12日投開票の県知事選、立候補者の2氏が論戦


論戦を交わした黒岩氏(左)と岡本氏

論戦を交わした黒岩氏(左)と岡本氏

  12日投開票の県知事選挙に先駆け、立候補予定者による「県知事選挙公開討論会」が3月20日、横浜市神奈川区で開かれた。無所属で現職の黒岩祐治氏(60)=自民、民主、公明推薦=と、無所属新人の岡本一氏(69)=共産推薦=が論戦を交わした。
 討論会は「若者が立候補予定者に迫る」がテーマ。大学生らが2氏に県政について質問した。
 選挙権の年齢引き下げについて意見を求められた岡本氏は、「世界でも引き下げる流れとなっている。しかし、憲法改正の目くらましになることは、危機感を持たなければならない」と述べた。
 また、黒岩氏は「すばらしいことで、選挙権を持った若者がどっと来るのでは。少し上の若者たちが刺激されることも期待できる」と回答した。
 県の教育については、黒岩氏が「教育の現場に自由を持ち込みたい。現代から始めて過去にさかのぼる『逆さま歴史教育』をやりたい」と述べた。
 一方で、岡本氏は「すべての子供が、学校に行くのが楽しいと思える環境が必要。経済面を理由に、進学を断念する子供が出ない施策を進めたい」と答えた。
 就職について、岡本氏は「サービス残業や長時間労働などを規制する条例をつくりたい。賃金を生活保護と同水準まで引き上げたい」と回答。黒岩氏は「成長戦略を具体化したい。神奈川は3つの特区があり、世界的なモデル産業が生まれようとしている」と話した。
 討論会は、日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会主催。県民ら100人以上が参加した。動画配信サイト「ユーストリーム」でも12日まで視聴できる。  (2015年4月1日号掲載)

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