2008年(平成20年)
相模経済新聞社
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10月20日 月曜日

[桜美林大パフォーミングアーツ・プログラム]
10月27日から「カガクするココロ」を上演

 桜美林大学文学部総合文化学科/学課がJR淵野辺駅北口の同大プルヌスホールで行っているパフォーミングアーツ・プログラム〈OPAP〉No132として、平田オリザ作の「カガクするココロ」が10月27日から11月3日まで上演される。
 OPAPが始まった翌年の2002年1月に平田オリザが演出も兼ねて上演した作品の再演で、「人類の進化に関わる最先端の研究に従事しながら、実際には変質や進路などでごく私的な悩みを抱える科学者たちの群像を描いた」作品。
 演出にあたるのは文学座の俳優、演出家を務め、1990年に京都十三夜会賞、2002年に文学座久保田万太郎賞を受賞、現在同大総合文化学群教授も務める坂口芳貞氏で、OPAPの演出はvol1「想稿・銀河鉄道の夜」に始まり、8回目になるという。
 出演が同学群学生約120人のオーディションで選抜された32人によるダブルキャストで、27日から31日までが午後7時、11月1日と2日が午後2時、6時からの2回公演、3日が午後2時からの全10ステージになっている。前売券が高校生以下800円、学生1000円、一般1300円で、当日券は200円増しになり、このほか割安なセット券もある。
 チケットなどの問い合わせは電話042−704−7013。

 

[東名厚木カントリー倶楽部]
2コース新グリーン/ベント芝に改修

 パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス(株)(東京都港区)の子会社パシフィックゴルフマネージメント(株)(同所、サイグル・デイヴィッド・パトリック社長、略称PGM)が運営する東名厚木カントリー倶楽部(愛川町三増2607)は10月4日、OUTおよびINの2コース18ホールに最新品種「マッケンジー」を採用した新グリーンの使用を開始した。
 同ゴルフ場はWESTコースも加えた27ホールだが、このうち2コース18ホールを従来の高麗芝・ベント芝からゴルファーに人気があるベント芝に改修したもので、これに先立ち7月4日にはクラブハウス内のフロント、プロショップ、男子トイレもリニューアルオープン、7月下旬からは国内ゴルフ場初採用とされる大型ハイビジョンで関覧できるメンバーズボードシステムも導入した。これらに要した工事費は約1億3000万円という。
 同倶楽部の遠藤壯介支配人はこれらの改修について、「当倶楽部は競技志向が非常に高く、常にクオリティの高いコースコンディションを求められており、最新のベント芝種の採用で、より質の高いパッティングクオリティを提供できるようになった」と話している。同倶楽部は2009年度以降もWESTコースのベント芝への改修、レストランの改修にあたる。

 

大和薪能に1200人
野村萬斎らが水上舞台で舞う

大和市と同市教委による「大和薪能」が9月28日夜、上草柳の泉の森の水上舞台で4年ぶりに行われ、市民ら約1200人が詰めかけた。
 来年2月1日に市制50周年を迎えるのに合わせて、その先駆け事業として行ったもので、火入れの儀には大木哲市長と山根英昭教育長、公募で選ばれた市民の東郷君子さん(上草柳)と中山琢磨さん(下鶴間)が臨み「かがり」に点灯。
 このあと、五穀豊穣を祈る田植え作業で神主と早乙女が田植え歌を掛け合う小舞「田植」(野村萬斎)、仲間外れにされて逃げ帰った太郎冠者を見て妻が無理やり千切木(長い棒)を持たせ夫婦で仕返しに出かけたが、訪れる先がことごとく留守のため威勢がよくなる夫の様子を描いた狂言「千切木」(野村万作ほか)、義経の一行が船出すると現われた平家の怨霊を弁慶が懸命な読経で追い払う能「船弁慶」(観世銕之丞・野村萬斎)が上演され、観客たちは約2時間にわたり幽玄の世界にひたった。

10月21日 火曜日

【とぴっくとーく】
「活動の楽しさを伝え、会員拡大に力を入れたい」
創設40周年の相模湖町商工会青年部部長
荒井聖さんに聞く

−−青年部の現況は。
 「商工業の経営者と後継者合わせて17人で構成しています。30代が中心ですね。旧津久井郡4町の青年部に共通の問題だと思いますが、卒業者が多いのに比べて入会者が少ないのが悩みですが、ほとんどの会員が積極的に活動に取り組んでいることを誇りに思っています」
−−主な事業は。
 「青年部が立ち上げた事業としては毎年秋の『ふれあい広場』があります。町の物産の展示・販売やイベントを町民が一緒に楽しむ催しです。今年は10月19日に林間総合公園で開催しました。また、クリスマスの時期に町の観光協会やボランティア団体と協力して、JR相模湖駅前と相模湖湖畔をイルミネーションで彩る事業も続けています。町の活性化に役立ちたいという思いが支えです。40周年記念事業として野口健さんを講師に招いて環境をテーマにした話をしていただき、一般公開の形にしたところ予想の2倍にあたる400人の参加者がありました。ささやかな地域貢献になったのではないかと思っています」
−−他の団体との交流も活発ですね。
 「4町商工会青年部は以前から交流がありますが、合併後は相模原商工会議所青年部との交流が深まっています。町に対する外からのイメージが自分たちの持つ町のイメージと随分違うので刺激になります。同じ青年部として分かり合える部分もあり、負けたくないという気持ちも、もちろんあります。お互いに切磋琢磨していきたいと思います」
−−今後どんな活動に重点を置きますか。
 「新しい人が入ってくれるとそれだけで部会が活性化します。自分たちが体験している活動の楽しさを伝え、会員拡大に力を入れる考えです」

 

[S・C・相模原]関東大会も制覇
相模原の知名度UPもかけ、全国トップを目指す

 第15回全国クラブチームサッカー選手権で神奈川大会を制覇したS・C・相模原(田名1262—5、望月重良代表)が9月20日から22日まで山梨県の韮崎中央公園陸上競技場で行われた関東大会でも優勝、11月1日から秋田県で行われる全国大会出場を果たした。今年2月に結成されたばかりのクラブチームが破竹の進撃を見せるのは極めて異例と言われ、「相模原の知名度を上げるためにも全国トップを目指す」と意気軒昂だ。
 関東大会では1回戦のジラーフ赤堀SC(群馬県)に4−0、準決勝の与野八王子クラブ(埼玉県)にも4−0、決勝で蔵波FC(千葉県)に7−1で勝ち、完勝に近い形で全国大会出場を決めた。
 全国大会は昨年まで10チームによる戦いだったが、今年から24チームと倍増、関東大会準快勝でS・C・相模原に敗れた与野八王子クラブ、決勝で敗れた蔵波FCも出場する。
 ところが、この2チームがシードで2回戦から戦うのに対し、S・C・相模原は1回戦から臨み、決勝に進むまでに4回戦う。この組み合わせもさることながら、4ブロックの戦いの中で蔵波FCのブロックは1回戦から決勝までが仁賀保運動公園多目的広場の1会場なのに対し、S・C・相模原のブロックは3会場を転戦する。
 そうしたハンディに対し首をかしげる向きもあるが、S・C・相模原の事務局を担う長瀬昭仁さんは、「相手がどうのこうのと考えずに一戦一戦を全力で戦い、日本一を目指す」と話している。
 一方、社会人県3部リーグに所属する同チームは10月5日現在6戦全勝で、こちらも破竹の進撃を続けている。

 

【Sokei短信】

●宮ヶ瀬湖周辺の乗りものがフリーパスに
 宮ヶ瀬湖ダム周辺振興財団(小林勲理事長)が10月から宮ヶ瀬湖畔、ダムサイト、鳥居原の各エリアの回遊性の向上や環境対策の一環として始めたもので、遊覧船「みやがせ21」、ロードトレイン「ミーヤ号」「愛ちゃん号」、インクラインの乗りものの料金をフリーパスにして大人1000円、子ども500円にした。利用できるのは平日で、従来の乗り継ぎに比べると600円の得になるという。フリーパス券は3エリアで販売している。

●秋の交通安全運動で大和市交通安全対策協議会がキャンペーン
 同協議会(会長・大木哲市長)は、市および大和署、大和綾瀬交通安全協会、市交通指導員連絡協議会、市交通安全母の会連絡協議、市交通安全シルバーリーダー連絡協議会らで組織されており、9月25日から27日までに鶴間交差点角などに交通安全監視所を設置、メンバー約30人が高齢者の自転車事故が増えている状況を訴え、ルールブックを配布しながら自転車に反射材を取りつけた。
 また、26日には大和署の黒木一郎署長と大木市長がパトカーに乗車し北部地域のパトロールを実施、中央林間小正門前の横断歩道では2人が黄色の横断旗を持ち、「おはようございます」と声をかけながら登校する児童を見守った。さらに10月1日には違法駐車強化月間にあわせて大木市長や黒木署長ら協議会のメンバー61人が午後3時から大和駅前で街頭キャンペーンを行い、通行人らに啓発品やチラシを配布、用意した啓発品1000セットは20分足らずで配り終え、あわせて違法駐車の取り締まりも行った。市内における今年の交通事故は8月末現在963件で、昨年同期の1059件より減ってはいるが、死者数は昨年と同じ3人になっている。

10月22日 水曜日

【ひと・生きがい】
街なかの隠れ里で田んぼ作り
仲間との活動を楽しみながら“環境保全”を発信
「鳩川・縄文の谷戸の会」代表 倉橋満知子さん

 小鳥がさえずり、蝶やトンボが舞い、イナゴが飛び跳ねる田んぼの畦道。何かが動いたのを目ざとく見つけた倉橋満知子さん(「鳩川・縄文の谷戸の会」代表)が掌に取って「クワガタの幼虫だわ」と笑う—。相模原市磯部の勝坂遺跡近くに広がる谷戸田での光景だ。「日常生活から五千年のタイムトンネルを抜けて出会う貴重な里山。このままの姿を残していきたい」との思いを支えに仲間と稲の栽培を続ける倉橋さんの活動をレポートする。
 北海道に生まれ、三浦半島を経て相模原市で生活するようになった倉橋さん(磯部在住)が、そこだけ周囲から隔絶された平らな低地、「谷戸」とかかわりを持つきっかけになったのは、13年前に新磯公民館で開催された「ふるさと講座」。農村生活の体験と祭事などの学習が主な内容だった。
 カリキュラムの中に稲の栽培体験も組み込まれ、その舞台に設定されていたのが谷戸田だった。初めて足を踏み入れた倉橋さんは、四方を斜面林に囲まれた湧き水豊かな水田の風景に心をゆすぶられた。「郷愁を誘われ、長い間忘れていたものに遭遇した思いがした。かわせみも初めて見た。何て素晴らしい所だろうと感じた」という。この感動は、日本の原風景を今に伝える貴重な谷戸田がいつまでも姿を変えずにいてほしいという強い願いと重なる。
 そして、講座での栽培体験で米がよく育つこと、斜面林からの湧き水が生き物を育むため生物多様性が高いことを知った倉橋さんは、市のアドバイスも受け、土地所有者から2反(約2000平方メートル)の土地を借りて水田耕作を行う市民活動を展開しようと、1998年「鳩川・縄文の谷戸の会」を結成した。当初会員は20人。言うまでもなく「縄文」は勝坂遺跡にちなむ。
 しかし、当時の谷戸は耕作放棄地で、周囲の林がうっそうとした雰囲気を醸す「隠れ里」。しかも、翌年の収穫は散々。会員に生粋の農業者がいるわけでもなく、無農薬、有機栽培による稲の育て方や水の管理など手探りでの活動が続いた。会員の父親の農業者が指導してくれたのがほぼ唯一の頼りだった。
 暗中模索する中で、谷戸のような湿田は耕作に不利とされていることを知り、何かいい方法はないかと調べた末に行き着いたのは「冬水田んぼ」。
 年が明けた頃から田んぼに水を張っておく手法で、倉橋さんは「雑草の発芽が抑えられるため、いちばん大変な雑草取りの手間が激減した。しかも不耕起で済む」と効果を笑顔で説明する。
4年前から実験しているが、稲がしっかりして倒伏が少なくなり、施肥の量も減ったという。昨年は1反あたり340キログラムの米を収穫した。
 現在の会員は30人とその家族。秋の刈り入れや収穫祭には50人から60人が顔をそろえる。毎月2回の日曜日が定例活動日で、冬の下草刈り、春の種まき、夏の田植えなどに楽しく汗を流すが、最近は毎週のように家族連れで足を運ぶ会員も少なくない。「主体的に取り組む人が増えている。やっぱり一番大切なのは、人です」と倉橋さん。活動の中心になってきた自分の気持ちに寄り添ってくれる人が増えているのが何よりうれしそうだ。
 「ここにはザリガニもカブトムシも棲んでいる。ホタルも出ます。縄文時代からの遺伝子を持つホタルです」と笑う顔に谷戸への愛着がにじむ。
 また、神奈川県と山梨県の水環境保全を目指して活動している官民協働の「桂川・相模川流域協議会」の神奈川県代表幹事も務めている倉橋さんにとって、谷戸での活動は環境保全のメッセージを発信したいという気持ちの表れでもある。
 谷戸の脇を流れる鳩川には護岸整備、勝坂遺跡には都市型公演整備の計画があり、谷戸が今のままの姿を維持できるかどうかは不透明だ。だからこそ、「いつか市民が身近な場所で里山の自然と接する公園として整備されるよう期待しながら、ここでの田んぼづくりを続け、人と生き物が共生する環境の大切さを伝えたい」と語る女性リーダーの言葉に心情そのままの熱がこもる。

 

[県央小売酒販組合・大和支部]
10月1日から「大和泉の森」を発売

 県央小売酒販組合大和支部(小林文夫支部長)は今年も10月1日から吟醸「大和泉の森」を発売した。
 同吟醸は市内の南部・下和田地区の水田で収穫した原料料「祭晴」(まつりばれ)の大和産酒で、精米歩合は50パーセントの大吟醸に匹敵するレベルという。もろみの状態から酒を絞るとき、人や機械の力をまったく加えず吊るした木綿の袋からしたたる滴を集める「袋しぼり」の製法で、醸造元の泉橋酒造(海老名市)によると、「辛口でありながら、まろやかに仕上がっている」という。
 1本720ミリリットル入りで販売価格が1575円で、市内の黄色いのぼりがある酒販店で1800本限定で販売している。

 

【イベント情報】

●穂積千幸版画展〜木版によるリトグラフ
 10月29日から11月9日まで相模原市千代田2−2−15のギャラリースペース游。女子美短大卒、ヘリット・リートフェルド・アカデミー(オランダ)卒で、朝日チューリップ展99審査委員賞受賞の作者によるチューリップ画25点展示。電話042−856−1990。

●相模原市博物館日曜講演会
 10月26日午後2時から市史編さん室特別顧問の神崎彰利氏が「津久井の古文書調査ことはじめ」をテーマに講演。定員200人で無料。電話042−750−8030。

●大和市文化祭一般公募展
 10月28日から11月3日まで市生涯学習センター。書、絵画、写真の作品を展示。電話046−260−5222。

10月23日 木曜日

[JMCエデュケーションズ]
学校情報セキュリティ対策支援ソフトを開発

教育のIT化推進事業を手がける(株)JMCエデュケーションズ(相模原市相模原4−8−19、吉岡昌明社長)はこのほど、学校情報セキュリティ対策支援ソフト「らくらくスクールポリシー」を開発、発売した。
 文部科学省が今年8月、全国の小中高校に情報セキュリティポリシーの策定を要請したのを背景に同ポリシーが効率よく策定できるだけでなく、継続的な運用のために見直しや改善がしやすい仕組み(セルフチェックシートの生成、情報資産の追加や機密レベルの変更など)を導入、教職員の情報セキュリティ意識向上をはかるツール(研修テキストや校務中の事故事例を紹介するアニメーションなど)の付加もはかった。
 こうした機能から同社は、①作業を行いながら必要な知識が身につく②学校で扱う約400種の情報資産が登録済み③教職員は解説文や事例で校務に潜む危険に気づく④情報セキュリティポリシーの運用までしっかりできる、という点を主な特長として挙げている。
 基本セットの販売価格が教委向け研修会2回などのサービスを含めて98万円(税別)で、学校単位の追加ライセンスが15万円(同)。

 

[S・C・相模原]企業などの名入れカレンダー受付
迫力あるプレー写真など掲載

 S・C・相模原を運営する(株)スポーツクラブ相模原(田名)は企業などの名入れを含めた2009年カレンダーを制作、この申し込みを受けつけている。
 プロスポーツカメラマンの石島道康氏撮影の選手たちの迫力あるプレー写真や望月重良代表のポートレートも織り込んだA4判カラー刷り8枚綴りのカレンダーで、名入れをする場合、50本からが1本600円、100本からが同500円、150本からが同450円、200本からが同400円で、名入れ無しの50本以下が1本1000円(いずれも税込み)。申し込み、問い合わせは同社 電話042−810−7777。

 

[さがみはら市民会議]多彩な市民活動の紹介雑誌
「peuple、相模原」創刊

 特定非営利活動法人(NPO)さがみはら市民会議(相模原市富士見6−6−1、伊藤信吾代表理事)は10月1日、NPO法人をはじめとした市内の市民活動を紹介する雑誌「peuple、相模原」(ぷぷれさがみはら)を創刊した。
 同市民会議は市と連携して市民の自主的・非営利の社会貢献活動を支援する施設「さがみはら市民活動サポートセンター」を協働運営しており、同センターが市内のNPOやボランティアなどの市民活動を支援する一方、市民に向けた窓口としての役割も担っている。このため、市民活動のさらなる周知に向けて創刊したもので、「peuple」は仏語で「人が住んでいる」意味という。 創刊の趣旨は市民活動やボランティア活動の発信を基本にし、制作費は企業・商店によるPR広告で賄っており、企業とNPOがまちづくりで連携したこの種の試みは「過去に例のない(おそらく全国的にも)発行形態」としている。
 体裁がA3判二つ折りの32頁で、5000部を発行、市役所出張所、公民館など公的施設のほか参加団体、企業、各種イベントなどで無料配布している。

10月24日 金曜日

[さがみはら能]江守徹語りで「雪ノ精」上演
11月6日・グリーンホール相模大野

 観世流能楽師の松山隆雄氏が主宰する能楽普及推進会と同氏後援会(相模原市相模大野2—17—7、陶山定人後援会長)は11月6日午後7時からグリーンホール相模大野大ホールで、松山氏自作の「雪ノ精」をメインにした第12回さがみはら能を上演する。
 2000年初演の「雪ノ精」は、能面から装束、語りまで松山氏の自作自演の能で、今年は胡弓(二胡)を採り入れた特別企画として7月23日に国立能楽堂で上演、グリーンホール相模大野のあと同氏の故郷山形県でも公演する。
 「月明かりに照らされた白銀の世界で、哀愁を秘めた胡弓の音色が雪の精の情念をかきたて燃え上がらせる」という「雪ノ精」で胡弓を担うのは王霄峰で、これに先立つ「厳冬の冬」では一噌幸弘の笛に乗った語りを俳優の江守徹が務め、「雪ノ精」でも語りの役を演じる。
 松山氏は日本芸術院会員だった故梅若六郎に師事、13歳で初舞台を踏み、1998年に国の重要無形文化財総合指定の認定を受けた。
 6日の公演は全席指定で前売が4000円、当日が5000円(6歳以下入場不可)で、先着600人に江守徹の記念色紙をプレゼントする。チケットはMove電話042−742−9999。

 

[大和商工会議所]中央林間ゆかりのカルタ制作
カルタ会ほか、1000セットを販売

 大和商工会議所中央林間地域会員交流会(小坂泰男会長)の有志約20人が中央林間地区ゆかりのカルタ作りに挑戦、10月1日にこの完成を記念して中央林間4−28−5のコミュニティルーム「茶・茶・茶」でカルタ会を開いた。
 中央林間地域の芸術家や文化をはじめとした地域の風土、習慣などを盛り込んだカルタで、その名も「古今、東西の書物を見て物事を覚える」という意味を込めた「中央林間博覧強記加留多」。 地域の歴史や習慣を通して子や孫に自分が生まれ育った地域を知ってもらい、地域を愛し誇りに思う人に成長して欲しいという願いと期待をかけてカルタ作りを思い立ったと言い、素人の会員有志だけで47札の句や絵、デザインを考案、句を説明するコメントもつけ加えて仕上げた。
 そのカルタ大会では、「自分が考えた句が読まれた時は、苦労がいっぺんに吹き飛んだ」という会員もいて、早業で札をとるつわものやお手つきなどもあって、盛り上がった。
 制作したのは1000セットで、1セット1800円(税込み)で販売しているが、すでに850セットが売れたそうで、残りの申し込みを受けつけている。問い合わせは市川秀雄さん(市川メガネ代表)電話046−274−4699。

 

【イベント情報】

●24日と25日に「みんなの消費生活展」
 相模原市消費生活課の主催により「身近なところから見直そう」をテーマに午前10時から午後4時までJR橋本駅北口のミウィ橋本5階のインナーガーデンで食、健康、環境、悪質商法に関するパネル展示のほか、リサイクル品やさがみはらブランド野菜を景品にしたクイズラリー、スーパーボールすくい、さがみの水のペットボトル無料配布などを行う。問い合わせは同課・電話042−775−1779。

●11月22日に県央地域水源林ツアー
 小田急線愛甲石田駅をマイクロバスで出発、厚木市七沢水源林「半谷」を経て宮ヶ瀬ダム施設を見学、鳥居原園地ふれあいの館で昼食をとり、相模湖町与瀬水源林「貝沢」を経てJR橋本駅で午後3時30分解散する。参加費無料で40人を募集する。(多数の場合は抽選)。はがきに参加者全員の郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて、県央地域県政総合センター(津久井分室)水源の森林推進課(〒220−0207相模原市津久井町中野937−2)に10月31日までに送る(当日消印有効)。同センターHPからの申し込みも可。問い合わせは電話042−784−1111(内線271)。

●町田市経営診断協会が無料公開講座
 11月1日午後3時から「ぽっぽ町田」地下会議室で開き、元日本鉄道建設公団新幹線担当理事で工学博士の大平拓也氏が「新幹線の話(東海道新幹線の誕生からリニア新幹線まで)」をテーマに講演する。問い合わせは同協会電話042−723−4664。

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