2008年(平成20年)
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9月15日 月曜日・祝日

 

 

 

9月16日 火曜日

[相模原市]観光土産品開発支援事業審査会
藤野ゆずこしょうなど3点を認定

 相模原市は8月19日、2008年度の観光土産品開発支援事業審査会を開き、応募があった3件を認定した。
 同事業は2007年度から始め、観光土産品になる新商品の開発で認定を受けた場合、対象経費の50パーセント以内(上限50万円)を補助するもので、開発後も商品発売に関して市観光協会が各種イベント会場で販売支援やPR活動を行う。
 認定を受けたのは(有)ふじの(藤野町小渕、安藤久士社長)の「藤野ゆずこしょう」と「藤野ゆずジャム」の2品、(株)旭屋(水郷田名、江成尚男社長)の「相模の桑鳥『ダチョウジャーキー』料亭の味」の計3点。
 それぞれは2009年3月上旬までに開発した商品を市に提出、4月から販売を始めるスケジュールになっている。
 ちなみに、2007年度は「さがみはらサブレー」と「小原宿大名行列『奴さん』根付け」が認定された。

 

[キャタピラージャパン]
CATブランド最大のホイールローダ発売
13トンクラスの油圧ショベルも

 キャタピラージャパン(株)(東京都世田谷区、平野昭一社長)は8月1日、鉱山現場を中心に作業するCATブランド最大の994Fホイールローダ(バケット容量19立方メートル、運転質量194トン)を発売した。
 1999年4月発売の994Dのモデルチェンジ機で、従来機に比べ排気量13パーセントアップのエンジンを搭載したほか、作業機用ポンプの改良などで大幅な生産性向上をはかり、ガラス面積、キャブ容積の拡大によりワイドな前方視界と快適な居住空間を実現した。また、車両全体のトータルな管理を可能にするⅤIMS(バイタルインフォメーションマネジメントシステム)を標準整備し、サービス性の向上もはかったという。
 標準販売価格は都度見積もりで対応する。
 同社はまた、8月20日に都市部の工事や管工事、道路工事などに使われる13トンクラスの油圧ショベル超小旋回機も発売した。
 CAT313CSRをモデルチェンジした313DSR「REGA」(バケット容量0.45立方メートル、運転質量14.4トン)で、燃料価格高騰を背景に高まる省燃費へのニーズに対応し、従来機と同等の時間当たり作業量をキープしながら燃料消費量の低減をはかったほか、新採用のエコノミーモードや新世代環境対応型エンジンの搭載、フロント位置制限機能、距離表示機能で狭隘地でも効率的な作業を可能にした。工場裸渡しの標準販売価格は1562万円で、年間100台の販売を目指す。

 

[農協大和市青壮年部]毎年恒例の親子農業めぐり
梨のもぎとりや芋掘りなど体験

 さがみ農協大和市青壮年部(荒井隆幸委員長)は8月21日、市と共催で毎年恒例の親子農業めぐりを行った。
 今年で22回目を数え、この日は親子20組50人を2台のマイクロバスに乗せて市役所を出発、福田の吉川勝久さん(43)が営む梨園を訪れ「幸水」のもぎとりを体験。吉川さんから「甘くておいしいのはオレンジ色に色づいた梨で、ブランコを揺するように優しく持ち上げで取って欲しい」というアドバイスを受けて早速挑戦、色づき具合を確かめながら1人3個ずつもぎとり、お土産として持ち帰った。
 続いて福田の荒井委員長(40)のさつまいも畑を訪れて芋堀りを体験。太くて大きいさつまいもを掘ると、子どもたちは笑顔でビニール袋に詰め込んだ。
 さらにこのあとは、下福田の水田と上和田の観光花農園も見学、メモリーブルーやコスモスなどを摘みとったが、小学生の息子、娘と参加した南林間の徳本洋子さん(44)は「自宅でさつまいもを植えたが失敗したので、農家の苦労がよく解ります」と話していた。

9月17日 水曜日

ビル・マンション管理や清掃業務の
ウイッツコミュニティ(株)
企業理念「顔の見える管理」を商標登録

 ビル・マンション管理や清掃業務などを手がける(株)ウイッツコミュニティ(相模原市相模原4−7−10、柴田正隆社長)はこのほど、同社が企業理念のキーワードにしている「顔の見える管理」が商標登録されたと発表した。
 特許庁に2007年5月に申請してから1年を経た2008年6月に受理されたもので、同社は清掃会社として創業以来、「顔の見える管理」と「町のお医者さん」を顧客に提供するサービスの指針にしてきた。
 「ほぼ全ての業務に対し、自社責任施行体制を確立し、結果としてスピーディーな業務の施工、円滑な管理履行を可能とする」というサービスに徹するキーワードとしてこの二つの指針を設けたもので、これを裏づけるのが同社の技術および有資格スタッフ。
 そうしたスタッフが顧客のビルやマンションに事あるごとに顔を出すのが「顔の見える管理」であり、これにこだわり続けるため商標登録に踏み切ったという。
 これに伴い同社はホームページをはじめ名刺、封筒など印刷物のリニューアルをはかっているが、今後は「従来通り身近で温かい専門家を目指して2つのキーワードにこだわり、生活総合支援企業として変わらぬチャレンジを続けていきたい」とコメントしている。

 

[税理士会相模原支部]
独自に政令指定都市移行の勉強会
企業の声も吸い上げ、行政に提言

 東京地方税理士会相模原支部(中央3−12−3、北條諭支部長)の会員は現在、約270人を数え、それぞれが企業などの税務、会計を担う一方、支部として無料相談会を開いたり、地域に根ざした独自の活動を展開している。
 その一つが「税理士による税財政勉強会」で、相模原市の政令指定都市移行の問題を勉強する一方で、顧客企業の生の声や悩みを吸い上げて行政の税財政に提言する方向で、副支部長を座長に役員8、9人のメンバーで今年七月から勉強を重ねており、今秋10月にも提言をまとめる予定という。
 また、個別勉強会として、2007年度から銀行、商工会議所、証券会社、保険会社、横浜地裁相模原支部の関係者と外為や裁判員制度などをテーマにした情報交換を行っており、年内にもこの結果を上部団体に報告、支部ホームページでも公開する。
 さらに、2007年度から注力しているのがNPO法人にかかわる会計・税務問題。同支部が相模原市の市民協働推進事業の審査員委託を受けたのを契機に取り組みを開始、政令市になるとNPO法人の所管が県から市に委譲される背景もあって、市民サポートセンターとも連携して当面は支部事務所で無料相談会を開く方向で、現在調整している。
 NPO法人が企業と同じように一人立ちして発展するには会計、税務が大きな課題だけにこうした取り組みへの期待も大きく、同支部の今後の活動が注目されそうだ。

 

【イベント情報】

●村田新三絵画展
 9月16日から21日まで大和市つきみ野学習センターギャラリー。83歳の画家が描いた作品展。電話046−275−6681。

●企画展記念講演「津久井、謎の石造文化圏」
 9月28日午後2時から相模原市立博物館大会議室。同館の大貫英明館長が15世紀の津久井に見られた独自の石材で石塔を築く文化圏を語る。無料で定員200人。電話042−750−8030。

●津久井の草木を描く「透絵(すかしえ)」
 11月30日まで相模原市立博物館エントランスホール。「透絵」は切り絵の技法を用い切り抜いた部分にあてられた自然光が、時間帯や天候により様々な色の変化、揺らぎを見せる。相模原市内在住の菊地章氏が丹沢のブナ林をイメージした3点の組作品を展示。電話042−750−8030。 

9月18日 木曜日

【トップセールスに挑む】
「自然食品販売で25年。夢は“蝶が飛ぶ店”」
(有)晴耕社代表取締役・高岡章夫さんに聞く

 「店の中を蝶が飛ぶ八百屋にしたい」と、やや照れくさそうな笑いを浮かべながら語る高岡章夫さん(52)。東林間商店街の一角で自然食品の店「チャンプール」(相模原市東林間5−12−7)を営んで25年になる。
 長野県松本市の出身。和光大学の学生のころから「食」の安全への関心が深く、生活研究会というサークルを組織して活動。構内の隅にかまどを作り週に1回安全な食べ物を素材にした食事を作って食べた。「当時は奇妙な目で見られたが、最近の大学構内の案内チラシにかまどが書き込まれていた」と苦笑する。
 卒業後、出版社社員、化粧品業界の雑誌の記者、保父などを経験したが、「結局、自分のしたいことは安全な食品の販売」と思い直し、生活クラブ生協に勤めていた友達と2人で共同購入の仕事を始めた。友人、知人に注文用紙を配ってやってみたが、うまくいかず方針転換。現在地の近くに自然食品の小さな店舗を構えた。
 加工品からスタートし、五日市の醤油、千葉の煮干、山梨の酢、岩手のジャムなどを扱った。そして、1年も経たないうちに野菜にも手を広げ、店売り、配達、移動販売を展開。「食物汚染の事件も相次いだため、消費者の関心は高かった。また、東林間には育ち盛りの子どもを持つ親が多く、支えてもらった」という。
 売り上げは急伸し、月700万円になった。「これで先が見えて来たと思い、今の店を構えた。宅配に力を入れ、チラシをまいて会員を募った。値段は割高でも有機栽培、無農薬、低農薬の野菜を売りたいという気持ちは今でも変わらない」と語る口調は熱い。
 現在のスタッフは高岡さんと子息の馨(けい)さんを含め7人。取扱商品は野菜、米、乾物、魚、肉、果物、有精卵などの食品から純オーガニックコットン製品まで2000から3000アイテム。少量多品種の注文に、店売りの見込みも含めて仕入れるだけに「発注の業務が大変」という言葉に実感がこもる。月商は800万円前後。このうち宅配が55パーセント、店売りが45パーセント。
 仕入れ先は長い付き合いのある(株)ポランオーガニックデリバリー(青梅市)がメーンで、ほかに5社と取引している。もちろん、生産者から直接仕入れる品物も多く、「たとえば桃は、信頼している農家だけから仕入れる」。品質と安全に責任を持つ姿勢は、ネット販売はしない方針にも表れている。「荷造りが大変だし、質を落とさず品物を配送する気配りが自分ではできない」からだ。
 今春から自宅の庭で育てた花も店に並べている。もちろん、無農薬。店内の野菜に付いていたサナギが羽化して蝶になることもある。その蝶が花の蜜を吸う風景を思い描きながら、「こんな人工的な場所でも自然のサイクルが見える空間にしたい」と言って笑う。何しろ、店の看板には『夢見る八百屋』とある。その『夢』とは何であるかをこの言葉が端的に示している。

 

高齢者や障害者のための安全・安心の家づくりをサポート
相模原にNPO法人「ハウスドットコム」誕生

 耐震偽装やリフォーム料金の過度な請求などが社会問題化する中で、とりわけ被害を受けている高齢者や障害者のために安全・安心の家づくりをサポートしようと8月、相模原市内でNPO法人「ハウスドットコム」(西橋本5−3−11、古橋功順代表)が設立された。
 このためには一般市民が自ら学んで専門的知識を培う必要があるとして、本物の家づくりを見きわめる眼力などを養うセミナーなどを開いて、人材の育成にあたる考えで、市民と行政の協働や市民への説明責任を重視、開かれた団体として情報公開を徹底するためNPO法人にしたという。
 具体的には、①人に優しい住宅づくり②住宅素材の研究③老後生活を快適に過ごすための家づくり④車椅子、介護ベットが活用できる家づくりなどに向けた活動を展開する一方、家づくりに関わる素材や内装、設備、庭づくりなどをテーマにした建築関係者を講師にしたセミナーを随時実施していく。問い合わせは電話042−772−0137。

 

「緑と水の子ども環境会議」を開催
相模原市内の小学生ら 「さがみはら子ども環境宣言」採択

 相模原市内の小学5・6年生30人が津久井地域の自然を体験し、地球温暖化防止について考える「緑と水の子ども環境会議」が8月22日から24日までの3日間行われ、藤野芸術の家に宿泊したあと24日は麻布大学百周年ホールで市民約200人が参加したシンポジウムに臨み、市立小学校および中学校と厚木、横浜の小中学校6校が温暖化対策への取り組みを発表、最後に「さがみはら子ども環境宣言」を採択した。
 「わたしたちは、自然環境を大切にするために、電気をこまめに消して、無駄な電気を使いません。水の節約をします。裏紙を活用するなど、紙をむだに使いません。ゴミの分別回収や、ゴミを減らすようにします。ものを大切に使います」と誓ったもので、この宣言書は市内の全小中学校に配布され、活用される。

9月19日 金曜日

【とぴっくとーく】
「親睦事業で異業種交流」
テクノパイル田名工業団地協議会会長
宮代正昭氏(株式会社ナルミヤ社長)に聞く

−−協議会の現況は。
「団地内に立地する企業58社と、テクノ相模協同組合、グリーンピア田名協同組合の合わせて60の会員で構成しています。会員数に大きな変化はありません。団地内の空き工場もほぼ皆無です。5つの専門委員会を設けて会員の親睦と交流、共通課題の改善を目的にした事業を行っています。平成10年5月に発足してから今年で10周年を迎えました」

−−どんな事業に重点を置いていますか。
 「団地の課題である迷惑駐車の防止対策に力を入れています。パトロールや各企業への協力の呼びかけのほか、事故防止のために看板も設置しています。毎年の事業としては公的施設見学会、団地内の環境美化を推進するための環境美化月間などがあり、PR事業であるホームページには毎月2500件から3000件のアクセスがあります。今年度は大手企業または先進工業団地の視察も予定しています。親睦事業としてはボウリングと年に1度、ゴルフコンペを年に3度実施していますが、今年はソフトボール大会も開催します。こうした親睦事業を足がかりに会員の交流を深め、異業種交流にもつなげたいと考えています」

−−団地の将来的な課題をどう考えますか。
「雇用確保が課題ですね。団地内に保育施設があれば女性労働力の確保に役立つと思います。市にも支援をお願いしながら実現策を探っていきます。景気面では、原油高に伴う厳しい経済状況はどこの企業でも同じです。頑張っていくしかないでしょう」

−−抱負は。
 「諸先輩が築いて来た実績を踏まえてこれまで以上に親睦、交流事業を活発に進め、団地内の二つの協同組合、そして各企業の発展に貢献していきたいと思います」

 

[JMCエデュケーションズ]
学校用・個人認証システムを販売
本人の顔が認証キー「a Face for School」

 教育のIT化推進事業を手がける(株)JMCエデュケーションズ(相模原市相模原4−8−19、吉岡昌明社長)はこのほど、学校の環境に合わせた個人認証システム「a Face for School」(アットフェイスフォースクール)の販売を始めた。
 情報技術開発(株)の開発した顔とIDで個人認証ができる生体認証システムに関してJMCが九州と沖縄を除く都道府県の販売代理店になったのを機に発売したもので、同システムはパソコンの画面に映し出された本人の顔が認証のキーになるので、視覚的に情報セキュリティの必要性を伝える効果もあり、パスワードの管理が必要でなくなる。
 このほか、①ログ管理ができ、児童や生徒に目が届く②顔認証バイパス機能で突然のアクシデントにもスムースに対応できる③児童、生徒の成長にも対応する、といった特長を持っており、JMCは当面60セットの販売を見込んでいる。

 

【Sokei短信】

●小田急電鉄が「小田急ロマンスカーオリジナル入浴セット」を
 8月29日から発売
 3種類のロマンスカー(MSE・VSE・LSE)それぞれのシンボルカラーである「フェルメール・ブルー」「シルキーホワイト」「バーミリオン・オレンジ」の入浴剤3袋とロマンスカーをデザインした手ぬぐい1枚、外箱を切り抜くと絵はがきになる2枚をセットにしたもので、5000セットを販売する。価格が税込み840円で、ロマンスカー車内のほか小田急グッズショップ「RAINS」(新宿店、和泉多摩川店)やネットでも取り扱っている。

●大和市で8月24日に
「平和を見つめる旅2008ピースリングバスツアー」
 1985年に平和都市宣言をした同市が1998年から市平和都市推進事業実行委員会(永井圭子会長)と毎年実施しており、11回目の今年は親子づれを含む市民38人が参加。市役所に午前8時に集合した一行は、米国が太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で行った水爆実験により被爆したマグロ漁船の実物を展示している東京都江東区の都立夢の島公園にある「第5福竜丸展示館」、焼夷弾の原寸大模型がある同区の東京大空襲戦災資料センター、さらには「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」常設の川崎市平和館を相次いで訪れ、その見学を終えた参加者からは「平和な暮らしは幸せということを子どもたちに知って欲しい」という感想が聞かれた。

●大和市グリーンアップセンターでひょうたん工作教室
 8月22日に下草柳552−1の同センターで開かれ、小学生ら27人が参加。最初に職員から作り方の説明を受けたあと「起きあがりこぼし」の重り作りに挑戦、天辺に1センチの穴を開けたひょうたんの実にストローを差し込み、セメントを流し込んだ。それを乾かして重りが出来上がり、その表面に押し花や和紙などを思い思いに飾りつけ仕上げた。次いで飾り台作りに着手し、厚さ2センチほどの木片にドングリや松ぼっくりなどを接着剤で飾りつけ、約2時間かけて「起き上がりこぼし」を完成。参加した市立下福田小2年生の池田浩也くん(8)は「セメントを入れるのが少し難しかったが、押し花をはったりするのが楽しかった」と話していた。

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