも使用できるもの)で、PCまたは手描きによる作品。200字以内の作品コンセプトを添え、住所、氏名、職業(略歴)、電話番号、eメールアドレスを明記して送る。詳細はtasaka@nif.or.jp

 

[Sokei短信]

●相模原市が第60回県総体冬期スキー競技会で2年ぶり総合優勝
 大会は2月27日から3月1日まで長野県白馬村白馬五竜スキー場・スノーハープで行われ、合計158点で145点の横浜市を破って昨年の雪辱を果たし、優勝した。以下の順位は③横須賀市④厚木市⑤川崎市⑥平塚市だった。

●相模原市が「地域力の達人〜地域活動事例集(自治会編)」を発行
 市民協働のまちづくりを推進するため、自治会活動研鑽に参加した市職員が取材してまとめたA4判72頁の事例集で、遊休農地で地域の魅力づくりを進める小松コスモス会(小松自治会)、廃校を活用して地域活性化をはかる篠原牧馬自治会とNPO法人篠原の里、独自の自主防災隊を結成した石住自治会、車で送迎し支え合うふれあい福祉の会(自治会法人久保沢自治会)など8分野30事例を紹介している。配布するのは市内各自治会、地区社協、出張所、公民館、市民活動サポートセンター、小中学校、図書館などで、4月以降順次行う。

 

[小田急電鉄]
相模大野ステーションスクエア
40店舗でPASMO導入

 小田急電鉄(株)は4月1日、同線相模大野駅に直結した地下4階地上14階建て複合商業施設相模大野ステーションスクエア食品街プティガーデン(3階)、レストランフロア(7・8階)、カフェ(3〜5階)にPASMO電子マネーの決済サービスを導入した。
 読み取り機にかざすだけで代金が支払えるPASMOの同スクエアの導入はすでに導入済みと合わせて約40店舗になり、この導入を記念して4月1日から5日まで同電子マネーの買物客に抽選でロマンスカーによる日帰り箱根ツアーペアチケットなどが当たるキャンペーンを行った。

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