ノイズ研究所、「周波数解析」を実現/音源可視化システムを開発


センサーで音源の市を特定する新製品

センサーで音源の市を特定する新製品


 EMC(電磁両立性)ノイズ試験器の製造・販売を行うノイズ研究所(相模原市中央区千代田)はこのたび、音源可視化システム「可音」を発売。カメラと音センサーで音源の位置を特定し、測定した信号の周波数解析を可能にした。自動車や家電の関連産業への展開を狙う。  
(芹澤 康成/2015年1月10日号掲載)
 自動車や電気機器などの保安・整備を行う業界では、故障や劣化した部品が発する異常な電磁波を検査している。
 安全な製品を提供するために、現場で故障・不調箇所の位置を簡易に特定する技術が求められていた。
 同社は、「電磁波だけでなく異音も発生する場合がある」という顧客の意見を参考に、音で故障箇所を可視化する音源可視化技術を開発。従来から研究・開発を行う、電磁波の強弱を感知し可視化する技術を転用した。
 具体的には、音センサーが検知した異音の音圧や周波数などを解析。測定した音の強度レベルをヒートマップ状のカラー、カメラで撮影した測定対象物の画像にヒートマップ状にカラーで重ねて表示する。
 新製品はマイクロフォンに指向性を持たせることで、防音設備がない場所でも音の簡易測定が可能。空間をマイクでなぞるだけで測定する仕組みで、誰でも簡単に操作することができる。

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