2008年(平成20年)
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6月16日 月曜日

【トップセールスに挑む】
漢方薬と自家製剤で新生面切り開く
(有)クマイ薬局代表/熊井啓子さん(薬剤師)に聞く

 昨年11月に発行された相模原市医師会の広報紙「健康さがみはら」にカラー刷りの『津久井で採れる薬草について』という全面記事が掲載された。この筆者が(有)クマイ薬局(津久井町三ヶ木673)を経営する熊井啓子さん。津久井の山野や庭先に自生する四季の薬草を写真入りで解説し、薬剤師ならではの観察眼と知識を披露した。
 東邦大薬学部を卒業して津久井赤十字病院の薬局に勤めた後、結婚、退職。子育て中の1979年に独力で薬局を開業した。当初は何でもありの薬屋だったが、子育てが終わる頃から漢方を学び始め、自家製剤にも着手した。その後、医薬分業時代になり赤十字病院などから出る処方箋の調剤にも仕事の幅を広げた。
 だが、「1996年ごろからとても忙しくなり、4年ほどで肉体的にも精神的にも疲れきってしまった。その忙しさも自分が考えていたのとは違う、単に消耗感だけを伴うものだった」と熊井さん。この消耗感から脱するために選んだ道は、調剤の廃業だった。
 「気持ちに余裕が生まれ、経営の方向性を考えることができた。人口が少ない津久井で店を続けていくには、柱になる商品を絞り込み、自分が積み上げた漢方の知識と経験を生かすしかないというのが私なりの結論だった」
 柱に選んだのは、急性化膿性疾患、末梢神経症疾患に効果がある「ルミンA」、口内炎、口臭、食欲不振、疲労回復などに効能を発揮する「ササヘルス」の二つの薬品。「これに自家製剤と漢方を加えればほとんどの病気の相談に対応できると考えたから」である。
 この決断が現在に至るまでのクマイ薬局の基盤となり、2つの薬品は多くのリピーターを得ている。もう1つの柱である漢方は既存薬のほか、皮膚炎、関節痛、頭痛、下痢、便秘など様々な症状に対応する24種の薬を自家製剤している。
 相談に訪れる一人ひとりに丁寧に対応して症状に合った漢方を勧めており、最も弱いステロイドを使用して自家製剤した「コーチ・Hクリーム」は湿疹や皮膚炎に悩む地域の人に愛用されている。手作り薬品の本領発揮と言うべきだろう。
 その半面、「漢方は奥が深い。20年勉強してもまだまだ修業中」と苦笑する通り、今でも月に4回、母校東邦大や民間の研究会などに参加して知識を深めている。何しろ、2000年前に中国で書かれた「傷寒論」という1冊の書物だけでも数え切れないほどの薬と処方の話がある世界なのだ。
 市立津久井中央小、鳥屋小、鳥屋中の学校薬剤師も務め、「病院やドラッグストアとは異なる地域医療への貢献」を目指してひたむきに歩む熊井さん。「多くなくても、店が維持できるだけの売り上げがあれば十分。患者さんの症状を改善することが私の生きがい」と語る口調は凛とした響きに満ち、この言葉が心情そのものであることを告げている。

 

平和運動家・ひかり幼児園園長の伊倉二郎さん
イオンド大が社会福祉学の名誉博士号贈呈

 6月20日に82歳の誕生日を迎える、平和運動家でひかり幼児園園長の伊倉二郎さんがイオンド大学日本校(東京都杉並区、ジェームズ・T・清水校長)から社会福祉学の名誉博士号を贈られ、この授与式が5月24日、東京・神田の学士会館で行われた。
 1999年に創立された同大学はハワイに本拠を置くインターネットを活用した教育機関で、「世界の平和と繁栄を求めるシンクタンク大学」を掲げている。名誉博士号は社会的功労、過去の実績、教授推薦などの要件を満たす人に授与している。
 昨年12月に同校から伊倉さんのもとに届いた授与事由書は、長年にわたる社会福祉家、平和運動家としての実践、1948年に世界で初めて始めた原水爆禁止祈念集会の継続開催、終戦記念日を「平和の日」にする運動、日本フィランソロピー協会からのフィランソロピスト賞受賞などを挙げ、「これらの多岐に及ぶ社会的功労を高く評価」したと説明している。
 この日の授与式は華やかな中にも厳粛な雰囲気が漂う中で行われ、ガウンに身を包んだ伊倉さんは10人の受章者のうち最初に名誉博士の称号を贈られ、やや緊張した表情で清水学長から学位記を受け取った。
 式典後の祝賀会では祝辞やアトラクションが相次ぎ、伊倉さんは短いスピーチの中で「私を支えてくれた多くの人たちと一緒にこの喜びを分かち合いたい」と心境を述べた後、久恵夫人、相模原市在住の声楽家・久保田華子さんとともに愛唱歌を披露して大きな拍手を受けた。

 

[大和市]引地台公園で市民が花壇づくり
サルビア、メランポジウムなど苗2500株

 大和市スポーツ・よか・みどり財団の主催による花の植栽会が5月23日に引地台公園を会場に行われ、公募で集まった17人が夏から秋にかけて咲く花壇づくりで汗を流した。
 昨年12月の市民ボランティアによる花壇の植栽が好評だったのを受けて再度行ったもので、参加者は2つのグループに分かれ、園内の噴水周辺の花壇にサルビア、メランポジウム、ベコニア、ポーチュラカなどの苗約2500株を2時間ほどかけて一つひとつ丁寧に植栽した。それが咲き始めるのは6月下旬ごろという。

6月17日 火曜日

【とぴっくトーク】地域と一体のホテルに
小田急ホテルセンチュリー相模大野
坂崎泰史支配人に聞く

———新しい任地の印象は。
 「相模原は初めてですが、非常に豊かな広がりを持つ都市だなという印象が強いですね。長く新宿で働いていましたので、都市としてのインフラと豊かな自然が共存している土地柄に新鮮な驚きを感じています。地元の相模大野については地域の方々の強い愛着心を感じます。多くの方が熱心にまちづくりに取り組んでいることにも強い印象を受けています。こういうエリアでホテルを運営していくことにやりがいと緊張感を覚えます」
———小田急ホテルの役割をどう考えますか。
 「駅の真上のシティホテルという利便性と機能性の高さを生かして宿泊、宴会、婚礼、レストランの各業務をバランスよく維持していくことが大事な役割だと考えています。それと同時にビジネスだけの施設ではなく地域のコミュニティの拠点でもありたいという思いは十二年前の開業時から一貫しています。地元のもんじぇ祭への参加、宴会場での夏祭り、ビアパーティー、ファミリー向けのイベントなどで地域密着というコンセプトを形にしてきました」
———これからの運営方針は。
 「会社がリゾートと都市のホテル経営で培ってきたノウハウを生かし、お客様にくつろぎと安心感、季節感を楽しんでいただくことを心がけます。既存のお客様の確保と新規の開拓に努めるのは当然ですが、リニューアルしたチャペル付き結婚式場のPRと活用にも力を入れます」
———抱負をお聞かせ下さい。
 「ポテンシャルの高い相模原市の発展と同じ歩みで事業を展開し、地域の方々に一層親しんで頂けるホテル、地域の誇りになるホテルを目指し社員一丸で努力を重ねます」

 

[相模原災害ボランティア]
四川省などに災害救援金おくる
橋本駅と相模大野駅で募金活動

 相模原災害ボランティアネットワーク(本間俊三代表)は5月26日、JR橋本駅と小田急相模大野駅で四川省大地震・ミャンマーサイクロン災害救援募金活動を行った。
 NPO法人相模原ボランティア協会、相模原市社協、児童養護施設の中心子どもの家など77人の協力を得て行ったもので、募金総額は31万2011円にのぼった。
 同ネットワークは日本赤十字社を通してこれを被災地に送った。

 

[三菱重工業(株)]ニチユと新会社設立へ
フォークリフト販売統合/商品開発も推進

 三菱重工業(株)(東京都港区、大宮英明社長)と日本輸送機械㈱(略称ニチュ、京都府長岡京市、裏辻俊彦社長)は5月27日、両社の販売事業を統括する新会社として、2009年4月にニチユ・MHIフォークリフト(株)(仮称)を設立する方向で基本合意に達したと発表した。
 両社は2007年5月に資本および業務提携関係の強化を打ち出して以来、重工汎用機・特車事業本部(相模原市田名)が関わるカウンターバランス型バッテリー式フォークリフトの共同開発、ニチユから重工に対する特定海外市場向けのバッテリー式フォークリフトのOEM供給などを協議、国内における販売協定を締結し両社による相互販売を行ってきた。
 それを踏まえて、国内フォークリフト業界におけるリーダーとしての地位確立には統合が最良の選択と判断したもので、新会社は両社が保有する経営資源の相互補完的な活用により強固な経営基盤を確立する一方、マーケティングの強化で顧客ニーズを集約し、ニチユ・重工との3社共同で国内フォークリフト市場に新たな価値を提供できる商品開発を推進する。
 新会社の資本金、両社の出資比率などは今後詰めるが、ニチユが50パーセント超を出資して連結子会社にし、本社もニチユ本社に置き、そのうえで両社の国内販売子会社を統合、新会社の100パーセント子会社にする予定だ。

6月18日 水曜日

[理美容のクレックスライオン]田植えで人材育成
全員参加で収穫目指す

 理美容の(有)クレックスライオン(相模原市下九沢995—8、橋本和弘社長)が6月3日、同市城山町葉山島の水田で初めての田植え体験を行い、同社の従業員、OB合わせて男女19人が泥まみれになってこしひかりの苗を植えた。
 同社は市内で35年の営業歴を持つ老舗。下九沢のほか中央、橋本にも店舗展開しており、従業員の中から4人が独立して自分の店を開くなど人材育成にも実績を残している。
 初の田植え体験は橋本社長(62)が「人を育てることと稲を育てることには共通のものがある。従業員に田植え、草刈り、収穫を体験してもらい、育てる楽しさ、育つ喜びを感じてほしい」という思いを込めて準備に奔走したもので、異業種交流活動を通じて親交がある中里州克さんの後押しを受けて実施した。
 この日はあいにくの雨に見舞われたが、水田所有者の中里さんから「うちの田では魚粉や貝殻石灰、原塩を肥料にしてこしひかりを栽培しています。しっかりと苗を植え、草刈りにも汗を流し、秋の収穫を楽しんほしい。お客さんへの話題づくりにも役立てて下さい」との励ましの言葉を贈られた参加者は苗の植え方の手ほどきを受けた後、一列になって初めての作業に挑戦。
目印になる黄色いロープに沿って10センチほどの苗を植えつけ、最初は恐る恐るという感じで田に足を踏み入れた女性から「あったかーい」という驚きの声も上がった。
 雨足が強まったため、作業は1時間ほどで切り上げたが、一人ひとりの名前が書かれたバケツの苗床への植え付けも行い、笑顔で水田から上がってきた北村沙織さんは「楽しかった。収穫が楽しみ」と声を弾ませた。
 橋本社長は「従業員全員が参加してくれたことに意義がある。日頃はトップスタイリストを目指し自主的な勉強会なども開いてがんばっている若者ばかり。きょうから始まった稲の栽培を通じて何かを感じ取り、チームワークを高めることにもつなげてほしい」と目を細めて語った。
 秋には200キログラム前後のこしひかりが収穫できる見込みという。

 

[JMCエデュケーションズ]
学校情報セキュリティ作成ソフト開発
業界初・「らくらくスクールポリシー」今夏販売へ

 (株)JMCエデュケーションズ(相模原市相模原4—8—19、吉岡昌明社長)は5月26日、学校情報セキュリティ作成ソフト「らくらくスクールポリシー」を業界で初めて開発、今夏にも発売すると発表した。
 学校や教職員による情報漏えい事故の報道が後を絶たない中、コンピューター機器の整備やセキュリティ対策だけでなく、教育現場における情報の利活用の実情を踏まえたセキュリティポリシーの策定が求められてきたという。
 同社はそうしたニーズに対応するため、教諭や校長、事務職員、教委、文科省、大学教授、情報セキュリティ専門家などから意見を聴取したうえで同ソフトを開発したもので、専門知識が必要な情報資産の分類、リスクアセスメントな機能も実装、セキュリティ意識啓発の仕掛けとしてセルフチェックや監査に対応した繰り返しの研修に利用できる機能なども装備した。
 製品構成は同ソフトと支援サービスだが、価格は未定で順次公表する。電話042−768−1160。

 

[大和市]草柳小で放課後の教室を開放
子どもたちの安全、安心な居場所確保

 大和市は6月から放課後に小学生の児童が校庭や体育館でドッジボールやバドミントンで遊んだり、児童会室も利用できる子ども教室推進事業の試行を草柳小で始めた。
 子どもたちの安全、安心な居場所確保のため、地域や学校と連携しながら行う試みで、授業のある月曜日と水曜日(夏休み、冬休み、春休みなどは除く)、年間で約60日わたり開放する。児童は帰宅後、父兄の了解を得て参加、6月と7、9月は午後5時、10月から3月にかけては午後4時まで。
 子どもたちを見守るのは地元自治会代表2人、PTA会長1人、安全管理員2人、校長と教委関係各課3人の計9人による運営委員会。安全管理委員等は安全管理員と学習アドバイザーによるパートナーの総称で、現在10人の登録があるという。

6月19日 木曜日

[シュタイナー学園]6月14日にオープンデイ
工芸作品展示ほか、狂言やジャグリング披露も

 学校法人シュタイナー学園(相模原市藤野町名倉2805—1、秦理絵子校長)は6月14日、恒例のオープンデイとして各種イベントを行う。
 授業ノート、工芸作品、水彩画などの展示コーナーを設けるほか、狂言やジャグリング、オーケストラの発表会、教師による体験授業&ワークショップも行い、草木染めや虹染めのTシャツなど親たちの手づくり品、学園関連の書籍や教育文具などの販売も行う。
 問い合わせは電話042−686−6011。

 

[上溝の佐藤さん]
「神」ナンバーダットサン・ブルーバード所有
45年間愛用・走行23万キロでもピッカピカ

 相模原市上溝の会社員佐藤栄吉さん(80)は45年前に購入した4ドア5人乗りのダットサン・ブルーバード4P410型(水冷四気筒1200CC)を今でも愛用しており、近所でも話題になっている。
 佐藤さんがこの車を購入したのは東京オリンピックが開かれた1964年1年前の63年。価格は税込み90万円だったが、その当時、県内の車ナンバーは「神」だけだったので、ナンバープレートだけでもプレミアがつきそうな時代もの。しかもふだんから念入りな手入れをしているのでこの45年間、エンジンなどで大きな故障歴もなく、「これまでにエンジンの塗装などやり直したくらい。具合いが悪くなるとすぐ解り、例えばホースが古くなって穴があき、折れそうになった時は古い材料を仕入れて自分の手で直している」と佐藤さん。45年間にわたる走行距離はおおむね23万キロに及ぶそうだが、今でもガソリン1リットルあたり13キロ走るというから燃費でも省エネ車。そんな中でお金がかかる点といえば「この車に合ったワックスが多少高いので、それくらい」とも言う。
 さらに、自分の子どものように愛着を持った車だから「あと5年くらいは乗り継ぎたい」とも。そのうえで公共施設の展示物として相模原市に寄贈する考えを持っているそうで、寄付先次第でこの車の“寿命”は100年、200年と続くかも知れない。

 

[三菱重工]神奈川県の助成を申請
小型ターボチャージャーの専用工場新設で

 三菱重工業㈱(東京都港区)は5月26日、汎用器・特車事業本部(相模原市田名)に小型ターボチャージャーの専用工場を配置する計画でインベスト神奈川による施設整備等助成制度の助成を申請した。
 同本部の専用工場は、同ターボチャージャーの生産能力を現状の360万台(2007年度実績)からほぼ倍増の690万台を2011年までに構築するため設けるもので、新キャタピラー三菱(株)旧部品センターの土地(約7万5000平方メートル)と建屋をこれに充て、分散する従来ラインの集約化をはかる一方、新たに導入する増産ラインなどとあわせて、受け入れから加工・組立・出荷までの効率的な物流一貫体制を構築する。
 工場の延べ床面積は約3万8400平方メートルで、約180億円を投じるが、助成対象額は約140億円と見て県は最大で10億円を助成する。
 なお、同ターボチャージャーの生産能力拡大に向けてタイにも新たな生産拠点を設けるほか、オランダ工場も拡充し、日本・EU・アジアの三極を軸とするグローバルな顧客即応体制を構築。これらの設備投資総額は土地取得も含めて約400億円にのぼる見通しという。

6月20日 金曜日

[相模原商工会議所]小規模企業の経営強化に向け
相模原地域力拠点・相模原事業継承支援センターを設置

 相模原商工会議所が経済産業省の地域力連携拠点事業の「経済力向上・事業継承等先進的支援体制構築事業」で採択され、これに伴い相模原地域力拠点・相模原事業継承支援センターを設置、この開所式を5月30日午前10時から同会議所役員会議室で行った。
 小規模企業の経営基盤強化と中小企業支援機関等の機能強化に向けて、①知的資産経営②経営革新③IT経営力の向上④事業継承⑤創業支援を重点事業に行政の支援機関や金融機関などのパートナーと連携して支援するもので、このための記念講演と事業説明会を7月4日午後3時から市立産業会館ホールで行う。
 このうち記念講演は、青山学院大学理工学部経営システム工学科の松本俊之准教授が「IT改善のすすめと産学連携」をテーマに行う。
 連携する行政、金融機関、専門家団体の13機関は次のとおりで、このうち横須賀商議所、大和商議所についてはこの事業のノウハウ移転支援で参加する。
 [行政等]▽県央地域県政総合センター▽県産業技術センター▽相模原市環境経済局経済部▽さがみはら産業創造センター▽横須賀商議所▽大和商議所[パートナー]▽横浜銀行▽八千代銀行▽国民生活金融公庫こくきん創造支援センター横浜▽TKC神奈川会県央支部▽相模原市産業振興財団▽相模原青色申告会

 

[八千代銀行]相模原法人営業部が好調な滑り出し
07年度下半期/業績が目標上回る

 八千代銀行(東京都新宿区)が初めての試みとして昨年12月に開設した相模原法人営業部(相模原4—6—1、鈴木政人部長)が好調な滑り出しを見せ、2007年度下半期で目標を上回る業績をあげた。2008年度上半期もさらにハードルを高くした目標のクリアを目指している。
 同営業部は年間売上高1億円以上の中小企業の新規開拓と融資を目標に設立され、実際に開設したのは12月だが、それ以前の10月から営業活動を始めた。
 その結果、昨年10月から今年3月までの2007年度下半期は件数で目標の10パーセント増、融資額で20パーセント増を達成したという。新規開拓については他の金融機関を主要取引先にしている企業を相手にするだけに「歓迎されないのが普通で、借入金にしても減らしたいのが本音」(鈴木部長)の中で、金利や商品性のメリットとか、業務提携している住友信託銀行のリース商品などの紹介を通して業績を積み重ねたという。このため今年4月から9月までの2008年度の目標はさらに高くなり、融資高にして数10億円が目標になったが、同部長は「1カ月前倒しで100パーセント達成を視野に入れている」と話す。
 また、同銀行がやはり初めての試みとして5月23日、青山通り支店(東京都渋谷区)に開設した「シブヤ創業サポートオフィス」と連携した取り組みも行う。  同オフィスは渋谷区役所、同商議所と組んで創業を支援するため設けたもので、機能としては同銀行も協力している(株)さがみはら産業創造センター(SIC)と似ているため、都内の起業家の求めに応じて立地場所をSICなど相模原にするケースの情報も提供、それに伴い相模原法人営業部が支援に乗り出すという仕組みで、金融機関の新たな取り組みとして成果が注目されそうだ。

 

[伊勢丹相模原店]お中元ギフトセンターを開設
7月21日まで「神奈川限定ギフト」販売

 伊勢丹相模原店は6月11日、本館5階にお中元ギフトセンターを開設し「神奈川限定ギフト」を7月21日まで販売する。
 相模原市津久井町の久保田酒造の相模灘・焼酎3本セット(3901円)をご優待適用品として販売するほか、聘珍樓の飲茶詰合せ(4200円)、ヴルスハウゼ川上の金銀セット(5651円)、白川かじき味味噌漬などを扱う羽床総本店の潮(5250円)、鎌倉ビールの特選ギフト(5501円)、サンクトガーレンの湘南ゴールドビール詰合せ(3675円)などを販売する。

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