2008年(平成20年)
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9月22日 月曜日

[ブックオフコーポレーション]神奈川大学と産学提携
古本産業を調査研究/学生起業講座も

 中古書販売で東証一部上場のブックオフコーポレーション(株)(相模原市古渕2−1−4、佐藤弘志社長)は9月4日、神奈川大学(横浜市神奈川区、白井宏尚理事長)と地域に根ざした研究・教育の推進で連携する包括協定を締結した。
 活字文化の普及や古本産業の調査研究にあたる産学連携をはじめ実践的な調査・研究やメディア教材の作成にあたる教育関係の協力、インターシップの受け入れや起業体験講座を行うキャリア形成支援で協力しあうという協定で、ブックオフは活字文化の裾野を広げ、リユース事業の地域社会における付加価値の向上を目指す一方、神奈川大学は学生が実社会に触れる機会を増やし、身近な問題から社会の課題を学び、活字離れなどの課題解決への貢献を目指す。 具体的には2008年度からブックオフ提供の図書による大学生と子どもたちが行う読書活動(活字文化の普及推進)、ブックオフの研究課題をまとめた神奈川大学によるマルチメディア教材の作成や新店舗立ち上げを取材したドキュメント番組の制作(メディア教材作成)、大学祭などの実験店舗立ち上げで事業計画の立案から行う起業体験講座(キャリア形成支援)を展開する。
 引き続いて2009年度にはブックオフ提示の課題について消費者心理やコミュニティ社会などの観点から神奈川大学が行う実践的な調査・研究(教育)と、ブックオフ店舗で学生を受け入れるインターシップ(キャリア形成支援)に着手、2010年度からは活字に対する大学生の意識と行動の変容、若者の活字離れの実態と古本産業の影響、海外の古本産業展開と異文化理解への効果、リユース型古本産業による環境保全効果などを神奈川大学が行う学内共同研究(教育)を始めるという。

 

[相模原市商店会連合会]9月27日に「サンマまつり」
17商店街で焼き立て実演販売や無料券配布

 相模原市商店会連合会(秋葉秀二会長)は9月27日、2回目となる「サンマまつり」を開催する。
 岩手県大船渡市の漁港に水揚げされた新鮮なサンマの味を相模原市内の消費者に楽しんでもらおうという催し。昨年初めて行われ、好評だった。今年は17の商店街が参加する。両市は宇宙航空開発機構(JAXA)の研究施設がある全国5つの市町で構成する銀河連邦共和国に加盟しており、物産の交流も盛んになっている。サンマまつりはこの交流を促進し、まつりを通じて参加商店街の売り上げ増にもつなげようというのが狙い。
 今年も昨年と同様、事前に無料プレゼント券を配布したり、当日サンマを焼いて販売するなど各商店街が思い思いの趣向を凝らして実施する。参加商店街は次の通り。
相原二本松商栄会▽相模原商店街協組▽東橋本商店会▽相模原東商店会▽西門商店街協組▽上溝商店街振組▽北里通り東栄商店会▽高校通り商栄会▽矢部商工みどり会▽にこにこ星ふちのべ協組▽あいロード若松商店街振組▽女子大通り商工振興会▽相模大野南新町商店街協組▽メイト相南商店会▽相模台商店街連合会▽相模原西商店街協組▽相武台団地商店会

 

[神奈川県]
海老名・産業技術センターでものづくり技術交流会
10月15〜17日
製品・試作品の展示やフォーラムなど

 県は10月15日から17日までの3日間にわたり、産業技術センター(海老名市下今泉)で2008年度ものづくり技術交流会を行う。
 中小企業の新製品の開発、技術力の高度化や研究開発力の向上を目指して企業、大学、同センターなどの公設試験研究機関で得られた研究・業務成果・情報の発表、製品・試作品の展示を行うもので、これに合わせて16日午後1時から神奈川R&D品質工学フォーラム、17日午後2時から第4回神奈川R&Dシンポジウムを同センターで行う。
 品質工学フォーラムは東芝電子エンジニアリング(株)の武部智氏、いすヾ自動車(株)の渡邊泰行氏、(株)リコーの細川哲夫氏が同工学の適用事例や実施例を紹介するもので、R&Dシンポジウムではソニー(株)業務執行役員SVP先端マテリアル研究所の熊谷修所長、味の素(株)ライフサイエンス研究所の尾道一哉所長、(株)片桐エンジニアリングの片桐俊郎社長らがパネラーをつとめる。
 両プログラムとも無料で、定員200人。問い合わせは同センター交流相談支援室電話046−236−1500。

9月23日 火曜日・祝日

 

 

 

9月24日 水曜日

農業テーマパーク「ハーブガーデン・モナの丘」
多彩なハーブと有機栽培野菜の直売が好評

 収穫の秋を迎え、(株)グリーンピア相模原(桑田俊夫社長)が運営するハーブガーデン「モナの丘」(相模原市下溝4390)の園内は初秋の趣を深め、一段と実りの色を濃くしている。
 2004年7月に2ヘクタール余りの敷地を擁する農業テーマパークとしてオープンした同園は、ラベンダーを初めとする多彩なハーブの園として親しまれる一方、有機栽培による野菜の直売が人気を集め来園者が年々増加。現在は女性のリピーターを中心に毎日150人以上を迎えている。
 ほぼ年間を通してさまざまな催しを行っており、とりわけ秋のイモ掘り、大根掘り、きのこ狩りを始め、採れたて野菜を特価で提供する収穫祭は毎年大勢の参加者でにぎわっている。
 今年も9月下旬から、広い畑に実ったさつまいも掘りを希望者に楽しんでもらう。例年参加者は2キロ前後を収穫しており、今年もほぼ例年並みの収穫が期待できるという。費用は1人300円。大根掘りや収穫祭については企画を立案中だ。
 桑田社長は「来場者のアンケートでは、ここへ来るとゆっくり、ゆったりと時間を過ごせるという声が多い。有機野菜も好評で、いい物を作ればわかってもらえると感じている。今後は自社生産のアミノ酸肥料で栽培した野菜をブランド化したい。完熟堆肥づくりにも挑戦し、本物の農業を実践していく」とさらなる展開に強い意欲を燃やしている。電話042−777−8586。

 

[小田急電鉄]環境配慮型割引周遊券を発売
名所旧跡、温泉など25施設で優待・料金割引付き

 小田急電鉄(株)(東京都新宿区、大須賀頼彦社長)は9月1日、カーボンオフセットを導入した環境配慮型割引周遊券「箱根旧街道・1号線きっぷ」を発売した。利用は10月1日からで、この周遊券で国道1号線、箱根旧街道の名所旧跡、温泉など25施設で優待・料金割引も受けられる。
 小田急線の往復割引乗車券と、箱根登山線の小田原駅〜小涌谷駅間および箱根登山バスの小田原駅〜元箱根港・箱根町間が何度でも乗り降りできる乗車券をセットにした周遊券で、地球温暖化対策の一環としてカーボンオフセットを導入した。
 有限責任中間法人カーボンオフセットが提供するサービスを活用し、利用する鉄道やバスが排出するCO2(推計5.4キログラム)すべてを打ち消すための費用を小田急電鉄、箱根登山鉄道、箱根登山バスの3社が負担するという仕組みで、周遊券でこの種の試みは国内で初めてという。
 ちなみに、このオフセットサービスでは世界各地で行われた温室効果ガス削減プロジェクト(途上国の自然エネルギー発電事業など)で削減されたCO2による排出権を使用しており、この排出権は国連の認証を受けて日本政府に無償で譲渡され、京都議定書の目標達成にも活用される。
 周遊券は小田急線、箱根登山線各駅と小田急トラベル営業所などで販売しており、これに伴い箱根旧街道ハイキングパスの販売は9月末で終了するという。

 

【イベント情報】

●プラハの演奏家5人の弦楽五重奏コンサート
 10月19日午後3時から県立藤野芸術の家。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスでクライスラーの「愛の喜び」、ドボルザークの「弦楽五重奏ト長調」などを演奏。全席自由で前売2500円、当日2800円。電話042−689−3030で予約受付中。

●2008CAT展
 10月3日から10日までグリーンホール相模大野多目的ホール。相模原に拠点を置くアートプロジェクトグループCATの主催で23人の作家による平面、立体作品を展示。入場無料。電話042−765−2908(ギャラリーサガン)。

9月25日 木曜日

[アルプス技研]市民向けに相模原公園で熱気球体験
創業40周年記念で社会貢献活動

 技術者派遣業務で東証一部上場の(株)アルプス技研(相模原市西橋本5−4−12、池松邦彦社長)は今年7月1日に創業40周年を迎えたのを記念し、社会貢献活動(CSR)として8月30日に立川市の国営昭和記念公園、31日に相模原市麻溝台の県立相模原公園で熱気球無料搭乗体験教室を行った。
 同社創業者の松井利夫氏が理事長を務めるNPO法人ふれあい自然塾(相模原市西橋本)の協力を受け、縦横約15メートルの熱気球に大人2人、子ども3人を一組に地上30メートルまで浮上するイベントで、昭和記念公園では事前の申し込み受けつけで870組2千500人の応募があったため、抽選で50組170人が搭乗して楽しんだ。
 ところが、相模原公園では午前10時から5回行い50組の搭乗を当日受けつけたが、強風の影響でいずれも断念。それでもトライするたびに膨らませた熱気球を見て歓声が上がるひと幕もあり、替わりにパイロット3人の指導で熱気球の飛ぶ仕組みを学ぶ一方、子どもたちは球皮の中に入ったり上に乗って遊ぶ体験教室を楽しみ、約500人の家族づれで賑わった。
 このイベントは同社の主要事業所がある都市で開く計画で、9月27日には大阪万博記念公園で行うほか、来年は九州などでも行う予定という。

 

大和市在住の画家・阿部豪一さん
画業50周年記念・ポーランド大使館での個展盛況

 大和市中央林間1丁目5ー6で「ギャラリーあべ」を開設している画家の阿部豪一さん(67)の画業50周年を記念した作品展が9月11日から24日までポーランド大使館(東京都目黒区)のメインホールで行われ、11日夜に開かれたオープニング&レセプションで阿部さんが謝辞を述べた。
 この作品展を企画したのは在日ポーランド商工会議所チェアーマンのピーター・スシツキ—タナカ氏で、同氏は大和市つきみ野に在住しIT関係の会社を経営しており、阿部さんと20年来の親交がある。
 その関係で画業50周年の企画展の話が持ち上がり、要請を受けて阿部さんはショッパン作曲の「ボロネーズ」をイメージした100号の大作をはじめ20号の小品まで含めて15点を出品、作品展の開催になった。
 阿部さんは独自の画法で様々な作品を描いており、1960年代には米国の画商が作品を買い上げたり、ヨーロッパ企画展に出品、70年代にはハワイで個展を開き、90年にはヨーロッパスケッチ旅行を敢行するなど、国際的な活動にも意欲を燃やしてきた。
 このため、今回のポーランド大使館における作品展に関して、阿部さんは「新しく赴任する大使は日本通と聞いているので、これを契機に交流を深めていきたい」と話している。

 

【Sokei短信】

●大和市立上和田の薬王院で市指定重要無形民俗文化財の双盤念物
 今年9月8日、上和田薬王院双盤念仏保存会(久世菊雄会長)によって行われており、同念仏は鉢と太鼓の音に合わせて念仏を唱える仏教音楽で、仏教の声明(しょうみょう)から発達し音声に抑揚をつけて穏やかに発音し阿弥陀仏の名を唱える「引声(いんぜい)念仏」の一種。鎌倉光明寺の同念仏の系統を引いたものとされ、保存会によると同院に伝わる双盤鉦の最も古いものに亨保元(1716)年の銘があるので、290年以上の歴史があるという。また、同院本尊の薬師如来像が12年に1度、寅年にご開帳するが、同如来は眼病に霊験あらたかで、縁日で売られる「薬師生姜」という芽ショウガを食べると眼病に効能があると言われており、この日もこのショウガが売られ、多くの人が買い求めていた。

●大和市消防本部が救急フェア
 9月9日の救急の日、7日から13日までの救急医療週間に先立ち9月6日、イオンモール大和(下鶴間1−2−1)の西側平面駐車場などで行った。バトカーや救急車などが展示された会場では、約40メートルの高さに上昇するハシゴ車のバスケット搭乗体験、シートベルトを着けた状態で時速5キロでぶつかる衝撃の体験などが人気を集め、このほか、自動体外式除細動器(AED)の取り扱い体験も行い、消防職員や日赤大和奉仕団らのメンバーが消防車や救急車の形をした消しゴムなどを配布しながら救急活動のPRにも努めた。

9月26日 金曜日

[TKC県央支部]相模原地域力連携拠点づくりに貢献
地元の税理士・公認会計士らが中小企業支援

 「自利他利」(自利トハ他利ヲイフ)を基本理念に全国の税理士・公認会計士約1万人を擁するTKC会(全国会・東京都新宿区)が相模原で存在感を増しており、5月31日に2008年度の経産省関東経済産業局からの採託を受けて開所した相模原商工会議所の「相模原地域力連携拠点」でTKC神奈川会(小形文夫会長)県央支部(鈴木峰陽支部長)がパートナー連携のメンバーとして名を連ねた。
 その素地はTKC神奈川会が中小企業支援の「相模原モデル」の構築に向けて5月13日に横浜銀行相模原駅前支店で開いた関東産経済産業局、相模原市、相模原商議所、同行の4機関との経営革新勉強会で示された。
 TKC神奈川会の会員は約420人で、東京地方税理士会元相模原支部長も務めた小形会長が2006年7月に就任、1期2年を経て現在、2期目を務めている。同勉強会で同会長は「横浜銀行とはこれまで交流会を重ねてきたが、地元企業のために何ができるかを真剣に考えなくてはいけないという思いからこの日の勉強会になった。依然として厳しい環境下におかれている私たちの顧客である中小企業の経営革新は重要な課題」と指摘したが、関東経産局総務企画部企画課の渡辺豊課長は「相模原市、相模原商工会議所、横浜銀行、TKC全国会の支援部隊がこれだけ連携しているのは全国でも類を見ない事例」と称えたという。
 こうした背景には、中小企業を支援する経済産業省と、同省の要請を受け顧客の黒字決算支援活動を2008年度から2年間にわたって行っているTKC会の連携がある。そうした関係から同神奈川会県央支部が地域力連携拠点事業のパートナーに選ばれたもので、小形会長は「中小企業のため、地域のため役立つようできる限りの協力をしていきたい」と話している。
 ちなみに、県内における地域力連携拠点事業は相模原、横浜、川崎など7拠点、全国では316拠点が採択され、相模原では支援8機関、パートナー7機関がメンバーになっている。

 

[相模原市]放課後子ども教室を開設
市立中央小に続き10月には上鶴間小でも

 相模原市は9月8日、毎日の授業を終えた小学生たちに遊ぶ仲間と時間、空間を用意し、子ども同士、子どもと大人が交流する安全・安心な居場所として「放課後子ども教室」を市立中央小学校(富士見1−3−22)に開設、この日は児童87人が参加した。
 平日は午後5時まで(10月中旬から2月中旬にかけては午後4時30分まで)と土曜日、夏休みなど長期休業期間は午前9時から昼1時間を除く午後5時まで利用できる教室で、保護者の費用は無料で、活動内容によって教材費の負担はあるが、傷害保険は市が負担する。
 教室は拠点となる活動室のほか、校庭や体育館、特別教室を利用するが、今年度はモデル事業として中央小のほか10月1日に上鶴間小(上鶴間4−7−1)、10月20日に根小屋小(津久井町根小屋1580)で開設する。

 

[小山建設]負債額25億円で倒産
相模原市内の建設業者では老舗

 相模原市内建設業者老舗の小山建設(株)(上溝43、小山昌寿社長)は9月9日、弁護士事務所を通して横浜地裁に破産手続き開始の申し立てを行い、10日に同地裁がこの開始を決定した。
 弁護士事務所によると10日の1億6千万円の手形支払いの目途が立たなくなったための倒産で、負債額は25億円。債権者は約130社。
 同社は今年4月8日、創業85周年を迎えた記念と小山英雄前社長が会長、小山昌寿氏が新社長に就任した社長交替を披露する祝賀会を開いたばかりで、それだけに地元建設関連業界を中心に衝撃が走り、同社の協力、下請け企業の連鎖倒産を危ぶむ声も出ている。
 関係者によると、これに先立つ8日夜から小山会長と小山社長の行方がわからなくなっているという。

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