2009年(平成21年)
相模経済新聞社
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2月16日 月曜日

[県自然環境保全センター]スギ花粉飛散予想
県央・県北西・県西部で平年よりやや多め

 杉花粉飛散の季節を迎え花粉症の人にとっては気の重い時期が続くが、県自然環境保全センター(厚木市七沢)が昨秋調査した県内の杉林30カ所の雄花着花点数の平均値は51.1点で、一昨年秋の49.5点とほぼ同じ点数になっているものの、調査開始以来11年間の平均値(平年値)43.8点よりも約17パーセント高くなっているため、今年の飛散量は昨年同様に平年に比べるとやや多いと予測している。
 地域的な特長としては県北部(相模原市の津久井町、相模湖町、城山町の6カ所調査)が平年値より低い着花点数だったが、県央、県北西、県西部のいずれでも平均値より高かったためで、県北部以外で飛散量が多目になりそうと予想している。
 この調査は林野庁の事業として行っており、同センターは1月中旬から今春の花粉飛散量をホームページで公開している。また、花粉の発生源対策として「花粉の少ないスギ、ヒノキの品種」の選抜や「無花粉スギ」の開発も進めており、現在県内に植栽する全ては花粉の少ないスギ」にしているという。www.agri.pref.kanagawa.jp/sinrinken/kahun/index.htm 。

 

[相模原市]
国立東京工業高専と協定締結
産学連携や地域産業活性化で

 国立東京工業高等専門学校(八王子市椚田町1220—2、水谷惟恭校長)と相模原市は2月5日、産学連携や人材育成による地域産業の活性化に関する協定を締結した。
 市役所の市長室で同日午前、水谷校長、加山俊夫市長らが臨んで締結したもので、これを機に①地域企業等との連携による新製品・新技術の開発②地域企業等が抱える技術的課題の解決③教育や人材育成の推進④学生の教育、インターシップなどで連携する。
 同高はこの日、八王子市とも同様の協定を締結、相模原商工会議所、八王子商工会議所とも協定の締結を行い、これらの締結に伴い、すでに締結を済ませている多摩信用金庫をまじえてモノづくりの実践力を育てる「匠塾」を開設、この申し込みを2月27日まで受けつけている。問い合わせは同高企画室。電話042−668−5116。

 

[小田急電鉄]
大野工場で親子環境見学会
小学3〜6年の児童と保護者100人を無料招待

 小田急電鉄(株)(東京都新宿区)は相模原市東林間の大野工場で毎年行っている親子環境見学会を3月26日に開催、無料で招待する小学3年生から6年生の児童と保護者50組100人を募集している。
 環境マネジメントシステムの国際標準規格ISO14001の認証を取得している同工場の車体上げ作業とか車輪削正作業、ロマンスカー・MSE運転台の見学や防音車輪と従来型車輪の叩き比べ体験などができる見学会で、MSEの運転台で制帽貸し出しによる記念撮影にも対応する。
 申し込みははがきに郵便番号、住所、参加者2人の氏名、学年、電話番号を書いて、〒163−8691郵便事業(株)新宿支店私書箱55号「大野工場親子見学会」へ送る。3月1日の消印まで有効。問い合わせは同社CSR・広報部環境担当。電話03−3349−2504。

2月17日 火曜日

[相模原市]政令市区名を答申
「緑区」「中央区」「南区」に

 相模原市が政令指定都市に移行する際の行政区の名称について、市行政区画審議会(中山久仁彦会長)は2月4日、橋本や津久井など市北部地区のエリアを「緑区」、市中央部地区を「中央区」、市南部地区を「南区」とする答申を市長に行った。
 区の名称を巡っては昨年12月から今年1月にかけて市民の意向調査を実施、3万6646件の応募があった中で、「中央区」と「南区」は共にトップで、橋本・津久井エリアも「北区」が1位になったが、調査では「緑区」と「みどり区」を合わせると「北区」以上になり、合併した津久井地区の自然が豊かな緑にも配慮して「緑区」にしたという。
 同市はこれを受けて、2009年度に開く市議会定例会にこれを提案し、正式名称として決定する方針。

 

[クラブツーリズム]相模大野にカフェ開設
ギャラリー、旅行案内、イベントなども

 国内、海外の旅行業務全般を担うクラブツーリズム(株)(東京都新宿区、岡本邦夫社長)は2月25日、相模原市相模大野4—5—17内のロビーファイブ一階にクラブツーリズムカフェを開設する。
 2007年の練馬店、2008年の松戸常磐平店に次ぐ3店目にあたる相模大野店で、面積が最大36人を収容する86平方メートル。同社発行の情報誌「旅の友」で案内している国内外ツアーの問い合わせ、予約を受けつけるほか、カフェを起点にしたオリジナルのバスツアーや趣味の講座、旅行説明会を行い、レンタルギャラリー、サークル活動の場にもする。運営には同社子会社のコミュニティリサーチ&マーケティング(株)があたる。
 このオープンを記念して2月25日から3月1日まで①情熱のタンゴ②「智将直江兼続」講座(25日)③うたごえカフェ④ワイン講座(26日)⑤オペラ⑥写真で旅する(27日)⑦いいなあ…汽車の旅⑧世界の郵便局から(28日)⑨フルートコンサート⑩フラダンス・オンステージ(3月1日)のイベントを行う(要予約で500円)。また3月4日から25日まで各種ワンコイン講座(500円)も行う。問い合わせは電話042−701−8151(2月10日以降)。

 

[在日米軍相模総合補給廠]
戦闘指揮訓練センター着工へ

 相模原市は1月27日、南関東防衛局から情報の提供を受けた在日米軍相模総合補給廠に計画されている戦闘指揮訓練センターの概要を発表した。
 同センターは、コンピューターシュミレーション機能を備えた指揮所演習の実施を支援する施設で、実行部隊が訓練を行うものではないという。施設はJR相模原駅に隣接する同基地正門を入ってやや西寄りの位置に建設され、工期が2009年3月から2010年9月。延べ床面積が約3240平方メートルで、同市は今後、同施設整備による周辺への影響を極力少なくするよう国や米軍に求めていく。

2月18日 水曜日

[大和市中央林間地区]地域限定シチュー考案
市「連携型チャレンジ事業」の支援で

 大和市中央林間地区のシェフたちが協力して同地区限定のシチューを開発、人気を呼んでいる。地域商業の活性化を目指す行政の「連携型チャレンジ事業」の支援を受けて、欧風台所ラ・パレット(中央林間4—27—18)、トラットリアアンジェラ(同4—17—4)と中央林間パンの家(同5—7—21)が東急田園都市線沿線の閑静な住宅地、西洋文化の香りが漂う林間都市のイメージを表現するためシチューを選択。
 そのうえでシェフたちが協力し、本物にこだわったレシピを考案。手間暇をかけて大和産のトマト、大和市の友好都市甲州のワインとたくさんの野菜を使い、牛の頬肉をやわらかく煮込んだ本格派のビーフシチューを作りあげた。
 そのメニューが2月4日からレストラン2店に登場、「パンの家」では「中央林間シチューパン」と売り出したもので、今後は「取扱店を増やし、中央林間全体で盛り上げていきたい」と話している。

 

[大和市]市制50周年記念式典
人・まち・社会の「健康」宣言

 大和市の市制50周年を祝う記念式典が市制記念日の2月1日、市生涯学習センターで開かれ、市民らが会場を埋めた中で大木哲市長が改めて「健康都市やまと」を宣言したのをはじめ、市立大和中学校の生徒による50年代に流行した「雪山賛歌」や「月光仮面は誰でしょう」の合唱、2008年北京オリンピック女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」の大野忍さんへの市民栄誉賞の贈呈、50周年記念映画「わが街・やまと」の上映などで式典を盛り上げた。
 この中で大木市長は、「都市で生活する私たち市民が生き生きと暮らすためには保健、福祉、医療などを通して『人の健康』を守り、安全で快適な都市環境が整う『まちの健康』、人と人との温かな関係に支えられる『社会の健康』を育てていくことが重要で、大和市は市民一人ひとりの健康な生活の実現に向けて取り組みを進め、『健康都市』を目指すことを宣言する」と、宣言文を読みあげた。
 また、様々な世代の七組が登壇、「YAMATO未来予想図〜未来へのメッセージ」を発表。フィナーレでは国内はもとより世界大会でも活躍している中央林間一輪車クラブが華やか演技を披露、最後に「未来に羽ばたけ大和」としるした横断幕の披露があって式典の幕を閉じた。

 

[相模原北被害者支援連絡協議会]
県下初民間支援団体創設へ

 相模原北警察署や同防犯協会、相模原商工会議所、相模原税務署などで組織する相模原北被害者支援連絡協議会(鈴木亜喜男会長)が1月30日午後4時から北署講堂で開かれ、2008年7月の県被害者支援県民大会・相模原殺人事件被害者の講演「犯罪被害者となって」のビデオ鑑賞や役員改選などを行った。同協議会は2006年12月に発足、2年を経過した活動を踏まえ、犯罪被害者等の多岐にわたる要望に迅速、柔軟に対応するためこの日、県下で初めてとなる民間支援団体の創設を決めた。

2月19日 木曜日

[グループピコ]
ニューイヤーコンサートに250人
童謡歌手雨宮知子さんら出演

 特定非営利活動法人グループピコ(相模原市陽光台2—5—6、松田福二理事長)は1月23日、相模原市あじさい会館でニューイヤーコンサートを開催し、約250人が参加した。
 同法人は5年間、地域作業所として活動してきたが、自立支援法施行に伴い2007年4月から法人化し、就労継続支援B型事業所として障害者の就労に向け「全国の就労支援所ではここだけ」と佐々木ハルヨ所長が話す写真の現像やプリント、焼き増し、データの入力、文集の制作などを受注する一方、クリーニングのたたみ、贈答品の箱詰め作業などを行っている。コンサートはピコで働く利用者の給料の一部になればと始めた催しで、今回で3回目。この日は童謡歌手の雨宮知子さんが「この道」「なごり雪」「川の流れのように」などを唄い、芸大OBを中心とした弦楽器の室内楽団東京サロンスティがヴィヴァルディやショパンなどの名曲、ポールモリアのメドレーを演奏した。
 あいさつにたった松田理事長は「不況にあっても多くの方々から仕事をいただき感謝している。この催しが恩返しや利用者の励みにつながれば」語った。  来賓の赤間二郎衆院議員は「素晴らしい音楽を楽しんで欲しい」と、また、小林教利相模原市議は「会場の温かい気持ちが外の冷たい状況をも温めてくれるのでは」と語った。

 

[大和市]
全国霊柩自動車協会、県葬祭業協同組合と協定締結
災害時の葬祭用品等の確保で

 大和市は1月30日、社団法人全国霊柩自動車協会(坂下成行会長)および県葬祭業協同組合(芝崎成文理事長)と大規模災害時に多数の死者が出た場合に遺体の緊急搬送やひつぎなどの葬祭用品等の確保を定めた災害時における霊柩自動車・棺等葬祭用品の供給等の協力に関する協定を締結した。
 これにより霊柩自動車をはじめ棺、骨壷、ドライアイスなどの物品調達が速やかに行えるようになり、協定締結にあたって大木哲市長は「いつ、なにが起こるかわからない時代だからこそ、平時におけるこうした協定が大切」と語り、芝崎理事長は「この協定を契機に実際の訓練につなげて欲しい」と話していた。

 

[イベント情報]

●津久井湖城山公園でオオムラサキ幼虫の観察会
 2月22日午前10時から根小屋地区パークセンターで行う。無料で雨天中止。前日まで同公園パークセンターに申し込む。電話042−780−2420。

●清水一直遺作展
 3月1日まで相模原市中央2−2−15のギャラリースペース游。15年前に同ギャラリーで初個展を行った作者が3年前、51歳の若さで亡くなった遺作(プロンズ)を展示。電話042−856−1990。

●相模原市収蔵美術品展〜新コレクションと招待作家
 2月22日まで相模原駅ビルナウの相模原市民ギャラリー。電話042−776−1262。

 

2月20日 金曜日

[大和市]路上喫煙禁止区域指定
重点禁止区域では過料徴収へ

 大和市は2月1日、市路上喫煙の防止に関する条例に基づき、市内の全駅周辺八区域と小・中学校周辺28区域を路上喫煙禁止区域に指定して終日禁止にし、このうち大和駅周辺および中央林間駅周辺の2ヵ所は重点禁止区域とし、4月1日以降は路上喫煙をやめるよう注意、指導しても従わなかった場合は過料2000円を徴収する。
 これに合わせて2日には大木哲市長らが大和駅など市内3駅で街頭キャンペーンを行い、区域内でも喫煙が可能な場所に日本たばこ産業(株)(JT)横浜支店(浅井浩一支店長)が喫煙施設(灰皿)を寄贈したのに伴い、同市が感謝状を贈った。設置場所は大和駅と中央林間駅各2カ所、南林間、桜ヶ丘、相模大塚の3駅で各1カ所の計7カ所。

 

[ガンカモ類生息調査結果]
県央のガンカモ類が減少

 県は2月2日、環境省から依頼を受けて毎年行っている2008年度の県央地域におけるガンカモ類生息調査の結果を発表した。
 県央県政総合センター職員や鳥獣保護員ら28人が今年1月5日から14日にかけて53カ所で双眼鏡や望遠鏡を使ってカウントした調査で、相模原市域では宮ヶ瀬湖、津久井湖、相模湖、城山湖、奥相模湖、相模原沈殿池、鹿沼台公園池、青山沈殿池、相模川、道志川、串川、大和市域で上草柳泉の森水源地などで行った。
 その結果、41カ所で確認されたカモ類の総数が2804羽で、昨年度に比べ824羽(22.7パーセント)減少、種類別で多かったのは①カルガモ975羽②マガモ518羽③コガモ382羽④オシドリ301羽⑤ヒドリ196羽の順で、ガン、ハクチョウ類は確認できなかった。

 

[相原高校]
収穫大豆で豆腐や菓子づくり
橋本小の親子と

 県立相原高校(相模原市橋本2—1—58、鈴木芳行校長)の農業クラブ食品化学分会食品化学班の生徒たちは2月11日午前、農産加工室で地元の市立橋本小学校の親子27組と津久井在来大豆を使った土鍋によるおぼろ豆腐とオリジナル大豆クリーム入りきな粉クッキー作りを行った。
 同班の生徒たちは種蒔きから観察、収穫、加工までを一貫して行う食農活動を展開しており、今年6月21日に生徒6人と同小親子27組が津久井在来大豆の種を蒔き、11月22日に収穫した。
 この間、9月30日には大豆とマグロの甘辛和えが同小給食として提供され、12月11日はふりかけ風おから佃煮も給食になり、2月11日は食農活動のまとめとして行ったもので、おぼろ豆腐やきな粉クッキーを試食すると共に産地別きな粉食べ比べクイズも行った。

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