2008年(平成20年)
相模経済新聞社
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9月1日 月曜日

【トップセールスに挑む】
知的な雰囲気あふれるくつろぎの場に
「PALOMA CAFE」代表 奥津静子さんに聞く

 JR横浜線町田駅南口から徒歩約10分の境川沿いにこのほどオープンした「PALOMA CAFE」(相模原市上鶴間本町2—11—21)。その女性店主、奥津静子さんのフランス、イタリアの家庭料理を究めようという情熱は並大抵ではない。
 幼い頃から料理上手の母親が作ってくれる珍しいお菓子やパンに夢中になり、自分も料理に興味を深めていった。家庭科教師を目指して岡山大学教育学部に学んだ後、大阪の辻料理専門学校に入学し、イタリア料理と製菓技術を習得。
 その後、中学・高校の家庭科の専任教員を務め、5年の月日が流れる。だが、「パンもお菓子もやればやるほど分からないことが出てくる」という思いは募るばかり。そして、多くの人が犠牲になった阪神・淡路大震災は、自分の生き方を見つめ直すきっかけになった。「生きているうちに自分のしたいことをしよう」と心を決める。
 まず、フランスに本拠を置くコルドンブルー東京校に通い、全課程を修了、グラン・ディプロムのお墨付きを得た。さらにフランスに渡り、パリ市商工会議所所属の職業訓練校でフランス料理上級コースを修了、パリ郊外の学校でも製パンの全課程、サンドウィッチ&キッシュ課程を修了した。
 その後イタリアの古都シエナの料理学院で伝統料理を学んだ。ヨーロッパには月単位、週単位で学べるコースがあり、的をしぼって勉強した。「技術には自信があったが、本場で勉強して初めてわかったのは料理の感性」と回想するとおり、それぞれの地域で伝統の味を生んだ人々の心にふれたことは、自分の手でパンや菓子を作る上での貴重な財産になった。
 蕎麦とうどん、インド家庭料理も学んだ後、小田原、町田で11年間料理教室を主宰。この間、県立高校や看護学校で栄養価菊と生活科学講師も務め、料理雑誌に「塩味のケーク」「トスカーナのパン料理」といった記事も寄稿している。
 そして、20年に及ぶ探究の集大成として開店したのが「PALOMA CAFE」。カンパーニュ、フォカッチャ、グリッシーニなどの手作りパンをメーンに、フランス、イタリアの菓子やオリジナルケーキとジャムなどで客をもてなす。小麦粉はすべて国産で、保存料は使用していない。
 カンパーニュの軽いトースト(バター+蜜蜂またはジャム添え)と飲み物のセット(800円)、自家製フォルカッチャのピザトーストのセット(1000円)フランス式オープンサンドのタルチーヌセット(1300円から)などが主力メニューだ。
 「ヨーロッパの伝統的な味を気軽にゆったりと楽しんでほしい」と語る奥津さんのどこか純真さを残す表情には、料理教室や壁面ギャラリー、夫で漫画家の野間とし氏が手がける漫画の豆本の展示も合わせて、知的な雰囲気あふれるくつろぎの場にしたいという意欲があふれ、自らの半生をかけて蓄積したものへの誇りが漂う。

 

[首都圏南西経営応援隊]6日に経営戦略策定セミナー
公的機関の支援メニューの紹介も

 中小企業の経営課題解決を支援するNPO法人首都圏南西経営応援隊(瀧山森雄理事長)は9月6日午前10時から午後5時まで、経営者や事業後継者を主な対象にした「企業成長のための経営戦略策定セミナー」を開催する。会場は税理士法人りんくセミナールーム(相模原市共和4—13—5)。
 経済産業省経営者研修事業の一環で、企業の成長や経営改革に欠かせない経営戦略と情報化への手順を、事例演習と自社分析で体験してもらう。
 事例演習は社長の思い、事業ドメイン、SWOT分析、業界分析、ビジネスモデル、アクションプラン、経営戦略企画書の作成など。自社分析でもSWOT分析などを行い、IT経営企画書の作成も想定している。
 研修内容を自社で実践したいという希望者には公的機関の支援メニューの紹介なども行う。
 講師は瀧山理事長らITコーディネーター。受講料はテキスト・昼食代として2000円。定員は10人(申込順)。申し込み、問い合わせは同NPO電話&FAX042—751—6782。

 

五輪の正式種目めざし上海でデモンストレーション
加藤健司さん(東邦電子)も参加

 北京オリンピックが開催中だった中国に、世界各地から選び抜かれた剣道選手が集結した。
 五輪の正式種目にするためのデモンストレーション。相模原市に住む加藤健司さん(37、東邦電子(株)営業部)も日本チームの一員として参加した。
 加藤さんは剣道7段。3歳で道場に入門し、インターハイや全日本選手権に出場するなど剣道界のホープとして将来を嘱望された逸材だが、20歳のとき交通事故に遭い右足神経を断絶。選手としての道を絶たれ、第一線を退くことを余儀なくされたが、カムバックを目指してつらいリハビリを重ね、米軍座間キャンプや自衛隊体育学校などでのボランティア指導するまでに回復した。
 こうした過去の実績と最近のボランティア活動が高く評価され、FIK(国際剣道連盟)が8月13、14日、上海に世界の精鋭約200人を集めて開いた国際交流大会に参加した。
 加藤さんは中国に渡る前、「五輪の正式種目にするための機運を盛り上げたい。世界の剣道人口は48カ国に広がっており、近い将来五輪種目になる可能性は高いと思う」と話した。
 競技に参加できるほど回復した加藤さんにとって帰国後の目標は全日本選手権。自宅での素振りの練習が深夜に及ぶこともあり、「企業に勤めながらでも努力すれば道が開けることを示したい」と意欲十分。まずは9月7日の県予選会を突破して、11月の全国大会出場を目指す。

9月2日 火曜日

【とぴっくとーく】
「地域の産業活性化の役に立ちたい」
(株)さがみはら産業創造センター社長に就任した
石川幸二氏に聞く

さがみはら産業創造センター(SIC)の実績をどう評価していますか。
 「創立から10年を経て、スタッフの努力でインキュベーション施設として立派に育ったと感じています。起業家の育成は地域産業の活性化に欠かせません。入居率が92パーセントから95パーセントと高率なのは、起業支援と事業育成などの事業に対する期待感が高い表れではないでしょうか。ここを巣立った企業の多くがさらに大きく成長しているのもSICがインキュベーターとして大きな役割を担ってきた証明になると思います」

そのほかの主な事業は。
 「新しい産業やまだ世の中に無い製品の開発に取り組むための産官学連携拠点としての活動を続けています。燃料電池研究会、SPS研究会などですね。また、小学生から大学生までの若い世代の人材育成に向けたアントレとインターン事業は大きな反響を呼び、実績を積み上げてきました。起業家や経営者支援のための経営塾、経営者セミナーにも多くの参加者があります」

今後の展望は。
 「市や商工会議所などと連携しながら地域産業界の期待と要望に応える事業を続けていきます。入居企業、地元企業の声にしっかりと耳を傾け、相模原にSICがあってよかったと言われるように、実りある経営をしていく考えです。技術の伝承、技術者の養成、ものづくりの面でも時代の要請に応える役割を果たしていきます。また、第2号ファンドの創出も視野に入れています」

どんな抱負を。
 「2人の卓越した社長の後を継ぐことになり、身が引き締まる思いがしていますが、自分を律して前を向きながらがむしゃらに務めを果たし、地域の産業活性化の役に立ちたいと願っています」

 

[中小企業全国フォーラム]
相模原市・大和市から4社が出展
「元気なモノ作り中小企業300社」が一堂に

 中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業300社 2008年版」に選ばれた企業の製品や技術を一堂に展示する、中小企業全国フォーラム(独立行政法人中小企業基盤整備機構主催)が8月5日と6日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれ、相模原市と大和市から合わせて4社が出展した。
 「300社」は2006年から毎年、優れた技術やシェアの高い製品を持つ中小企業を対象に同庁が選定している。高度なモノ作り技術によりわが国産業の国際競争力を支えながらも、普段は一般の目に触れにくい中小企業を広く国民に紹介し、中小企業のやる気を一層引き出すとともに、若年層を中心にモノ作りに対する関心を高めてもらおうというのが狙い。
 6月に発表された2008年版では県内から14社が選ばれ、このうち相模原市から3社、大和市から1社が入った。
 相模原市の3社は、産業用モーターに使用される銅リングの製造とマグネシウム合金AZ61薄板の量産開発が評価された伸銅品メーカー権田金属工業(株)(宮下1—1—16、権田源太郎社長)、光ディスク評価用ピックアップなどの開発・製造、半導体レーザー応用機器の開発を行っている(株)デジタルストリーム(上鶴間本町4—50—40、青柳哲次社長)、世界最小のロータリーエンコーダを初めとする高性能エンコーダの開発実績を持つマイクロテック・ラボラトリー(株)(上鶴間本町8—1—46、平勉社長)。
 大和市では無線ICタグの製造・販売、SIPコーティング加工などで高い技術を発揮しているKRDコーポレーション(株)(中央林間4—5—9、小松弘英社長)。
 同機構が進める「新連携」との合同展示会となったフォーラム会場は新たなビジネスチャンスやビジネスパートナーを求める人たちの熱気にあふれ、業界初の双ロール鋳造法でマグネシウム薄板の量産に成功した権田金属工業の展示ブースでは実際の製品を熱心に見学する来場者の姿が見られた。

 

[相模原市3大夏祭り]
上溝と東林間の人出は昨年を上回る賑わい

 相模原市の3大夏祭りが7月26日と27日の上溝夏祭りを皮切りに、8月2日と3日には東林間サマーわぁ!ニバル、8月8日から10日までは橋本七夕まつりが行われ、上溝と東林間の2つの祭りの人出が昨年を上回る賑わいを見せた。
 大人神輿13基と子ども神輿10基、山車8台が繰り出した上溝夏まつりは、26日夜が雨のち曇りで8万人にとどまったが、その分27日に盛り返して24万人にものぼり、昨年より5万5000人多い32万人にのぼった。
 また、踊り手28連3000人がパレードした東林間サマーわぁ!ニバルは、天候に恵まれたためもあって2日間で16万人にのぼり、昨年を2万人上回った。
 一方、竹飾り200本がまちを彩った橋本七夕まつりは、3日間で35万5000人の人出を記録したが、昨年を1万5000人下回る結果になった。

9月3日 水曜日

[サンガこども園]子どもの様子を毎日HPで紹介
保護者へのきめ細かな情報提供

 相模原市新戸の無認可保育園「サンガこども園」(白石理津子園長)は、子どもたちの活動の様子をホームページで毎日更新しながら紹介し、保護者へのきめ細かな情報提供に努めている。
 同園は1996年、新戸5195—4にオープン。「自分を信頼し、他人を信頼できる子ども」「心豊かで思いやりがあり、みんなと楽しく遊べる子ども」などを目標にした保育を実践している。年齢別によるクラス編成をせず、0歳児からの就学前の子どもたちが一緒に集団生活を体験するシステムを持続している。
 同園の白石辰欣氏は「基本的な生活習慣を身に着けることで自立を促し、知的な発育を目指して言葉や音楽、作品制作、遊びを通じた表現活動を活発に行っている。恵まれた環境を生かして自然とのふれあいにも力を入れている」と日常活動を説明する。
 今年になって園舎の全面改築に着手し、5月5日の子どもの日に新園舎が完成した。無垢材を用いて化学物質によるアレルギーを防止し、高気密・高断熱工法、オール電化も採用して子どもたちにとって安全、健康な生活空間にしたという。
 保育園勤務が長かった白石さん夫妻と娘による家族経営で、園児には「先生」ではなく「おじちゃん、おばちゃん、おねえちゃん」と呼んでもらうなどアットホームな運営を心がけている。
 HPでの写真入りの情報提供も園と保護者が子どもの成長を共に見守り、保護者が安心して子どもを預けられるようにする環境づくりの一環だ。
 現在の園児数は12人。入園料は3万5000円、月ぎめ保育料は4万円から4万3000円。電話046—255—0418。

 

[朝日建設]「高性能・省エネ賃貸マンション」
目標を上回る売上高を達成

 地場大手の朝日建設(株)(相模原市淵野辺4—16—14、中川秀樹社長)が2006年秋に新会社として再スタートして以来、今年7月末の初めての通年決算で目標を上回る売上高85億円を達成した。
 一で同社は、今期の目標を百億円に設定しているが、契約ベースですでに達成の見通しを立てており、課題として「前期の経常利益が0.5パーセントだったため、今期は1パーセントに引き上げたい」(中川社長)としている。
 原材料の高騰やマンション不況で厳しい経営を強いられている建設業界にあって、同社のこうした業績は「極めて順調」と見る向きがあり、これを支えているのが主力商品の「高性能・省エネ賃貸マンション」で、土地を持つオーナーから受注するシステム。
 相模原と横浜に設けたショールームをエリアに建築件数は県央部と横浜・都内でほぼ半だが、中でもオーナーによるリピートが高いのが同社の強味になっている。例えば1人のオーナーが2、3棟建てる場合もあれば、8棟を建てたケースもあり、リピート割合は全体の約3割を占めるまでになっているという。

 

[相模原市]蓄熱システムの実績で高評価
財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターから感謝状

 相模原市はこのほど、財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターが開いた第11回蓄熱のつどいで市有施設に導入している様々な蓄熱システムの実績が評価され、「拡(ひろ)める」部門で感謝状の贈呈を受けた。
 21世紀総合計画の中で示した「ゆとりあるみどり豊かな環境共生都市」の実現に向けた環境負荷の低減や資源・エネルギーの効率的な利用への取り組みが評価されたもので、市は南福祉センターに氷・躯体・床・暖房の蓄熱式システム、相模原および田名の両保育園にはヒートポンプ式温水床暖房や蓄熱電気床暖房、谷口、南大野、くぬぎの3小学校には計64台のエコ・アイスminiを導入している。

9月4日 木曜日

【とぴっくとーく】
「異業種交流を通じメンバー全員が夢を広げている」
さがみモノづくり研究会会長・石川龍二さんに聞く

−−異業種交流で9年目を迎えましたね。
 「会員が知恵を出し合い、試行錯誤を重ねながらここまで来ました。多くの会員が参加できる新しい商品の開発を目指すことに会の存在価値がありますが、メンバー1人ひとりが自社の新しい可能性を模索するための刺激を受ける意義も大きいと思います。今年度は25社でスタートし、会の通称として『さがみモノ研』を採用しました」

−−主な事業計画は。
 「3年計画の2年目になりますが、県立相原高校と連携した屋上緑化事業を続けます。高校内に設置した施設での実験データを収集し、施設の安全管理にも十分な対策をとっていきます。高校生が環境問題と緑化に真剣な関心を持ってくれたのがうれしいですね。安全管理の大切さも伝えていきたいと考えています。会員のPR事業としては来年2月、県主催のテクニカルショーへの出展を予定しています。新商品などを出品して会員の事業推進に役立てます。また、神奈川工科大、東京工大で最先端の研究を受講し、新たなビジネスチャンスの創出につなげたいと考えています。例年通り厚木地区の異業種交流会との情報交換も行います」

−−モノ研のいい点は何でしょうか。
 「会員の中には太陽電池や電気を使わないでドアを開閉するシステムを研究開発している企業人もいれば特許事務所などの専門職もいます。メンバー全員がさまざまな発想に触れ、夢を広げられるのが会の一番いいところだと思います。来年は10周年を迎えますので、屋上緑化を軸にした記念イベントも計画しています。今後も自由闊達に自分たちの現状と夢を話し合う伝統を生かし、会の将来方向を見定めていきたいですね」

 

[大和商工会議所]4〜6月の景気動向調査結果
市内中小企業500社対象・3期連続悪化に

大和商工会議所はこのほど、市内中小企業500社を対象に四半期ごとに行っている2008年度の第1四半期(4月から6月)における景気動向調査の結果をまとめた。
 DI値によると、全業種の景況感はさらに悪化し47.9と前期比で5.6ポイントマイナスとなっており、特に製造業の落ち込みが大きく3期連続悪化になった。
 業種別では32.9ポイントと大幅に悪化した製造業が▲51.1で、次いで建設業が▲33.3で8.3ポイント、サービス業が▲48.5で3.5ポイントそれぞれ悪化した。一方、従来から悪化していたサービス業が▲48.5で3.5ポイント、飲食業が▲36.4で30.3ポイント、卸小売業が▲65.6で18.6ポイントそれぞれ改善した。
 一方、次期第2四半期(7月から9月)の見通しでは全業種で▲41.1と前期より6.8ポイントの改善を見込み、製造業、建設業、サービス業が改善、卸小売業が横ばい、飲食業が悪化すると見ているが、日本経済全体が下振れしている動きにあるため、予断を許さない状況になっている。 また、当面の経営課題(複数回答)では、製造、卸小売、飲食、サービスの四業種が「需要の停滞」をトップにあげており、建設業だけが「請負単価の低下」を最大課題にしているが、やはり「需要の停滞」を2番目にあげている。

 

【Sokei短信】

●第25回全国和菓子博覧会・兵庫で最高賞を受賞した相和会に相模原市が「称賛の楯」
 今年4月から5月にかけて行われた博覧会に出品した「てるて姫物語」が芸術部門最高賞の三笠宮名誉総裁賞を受賞した相和会の伊藤弘明会長らが8月6日、加山俊夫市長を表敬訪問した際、その功績を称えて「称賛の楯」を贈った。

●(社)かながわ福祉サービス振興会が「認知症のケア」をテーマに三好春樹氏講演会
 同振興会(横浜市中区)が9月10日午後2時から横浜市西公会堂(横浜駅から徒歩3分)で開く。三好氏は1985年に「生活とリハビリ研究所」を設立、NHKの「なるほどなっとく介護」でおなじみのほか、年間180回を数える講演と実技指導で絶大な支援を得ている介護分野の第1人者で、受講料が振興会会員が4000円、一般が5000円。定員400人。問い合わせは同振興会教育事業課・電話045−210−0788。指定申込書はwww.kafuku.jp/ 。

9月5日 金曜日

[さがみはらクリーン大作戦]
市内30商店会が一斉清掃活動
まちづくりの核としての商店街の役割をアピール

 相模原市内の30商店会が「清掃の日」の9月24日、「さがみはらクリーン大作戦」と銘打った、初めての一斉清掃活動を行う。
 市商店街地域貢献推進協議会(武内英雄会長)が主導するもので、各商店会会員がそれぞれの商店街を中心にした街区を清掃する。
 清掃の内容は各商店会によって異なるが、ごみ拾いが中心。草むしり、街路樹の枝切り、捨て看板撤去、ガムはがし、落書き消し、タイル清掃などを加える所もある。活動時間は30分〜2時間までで、一時間のところが大半。参加者は約600人の見込み。
 同推進協が3月に策定した地域貢献活動推進アクションプランに基づいて行う事業の第1弾で、同プランは地域コミュニティの衰退が進む現状に危機感を表し、商店街の今後について「地域との連携」をキーワードに掲げ、「地域貢献活動をすることで、人と人との出会いをつくり、地域から愛される商店街になる」との目標を提示している。
 この目標に沿って、まちづくりの核としての商店街の役割をアピールしようという「クリーン大作戦」。自治会などに参加を呼びかけている商店会もあり、住民との親しみを深め、さらには商店会未加入店の加入促進にもつながるか注目される。

 

[城山]小倉橋下の相模川で灯篭流し
天候にも恵まれ例年を上回る人出に

 城山町の夏の風物詩、小倉橋灯篭流し(町観光協会主催)が8月16日夜、相模川小倉橋下の河川敷で行われ、天候に恵まれて人出は例年を上回る約3800人を数えた。
 先祖を供養し、家族の健康と幸せなどを祈って灯篭を川に流す行事で、毎年この日に行われている。環境負荷の無い紙製の灯篭は予約と当日売り合わせて例年並みの約500個を販売した。
 新旧2つの小倉橋はライトアップされ、川に浮かぶ船の上の大きな灯篭が水面に光を投げかける幻想的な雰囲気の中、午後7時に灯篭流しを開始。漂いながら緩やかに流れていく灯篭に手を合わせる親子連れや、灯篭をじっと目で追う高齢者の姿が見られた。
 市内橋本から来たという60歳の女性は「去年までは実家がある千葉で灯篭流しをしていたが、相模川でも行われていると知り、初めて参加した。灯篭に亡くなった父母の俗名と戒名を書いて流した。とてもいい雰囲気で、来てよかった」と満足そうな表情で話した。
 若い世代の家族連れや浴衣の女性の姿も目立ち、町商工会や地元自治会などが広げた焼き鳥、かき氷、たこ焼きなどの模擬店にも人の列。灯篭流しの後は小さめの花火1000発近くを夜空に打ち上げて真夏のイベントのフィナーレを飾った。

 

[第17回相模原芸術協会展]
9月5〜16日・市民ギャラリー
45人のアーチストが最新作発表

 今年で17回目を迎える相模原芸術協会展が同協会と相模原市の共催により9月5日から16日までJR相模原駅ビルNOWの市民ギャラリーで開かれる。
 遠藤彰子、上條陽子、後藤公一、鈴木國男、陶山定人、戸田みどり、成田禎介、細谷玉江各氏ら同協会45人の会員の最新作品を発表する展示会で、9月7日午後4時30分から行われるオープニングレセプションでは藤田恭子さんのモダンダンスも披露される。
 また、9月6日と13日の午後1時30分からはギャラリートークが行われ、市民ギャラリー学芸員が展示作品を解説、アートスポットの特別展示では会員作家の小品も展示する。

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